No.1263(2022年2月号)
特集
No.1263(2022年2月号)
特集
三田評論
2022年2月号表紙
特集の「食」に日本の社会的課題が凝縮されていることを知る。健康環境配慮商品が普及しづらい低収入の現実が重い。「講演録」には渡り鳥たちからの環境破壊警告が。一方、都会のカラスは人間の廃棄食物で生きている。塾長は自分の体験を交え、対面復活の決意を語る。書道会の挨拶でも体験を話す。いつも話題は広く深い。玉塚元一と左伴繁雄はプロスポーツの経営を語る。対面復活にかける思いは同じであろう。ただし、遠隔にも良い点が多々ある。遠隔技術の高度化を促進し、対面と遠隔を自由に選べる社会にしたい。「演説館」には、政治の混乱が医療崩壊も招く生々しい報告が。現地の厳しさにうなだれ、「三人閑談」で姿勢を正す。武道家にも体幹鍛錬の秘伝がありそう。湘南藤沢の建物名称には、当時のコンピュータでギリシャ文字を扱えるようにする苦労があったと聞く。「ふたりで子育て」のしばはし聡子と「社中交歓」で森下直也が書いた多様性定義に共感。
(山崎信寿)
健康ブームとともにSDGsが叫ばれ、フードロス問題などにも注目が集まる中、「食」について様々な面から議論されるようになっています。サステナビリティ(持続可能性)、代用肉、経済優先の流通網の転換など……。伝統的に健康的であったと言われる日本の食は、大量消費時代を超えて、どこへ向かうのか、多様な面に光を当てた特集です。
玉塚元一さん
一般社団法人ジャパンラグビーリーグワン理事長・塾員
インタビュアー:渡瀬裕司(パナソニックワイルドナイツ戦略推進ディレクター・塾員)
本年1月からスタートした、ラグビーの新リーグ「リーグワン」。その初代理事長に就任した玉塚さんは塾蹴球部時代フランカーとして大学選手権優勝に貢献しています。現在ロッテホールディングス社長でもある玉塚さんの経営手腕は、新リーグをどこに導くのか。目が離せない楕円球のゆくえに注目ください。
健康志向が高まるなかで今注目を集める「体幹」。コロナ禍で心身に不調をきたす声が多く聞かれる今、体幹を整えることでさまざまな効果が期待されています。ところで、体幹とは身体のどこの部位を指すのでしょう? 整えるといっても何をすれば? 肩こり、腰痛の解消から呼吸法による自律神経のケアまで、体幹を整える健康増進の秘訣を整形外科医、ピラティス、ヨガの専門家がそれぞれの視点から語り合います。
母校を思う塾員と篤志家の皆様により、義塾の教育研究活動を財政支援する目的で設立された1世紀余の歴史を有する組織です。
会員の皆様にはご加入期間『三田評論』を贈呈いたします。