三田評論

明治31年から続く慶應義塾の機関誌

No.1266(2022年5月号)

特集

日韓関係の展望

三田評論

─ 表紙絵:清川泰次 ─

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三田評論5月号

三田評論
2022年5月号表紙

巻頭はキャンパスに集う学生たち。新生活で良き出会いを。「特集」の日韓関係と「時の話題」の沖縄。共に問題の根源には日本の戦争がある。タイとラオスの国境付近の密林で持続可能な狩猟採集生活を続けているムラブリ族は、「嘘をつかない」「物を盗まない」「人を殺さない」の三つを守って平和に暮らしているという。それができるのは、欲張らず、分かち合う習慣にもよろう。老子は「知足者富」(満足するものは豊かになる)と説いた。領土拡大を目指す大国の指導者たちよ、ムラブリに学べ。支える政治家や官僚たちには春木育美が紹介した韓国新大統領尹錫悦の発言、「人に忠誠を誓わない」を伝えたい。「塾長式辞」の「三つの要素」。元同僚としてその実践を見てきただけに、説得力がある。「丘の上」や空手部にも先導者たち。「三人閑談」で知るボードゲームの深化。勝敗より真剣な交流に重点。浅賀桃子の「カウンセリング文化定着」に期待。
(山崎信寿)

特集日韓関係の展望

日韓関係の展望

民主化以降、もっとも僅差の大統領選を制した尹錫悦次期大統領(5月10日就任)。大統領選に見る世界10位の経済大国となった韓国社会の変化の様相とともに、政権交代となった次期保守政権との間で、冷え込んだ日韓関係をどう改善していくかを考える特集です。未来の日韓両国を考える上で、示唆に富む記事が並びます。

座談会
韓国新政権と日韓関係のこれから

李元徳
国民大学校社会科学大学日本学科教授
安倍 誠
日本貿易振興機構(JETRO)アジア経済研究所新領域研究センター長
春木育美
早稲田大学韓国学研究所招聘研究員
李英喜
中央日報・JTBC東京総局駐日特派員・塾員
西野純也(司会)
慶應義塾大学法学部教授、同大学朝鮮半島研究センター長

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2021年度大学学部卒業式
塾長式辞

伊藤公平
慶應義塾長

三人閑談
ボードゲームを楽しむ

ボードゲームを楽しむ

今の子どもや若い世代はデジタルゲームばかり、と思っていませんか? 意外にも、人生ゲームやモノポリーに代表される「ボードゲーム」の支持は根強く、近年はボードゲームカフェなるものも人気なのだとか。環境教育や教育方法論などで使われることも多く、そのゲームのバリエーション、遊び方は無限大。ボードゲームの楽しさと可能性に思いを馳せる閑談です。

長岡裕樹
ボードゲームスペース「パイナップルゲームズ田町店」店長・塾員
島田賢一
クリエーティブユニット「daitai」ワークショップデザイナー・ゲームデザイナー・塾員
杉浦淳吉
慶應義塾大学文学部教授
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社中交歓 ────
山口 孝、上西啓之、宮南 譲、住吉昂太
慶應義塾第36期卒業生評議員選挙公告
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