慶應カレンダー表紙

【表紙】(葛飾)北斎改爲一筆「冨嶽三十六景・深川万年橋下」 
〔天保2(1831)〕年 永壽堂西村屋與八刊 横大判錦絵1枚 (慶應義塾所蔵)

 

慶應カレンダー2019

彩り美しい和・洋の貴重書を12カ月にあしらった壁掛けカレンダー(A3判)です。それぞれの貴重書の解説のほか、義塾の主な記念日やキャンパスも紹介しています。三田会の記念品や贈り物に。
 
監修の関場武先生(慶應義塾大学名誉教授)より2019年版に対するメッセージと解説をいただきました!
●慶應カレンダーのはじまりと、コンセプト
     
KEIO CALENDARは2000年度版が最初です。
そのもとを辿れば、1996年に慶應義塾がグーテンベルク聖書を購入した時ということになります。それをきっかけに文献のディジタル化へ向けてのプロジェクト研究が始まり、その流れの中で、慶應義塾が所蔵する各種の資史料の公開が進み、そのひとつとしてカレンダーというかたちでの情報発信がスタートしました。
グーテンベルク聖書はカレンダーの表紙を2000年度から2005年度まで6年にわたり飾り、2008年度にも採用されていますが、それに象徴されるように、初期の頃は西洋関係のものが多く採用されていました。
近年はむしろ日本のものが中心で、浮世絵や絵入り版本、奈良絵本・絵巻等が多く登場します。暦ですので、なるべく季節感のあるものを選び、また、慶應義塾キャンパスの地域性も考慮して選択しています。
伝統ある学塾慶應義塾には、宝物とも言える文物が数多くあります。これからもその発掘につとめ、国内はもとより海外にも発信していきたいと考えています。

 

 
初版年月日: 2018/11/10

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2019年カレンダーの構成です。
 
     
慶應カレンダー  
   
【表紙】(葛飾)北斎改爲一筆「冨嶽三十六景・深川万年橋下」
 〔天保2(1831)〕年 永壽堂西村屋與八刊 横大判錦絵1枚 (慶應義塾所蔵)
 
     
1月号 慶應カレンダー
7月号 慶應カレンダー
 
     
1月
小林祐猷編・画『武器皕圖』 嘉永元(1848)年8月序刊 特大型本1冊
7月
竹取物語屏風 〔江戸前期〕写 絵巻断簡貼込 6曲1双(慶應義塾図書館所蔵)
 
 
2月号 慶應カレンダー
8月号 慶應カレンダー
 
     

2月
歌川広重『名所江戸百景・愛宕下藪小路』 安政4(1857)年12月改印 魚屋栄吉刊 大判錦絵1枚(慶應義塾所蔵)

8月
「聖書(ドイツ語)」(アウグスブルク:ギュンター・ツァイナー 1477年)(零葉)(慶應義塾図書館所蔵)
 
 
3月号 慶應カレンダー
9月号 慶應カレンダー
 
     
3月
『後拾遺和歌集』 〔江戸初期〕写 20巻2帖(慶應義塾大学附属研究所斯道文庫センチュリー文化財団寄託書)
9月
水野忠央編『千とせのためし』嘉永4(1851)年跋刊 折帖1巻(慶應義塾大学附属研究所斯道文庫センチュリー文化財団寄託書)
 
 
4月号 慶應カレンダー
10月号 慶應カレンダー
 
     
4月
ギョーム・ビュデ『ギリシア語註解』(パリ:ジョス・バード 1529年)(慶應義塾図書館所蔵)
10月
鈴木春信『風俗四季哥仙・神無月』 〔明和5(1768)年〕刊 中判錦絵1枚(慶應義塾所蔵)
 
 
5月号 慶應カレンダー
11月号 慶應カレンダー
 
     
5月
『十二月節』上巻〔端午節句〕 〔江戸時代後期〕写 絵巻1軸(慶應義塾大学文学部古文書室所蔵)
11月
 〔宝治百首後嵯峨院詠〕 〔鎌倉後期〕写伝二条為藤筆1軸(慶應義塾大学附属研究所斯道文庫蔵)
 
 
6月号 慶應カレンダー
12月号 慶應カレンダー
 
     
6月
「聖書」写本零葉(ロンドンあるいはエセックス、14世紀中期)(慶應義塾図書館所蔵)
12月
菱川師宣〔吉原の躰〕 延宝・天和頃〔山形屋市郎右衛門〕刊 墨摺筆彩大判1枚 (慶應義塾所蔵)
 
 
     
●【KEIO CALENDAR 2019】の中から

2019年版でとくに紹介申し上げたいのは、1月と4月、12月です。まず1月の『武器皕図』。解説でも少しふれましたが、これは枠に沿って切り離し、カードとして使い、武器・武具類に関する該博な知識を取得させようとする意図もこめて制作したもので、武威発揚のためだけのものではありません。

 

 

歌カルタ「百人一首」は江戸時代後期からカードゲームとして盛んに行なわれるようになりますが、本書もそれに倣ったものです。すなわち「百人一首」の読み札と取り札は合わせると200枚になりますので、本書も百+百の「皕」と謳ったものです。ていねいな筆致で品よく描かれており、彩りもとても綺麗です。

 

 

過去に品位も何も無いヒドイ出来の複製本が出ていますが、底本に採用したものは勿論原本で、とくに美本です。

 

 

4月はギョーム・ビュデの『ギリシア語註解』。徳永氏の解説にありますように、ジョス・バードによって1529年にパリで刊行されたもの。初版のタイトルページに印刷工房の図が載っています。力を入れて締め木を操作している様が描かれており、西洋の印刷初期の実態を窺える好資料となっています。

 

 

そして12月。菱川師宣の〔吉原の躰〕と「衝立のかげ」を出しました。「衝立のかげ」のほうが遊郭のオモテだとすれば、〔吉原の躰〕はそれを支える裏方ということになり、座敷に出す料理の下拵えに勤しんでいる様子が、活写されています。魚を捌く料理人、鰹節を削る男、すり鉢を当る男、皆同じ表情なのが御愛敬ですが、水がはねたり墨を吹きかけられたりすることもあり得るので、上半身裸になり頬かむりをして蛸を洗っている男や、魚の鱗を取ろうとしている下働きの少年、貝や根菜等を洗う女性、うつわ物を丁寧に拭う女性、「おこぼれ」を期待して「お座り」をしてじっと見守っている犬、それらが、3基の竈や食器棚を背景に、うまく配置されています。

 

 

「衝立のかげ」の方は、さてこれからという妖しげな雰囲気が出ており、今回は出しませんでしたが「低唱の後」とともに、言わば事前事後的なオモテの世界を象徴しています。

 


なお、表紙には今回、北斎改め為一の名作シリーズ「冨嶽三十六景」から「深川万年橋下」を出しました。同図は勿論デフォルメされていますが、東京下町散歩などで出会う、がっしりとした鋼鉄製の現在の万年橋と比べると、周辺の光景を含めて歳月の隔たりの大きさを、まざまざと実感させてくれます。

 

 

そして2月には、慶應義塾大学三田キャンパスに近い「愛宕下藪小路」(広重・名所江戸百景)を採用しました。

 

 

どうぞお楽しみ下さい。


 

1月号 慶應カレンダー

 

4月号 慶應カレンダー

 

12月号 慶應カレンダー

 

 

     
 
 

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