三田評論

明治31年から続く慶應義塾の機関誌

No.1256(2021年6月号)

特集

公園から都市をみる

三田評論

─ 表紙絵:清川泰次 ─

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寸描2021年6月号について

三田評論6月号

三田評論
2021年6月号表紙

「丘の上」に能のワキとシテと観客の関係。現実社会ではワキ不在で悲憤困窮のシテが見えないことも。自粛生活で早朝散歩が習慣化。徒歩30分圏内にも多くの公園や緑道がある。先人達の努力と先見性に感謝。「関連記事」で公園のさらなる奥深さも知る。近森高明の指摘に考え込む。公園の恩恵はミツバチにも。「ハニートラップ」にニヤリ。受粉用のキンバエも愛されているのか。公園は「時の話題」の孤立孤独解消にも役立つ。繰り返し通えば自然に言葉を交わすようになる。これも「互助のマッチングシステム」。人が悩むのもマジックでだまされるのも「思い込みの呪縛」。でも、自分では解けないのが思い込み。抱え込まずに精神科へ。清川照美の「5つの信念」はどの企業にも必須。「改革とは、変化を恐れずに覚悟する事」ときっぱり。挑戦し続けた田中鶴吉の晩年は平穏であったと信じたい。平穏でなかったヒサさん、お大事に。慶應義塾のコロナ対応も挑戦が続く。
(山崎信寿)

特集公園から都市をみる

公園から都市をみる

あまりにも街の中にあるのが当たり前で、普段意識しないけど、誰もが利用している「公園」。この公園から都市をみるといろいろなことに気づかされます。「公」=パブリックというのはどういうものか。なぜ公園はそこにあり続けるのか。今、公園に何が求められているのか。緑深まる季節、一番身近に自然環境に接することができる公園のことを考えてみませんか。

座談会
公園がそこにあり続ける意味とは

竹内 智子
千葉大学大学院園芸学研究院准教授・塾員
深澤幸郎
株式会社コトブキ代表取締役社長・塾員
石川 初
慶應義塾大学環境情報学部教授
長田 進
慶應義塾大学経済学部教授(司会)
 

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慶應義塾大学文学部教授
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慶應義塾大学名誉教授、中部大学客員教授

三人閑談
ミツバチの不思議

ミツバチの不思議

現在、ミツバチを街の中で育てる、都市養蜂がいろいろなところで行われています。受粉を媒介し、草花や木々を繁殖させる代表的な昆虫で、ハチミツを筆頭に人間に様々な恩恵を与えてくれる「天与の生き物」ミツバチ。その不思議(wonder)はまさに自然の驚異です。日本古来のニホンミツバチの生態や中等部で飼い始めたミツバチの話など、環境、SDGsを考える上でもヒントになる話が満載の閑談です。

藤原由美子
日本在来種みつばちの会事務局長・塾員
真貝理香
総合地球環境学研究所・外来研究員・塾員
中村宜之
慶應義塾中等部理科教諭
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時の話題
「孤独」について
家族社会学から見た〝孤独・孤立〟 稲葉昭英
人は皆「お一人様」 斎藤慶典
老いの孤独の楽しみ方 石川恭三
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②IT環境 國領二郎
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連載
福澤諭吉をめぐる人々その57 田中鶴吉 結城大佑
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新慶應義塾豆百科53 幻の計画「日吉大講堂」
その他
巻頭随筆 丘の上 ────
寛永寺の貫首となって 浦井正明
リハーサルの日々です 岡田利規
「駒隙」のいとしさ──『三田文學』編集長を終えて 関根 謙
執筆ノート ────
『帝国大学の朝鮮人──大韓民国エリートの起源』 渡辺直紀(訳)
『「国語の時間」と対話する──教室から考える』 五味渕典嗣
『中国が宇宙を支配する日──宇宙安保の現代史』 青木節子
Researcher’s Eye ────
留学と人のつながり 樽井 礼
「シングル・セット」仕様への警鐘 荒田映子
互助のマッチングシステム 田口敦子
塾員クロスロード ────
思い込みの呪縛を解け 志村祥瑚
350億返済 奇跡の改革 清川照美
社中交歓 ────
牡丹 沼田 葊、山﨑妙子、宮 信明、菅田悠介
新型コロナウイルス感染症拡大にともなう緊急支援のお願い
書評 ────
『福澤諭吉の思想的格闘──生と死を超えて』(松沢弘陽著) 小室正紀
追想 ────
阿部令彦先生を偲んで──科学の光で慶應医学再興に尽くした外科医 北川雄光
ヒサクニヒコのマンガ何でも劇場、寸描(山崎信寿)、山上広場、塾長室日誌(2021年4月)、塾内ニュース、三田会だより、慶應〝塾〟語事典、寄付・維持会申込者芳名
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前号紹介2021年5月号 No.1255

学塾の歩みを展示する

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次号予告2021年7月号 No.1257

地方移住の現在形

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