No.1267(2022年6月号)
特集
No.1267(2022年6月号)
特集
三田評論
2022年6月号表紙
「丘の上」のすばる望遠鏡。神秘画像の裏に大変な作業があったことを知る。「特集」はSDGs。今や当然の行動目標だが、実現にはさまざまな変革が必要になる。皆がより暮らしやすい社会になるために、自分ごととして、できることから。北村甲介のありそうでなかった空間時間価値提案。椅子や机にこだわるタイプだが、掃除が楽な、何も置かない和室も好き。座布団は枕にも乳児の敷布団にもなる。神宮外苑の危機に立ち向かう石川幹子を応援。人口減少や激甚災害予測を考えれば、都は脆弱地区の再開発と避難緑地の拡大に転換を。「三人閑談」は猫。昔、都心の米屋だった筆者の実家では、用心棒の歴代白猫が、なぜか正月に「今年もやったぜ」という風情でネズミをくわえてきた。悲鳴の中での後始末は末っ子の筆者。武井良修の領土紛争不戦解決例。交渉の技を知りたい。金子恵美子の不登校者支援が、大石真子的「前向きな一歩」に繋がることを願う。
(山崎信寿)
SDGsという言葉を毎日のように聞きます。一方、企業の社会性については、CSR(企業の社会的責任)と言われる以前から、その重要性が指摘され、社会の中の企業ということが言われてきました。SDGs時代となり、企業の社会性はどのように問われるようになったのか。サステナブルに経営するために、現在、何が必要なのか。あらためて考える特集です。
北村甲介さん
株式会社リビングハウス代表取締役社長・塾員
インタビュアー:関口暢子(H2Oリテイリング株式会社社外取締役監査等委員・塾員)
大阪を拠点に家具インテリア販売で躍進を続けるリビングハウス。慶應義塾で学び、三代目として同社を率いる北村さんは、パンデミックの中で市場の変化を見つめ、新しい試みを打ち出してきました。競争の激しい業界で、高感度のユーザーに訴求し続ける独自の視点と、おしゃれな空間価値創造の可能性についてお聞きしました。
今や空前の猫ブーム。スマホを開ければあちこちに、誰かが上げた猫の面白い動画で溢れています。そのように天下を取った猫は果たして昔から人気ものであったのか? 江戸、明治、昭和と移り変わる世相の中で、ニャンとも世知辛い世間の荒波をどうやってかいくぐってきたのか? ライバル犬との比較もふんだんに語り合います。
母校を思う塾員と篤志家の皆様により、義塾の教育研究活動を財政支援する目的で設立された1世紀余の歴史を有する組織です。
会員の皆様にはご加入期間『三田評論』を贈呈いたします。