三田評論

明治31年から続く慶應義塾の機関誌

No.1265(2022年4月号)

特集

スマホが変えた社会

三田評論

─ 表紙絵:清川泰次 ─

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三田評論4月号

三田評論
2022年4月号表紙

特集「ケータイ文化論」(1034号)から21年目に、特集「スマホが変えた社会」。光が強まれば闇も深まる。繋がり疲弊の一方で、ワクチン予約にも困惑する多くのネット難民が。未来はディープフェイクも含まれる精緻な仮想空間で多重人格化の予感。グラビアに「三人閑談」の篠田岬輝が撮影した野生動物の日常。この世界も残ってほしい。児玉哲彦の「大学を未来の実験場所に」に期待。人類未踏の社会創造には試行錯誤が必須。「社中交歓」は「椅子」。建築家も室内空間に合う椅子をデザインすることがある。原寸大で設計できることも魅力らしい。「KEIO Report」には「新しいグローバルな文明」の提言。強靭な感染症と理不尽な戦争が、安易なグローバル化の脆さを暴いた。ローカルな自立があってこその助け合い。「演説館」の「特定少年」も重い。未来技術が各人の生きづらさを解消し、多様な個性を活かせる社会に導くものであることを願う。
(山崎信寿)

特集スマホが変えた社会

スマホが変えた社会

今年はiPhoneが登場して15年という節目とのこと。今やすっかり定着し、手放せなくなったスマートフォン(スマホ)ですが、この小さな機器は我々の生活や社会をどのように変えていったのでしょうか。様々なセンサー機能を持ち、あらゆる情報のやり取りの起点となり、個人の情報発信ツールとしても多大な役割を果たしている“スマホ”が辿った軌跡と未来の姿を描き出す特集です。

座談会
ユーザーが先導する未来のモバイル

武藤佳恭
慶應義塾大学名誉教授、武蔵野大学データサイエンス学部教授
児玉哲彦
IT企業プロダクトマネジャー
白土由佳
文教大学情報学部メディア表現学科専任講師
加藤文俊(司会)
慶應義塾大学環境情報学部教授、大学院政策・メディア研究科委員長

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慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所教授
シリコンバレーで見た、スマートフォンがイノベーションの現場となっている理由
松村太郎
ITジャーナリスト・塾員

三人閑談
アフリカの動物と自然

アフリカの動物と自然

世界的に動物保護の動きが高まる中、アフリカにかかわって50年の方をお迎えし、移り行くアフリカの動物と自然、そして社会の姿を語ってもらいました。新進気鋭の若き動物写真家も交えて、変わるもの、変わらないもの、自然の営みとは何か、アフリカが問いかけるものとは……、と話題は尽きません。SDGsが叫ばれる今、リアルな自然とは何かを考える上でアフリカは貴重な視点を提供してくれるようです。

神戸俊平
獣医師
ヒサクニヒコ
漫画家、絵本作家・塾員
篠田岬輝
動物写真家・塾員
演説館
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福澤諭吉をめぐる人々その66 竹越与三郎 末木孝典
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