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現代における人の国際移動

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A5判/上製/488頁
初版年月日:2013/03/30
ISBN:978-4-7664-1929-0
(4-7664-1929-4)
Cコード:C3336
定価 6,480円(本体 6,000円)

現代における人の国際移動
アジアの中の日本
吉原 和男 編著
目次 著者略歴

<TPP参加の最重要イシューは『人の国際移動』!>

▼2013年2月、安倍首相はTPP参加へと大きく舵を切った。国内では、産業保護政策との関連でとかく「モノ」の移動が注目されがちだが、日本社会に最も大きなインパクトを与えるのは、「人の国際移動」である。
▼経済面を見ると、TPP参加は、一方で生産年齢人口の減少に伴う労働力輸入、他方で日本人労働者の雇用確保というジレンマに加え、アジア諸国間での「トップ人材争奪戦」が本格化し、それが各国の国際競争力を左右する時代が到来することを意味する。
▼しかし、政治面・社会面を見ると、話はそれだけにとどまらない。流入した多文化・多国籍からなる人々と、どのように共存し、より豊かな社会を築いていくべきなのか。政府による中長期的ビジョンの提示と国民の広範な合意形成が不可欠なのはもちろんだが、地方自治体にとっては具体的かつ眼前の 問題でもある。
▼これに対し、本書は、国内外の詳細なフィールドワークの積み重ねから、具体的政策課題を抽出する。「多文化共生社会」は単なる耳触りのよい桃源郷思想ではなく、政治・経済・社会分野を横断する21世紀日本の喫緊の課題であることが明らかにされる。

目次

はじめに――本書刊行まで  吉原和男

序章 日本から考える「人の国際移動」 吉原和男
 一、現代日本における少子化と外国籍住民の増加を考える視点
 二、アジアの中の日本
 三、本書がめざすところ、そして「移民」という用語
 四、本書の概要

第1部 人の国際移動と日本
第1章 多文化社会の将来に向けて――ノルウェー事件と日本  関根政美
 はじめに
 一、移民国家と非移民国家
 二、移民国家と非移民国家の収斂と分散
 三、アン ……

著者略歴 著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。

【編者】
吉原 和男(よしはら かずお)
慶應義塾大学文学部教授。1949年生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。専門分野:華僑史、歴史人類学。主要著作:『拡大する中国世界と文化創造―アジア太平洋の底流』(共編著、弘文堂、2002年)、ほか。

【執筆者】(掲載順)
関根 正美(せきね まさみ)
慶應義塾大学法学部教授。1951年生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。専門分野:現代オーストラリア論、国際社会学。主要著作:『多文化主義社会の到来』(朝日新聞社、2000年)、ほか。

浅川 晃広(あさかわ あきひろ)
名古屋大学大学院国際開発研究科講師。1974年生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位修得退学、博士(学術)。専門分野:国際人口移動論。主要著作:『近代日本と帰化制度』(溪水社、2007年)、ほか。

明石 純一(あかし じゅんいち)
筑波大学人文社会系助教。1972年生まれ。筑波大学大学院国際政治経済学研究科博士課程修了、博士(国際政治経済学)。専門分野:移民研究、グローバル・ガバナンス論。主要著作:『入国管理政策―「1990年体制」の成立と展開』(ナカニシヤ出版、2010年)、ほか。

吉原 直樹(よしはら なおき)
大妻女子大学社会情報学部教授、東北大学名誉教授。1948年生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学、社会学博士。専門分野:都市社会学、地域社会学。
主要著作:『モビリティと場所―21世紀都市空間の転回』(東京大学出版会、2008年)、ほか。

小林 真生(こばやし まさお)
国立民族学博物館共同研究員。1975年生まれ。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士後期課程修了。専門分野:社会学。主要著作:『日本の地域社会における対外国人意識―北海道稚内市と富山県旧新湊市を事例として』(福村出版、2012年)、ほか。

奈倉 京子(なぐら きょうこ)
静岡県立大学国際関係学部専任講師。1977年生まれ。中山大学大学院人文学院(現社会学与人類学学院)人類学系博士課程修了。専門分野:文化人類学、中国系移民研究、華南僑郷研究。主要著作:『帰国華僑―華南移民の帰還体験と文化的適応』(風響社、2012年)、ほか。

藤野 陽平(ふじの ようへい)
日本学術振興会(東京外国語大学)特別研究員。1978年生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学、博士(社会学)。専門分野:宗教人類学。主要著作:『台湾における民衆キリスト教の人類学―社会的文脈と癒しの実践』(風響社、2013年)、ほか。

八尾 祥平(やお しょうへい)
早稲田大学アジア研究機構研究助手。1977年生まれ。首都大学東京大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得満期退学。専門分野:社会学、移民(華僑)研究。主要著作:「1950年代から1970年代にかけての琉球華僑組織の設立過程―国府からの影響を中心に」『華僑華人研究』第8号(2011年)、ほか。

柳 蓮淑(ユ ヨンスク)
大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員研究員、法政大学社会学部兼任講師。1962年生まれ。お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程単位取得退学、博士(学術)。専門分野:エスニシティ論、ジェンダー論、韓国語圏研究。主要著作:『韓国人女性の国際移動とジェンダー―グローバル化時代を生き抜く戦略』(明石書店、2013年)、ほか。

ジョハンナ・ズルエタ(Johanna Zulueta)
アテネオ・デ・マニラ大学社会学究科・日本学研究科講師、一橋大学日本学術振興会外国人特別研究員。1978年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了、博士(社会学)。専門分野:社会学、移民研究、日本・沖縄学。主要著作:“Living as Migrants in a Place That Was Once “Home”:The Nisei, the U.S. Bases, and Okinawa Society”,in Philippine Studies :Historical and Ethnographic Viewpoints, volume 60, number 3, pp. 367-390, September 2012、ほか。

橋本 直子(はしもと なおこ)
国際移住機関(IOM)駐日事務所プログラム・マネジャー。1975年生まれ。オックスフォード大学大学院難民研究所修士課程修了。専門分野:難民・強制移住学、国際難民法・人権法。主要著作:“Counter-Trafficking in Japan,”Forced Migration Review, issue 30, April 2008, Refugee Studies Centre、ほか。

人見 泰弘(ひとみ やすひろ)
名古屋学院大学外国語学部講師。1980年生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。専門分野:国際社会学。主要著作:「難民化という戦略―ベトナム系難民とビルマ系難民の比較研究」『年報社会学論集』(関東社会学会)21巻(2008年)、ほか。

倉沢 宰(くらさわ さい)
立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任教授。1945年生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学。専門分野:社会変動論、東南アジア地域研究、文化摩擦と共生。主要著作:『東南アジアの社会変動と教育』(共著、第一法規、1986年)、ほか。

王 雪萍(おう せつへい)
東京大学教養学部講師(専任)。1976年生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程修了、博士(政策・メディア)。専門分野:日中関係、現代中国政治。主要著作:『改革開放後中国留学政策研究―1980-1984年赴日本国家公派留学生政策始末』(中国・世界知識出版社、2009年)、ほか。

横田 祥子(よこた さちこ)
日本学術振興会(東京外国語大学)特別研究員。1976年生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。専門分野:社会人類学、家族、国際結婚、再生産労働。主要著作:「負債関係に働く力学―台湾中部の地方都市における国際ブローカー婚の互酬性」『白山人類学』vol. 14(2011年)、ほか。

魯 ゼウォン(ノ ゼウォン)
天理大学国際学部准教授。1963年生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(社会学)。専門分野:韓国社会学、移民研究。主要著作:『アジア社会と市民社会の形成―その課題と展望』(共著、文化書房博文社、2009年)、ほか。

李 姃姬(イ チョンヒ)
慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所研究員、桜美林大学基盤教育院兼任講師、東洋大学社会学部非常勤講師。1966年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程退学。専門分野:政治社会論。「韓国の『多文化社会』化についての一考察」『千葉商大紀要』第48巻第1号(2010年)、ほか。

石高 真吾(いしたか しんご)
大阪大学グローバルコラボレーションセンター招聘研究員、同大バンコク教育研究センター客員フェロー。1971年生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程後期課程単位取得退学、博士(人間科学)。専門分野:文化人類学、タイ地域研究。主要著作:「『正統性』の揺らぎ―タイ国のナック・レン・プラー」『人間科学研究』(大阪大学大学院人間科学研究科)第4号(2002年)、ほか。

倉沢 愛子(くらさわ あいこ)
慶應義塾大学名誉教授。1946年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学、コーネル大学大学院修了、博士、Ph.D.(社会学)。専門分野:インドネシア現代史。主要著作:『戦後日本=インドネシア関係史』草思社(2011年)、ほか。

寺澤 宏美(てらざわ ひろみ)
名古屋大学・名古屋外国語大学非常勤講師。1958年生まれ。名古屋大学大学院国際開発研究科博士後期課程修了、博士(学術)。専門分野:在日日系人(主にペルー人)、社会学。
主要著作:『地球時代の多文化共生の諸相―人が繫ぐ国際関係』(共著、行路社、2009年)、ほか。

高橋 典史(たかはし のりひと)
東洋大学社会学部准教授。1979年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位修得退学、博士(社会学)。専門分野:宗教社会学。主要著作:「ハワイ日系仏教における故国日本」『宗教研究』83巻3号(2009年)、ほか。

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