三田評論

明治31年から続く慶應義塾の機関誌

No.1263(2022年2月号)

特集

日本の"食"の未来

三田評論

─ 表紙絵:清川泰次 ─

税込価格:451円(本体410円)在庫あり

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寸描2022年2月号について

三田評論2月号

三田評論
2022年2月号表紙

特集の「食」に日本の社会的課題が凝縮されていることを知る。健康環境配慮商品が普及しづらい低収入の現実が重い。「講演録」には渡り鳥たちからの環境破壊警告が。一方、都会のカラスは人間の廃棄食物で生きている。塾長は自分の体験を交え、対面復活の決意を語る。書道会の挨拶でも体験を話す。いつも話題は広く深い。玉塚元一と左伴繁雄はプロスポーツの経営を語る。対面復活にかける思いは同じであろう。ただし、遠隔にも良い点が多々ある。遠隔技術の高度化を促進し、対面と遠隔を自由に選べる社会にしたい。「演説館」には、政治の混乱が医療崩壊も招く生々しい報告が。現地の厳しさにうなだれ、「三人閑談」で姿勢を正す。武道家にも体幹鍛錬の秘伝がありそう。湘南藤沢の建物名称には、当時のコンピュータでギリシャ文字を扱えるようにする苦労があったと聞く。「ふたりで子育て」のしばはし聡子と「社中交歓」で森下直也が書いた多様性定義に共感。
(山崎信寿)

特集日本の"食"の未来

日本の食の未来

健康ブームとともにSDGsが叫ばれ、フードロス問題などにも注目が集まる中、「食」について様々な面から議論されるようになっています。サステナビリティ(持続可能性)、代用肉、経済優先の流通網の転換など……。伝統的に健康的であったと言われる日本の食は、大量消費時代を超えて、どこへ向かうのか、多様な面に光を当てた特集です。

座談会
豊かでサステイナブルな食を届けるために

林 善博
ひかり味噌株式会社代表取締役社長・塾員
金丸美樹
株式会社SEE THE SUN代表取締役CEO・塾員
小川美香子
東京海洋大学学術研究院食品生産科学部門准教授・塾員
川越一磨
株式会社コークッキング代表取締役CEO・塾員
秋山美紀(司会)
慶應義塾大学環境情報学部教授

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光田達矢
慶應義塾大学経済学部准教授
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AISSY株式会社代表取締役社長、慶應義塾大学大学院理工学研究科特任講師・塾員
粉砕技術で野菜廃棄を解消する
石川慎之祐
株式会社グリーンエース代表取締役社長、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任助教
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本田由佳
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授、SFC研究所健康情報コンソーシアム上席所員
長寿を可能とする「食」とは?
新井康通
慶應義塾大学看護医療学部教授、医学部百寿総合研究センター教授

年頭の挨拶
キャンパスライフを取り戻すために

伊藤公平
慶應義塾長

話題の人
ラグビー新リーグ「リーグワン」理事長に就任

玉塚元一さん

玉塚元一さん

一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン理事長・塾員

インタビュアー:渡瀬裕司(パナソニックワイルドナイツ戦略推進ディレクター・塾員)

本年1月からスタートした、ラグビーの新リーグ「リーグワン」。その初代理事長に就任した玉塚さんは塾蹴球部時代フランカーとして大学選手権優勝に貢献しています。現在ロッテホールディングス社長でもある玉塚さんの経営手腕は、新リーグをどこに導くのか。目が離せない楕円球のゆくえに注目ください。

三人閑談
体幹を整える

体幹を整える

健康志向が高まるなかで今注目を集める「体幹」。コロナ禍で心身に不調をきたす声が多く聞かれる今、体幹を整えることでさまざまな効果が期待されています。ところで、体幹とは身体のどこの部位を指すのでしょう? 整えるといっても何をすれば? 肩こり、腰痛の解消から呼吸法による自律神経のケアまで、体幹を整える健康増進の秘訣を整形外科医、ピラティス、ヨガの専門家がそれぞれの視点から語り合います。

名倉武雄
日本橋 名倉整形外科院長・塾員
木村奈美
英国ロイヤルピラティス・アコア認定教師・塾員
奥山靜代
慶應義塾大学体育研究所准教授
講演録
鳥の渡りと地球環境の保全
樋口広芳
演説館
ミャンマーでコロナ対応にあたった経験
井上 聡
連載
福澤諭吉をめぐる人々その64 甲斐織衛 結城大佑
写真に見る戦後の義塾67 日本一周早慶自動車レース 内田 豊
新慶應義塾豆百科60 SFCの建物名称、ギリシャ文字の由来
その他
巻頭随筆 丘の上 ────
『物理学から世界を変える』を出版して 飯吉厚夫
与謝野晶子先生と母の交流 吉川敦子
インターネット「昔のテレビ局」の挑戦 宮島将郎
執筆ノート ────
『矯正という仕事──女性初の法務省矯正局長37年間の軌跡』 名執雅子
『リーダーシップ進化論──人類誕生以前からAI時代まで』 酒井 穣
『アメリカ音楽の新しい地図』 大和田俊之
『明治日本はアメリカから何を学んだのか──米国留学生と『坂の上の雲』の時代』 小川原正道
Researcher’s Eye ────
表現の自由の現代的〝転回〟? 菅谷麻衣
越境的研究の難しさ 新妻雅弘
24言語の語学講座 井澤智浩
塾員クロスロード ────
プロスポーツビジネスに従事してみて 左伴繁雄
離婚してもふたりで子育て しばはし聡子
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わさび 深沢賢一郎、佐々木秀憲、森下直也、須貝 威
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慶應義塾らしいスポーツ・インテグリティの確立へ向けて 山本信人
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