<妻>という概念のルーツはどこにあるのか?
<妻>たちに影響を及ぼす法律や慣習はいかに受け継がれてきたのか?
どのような<妻>らしさのパターンが、今日的情景に編み込まれてきたのか?
どの糸が持ちこたえ、どの糸が切れてしまったのか?
過去と現在の照らし合わせから、新しい<妻>のイメージを描きだす。
古代ギリシャでの「結婚」制度の誕生から、キリスト教世界における結婚と生殖の宗教的な
義務化、中世ヨーロッパにおけるロマンチシズムの付与、戦時下における妻の役割、
現代アメリカ社会における個人主義の進行といったトピックを、女性学史、法律、宗教、
政治、経済、神話、文化人類学、社会学、文学、回顧録から風刺画や広告にいたるまでの
膨大な文献、並びに、市井の女性が書いた手紙・日記等の資料から詳細に分析。
制度としての「結婚」、「家族」、 「妻/母/主婦」の歴史的変容を浮き彫りにする。
★著者による『日本語版に寄せて』を立ち読みできます!
★ウェブでしか読めない、訳者による特別寄稿『<妻>たちを参照する』を読むことが出来ます。
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