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感情と法

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A5判/上製/570頁
初版年月日:2010/03/20
ISBN:978-4-7664-1719-7
(4-7664-1719-4)
Cコード:C3010
定価 5,184円(本体 4,800円)

感情と法
現代アメリカ社会の政治的リベラリズム
書評 目次 著者略歴

法の起源を探る
▼現代のアメリカを代表する哲学者、マーサ・C・ヌスバウムの主著の一つ、Hiding from Humanity: Disgust, Shame, and the Law, Princeton University Press, 2004 の翻訳。アメリカ出版社協会(AAP)最優秀専門・学術図書賞受賞。
▼ヌスバウムの著作は、日本では3冊(『国を愛するということ』(編著、人文書院、2000年)、『クオリティー・オブ・ライフ―豊かさの本質』(里文出版、2006年)、『女性と人間開発―潜在能力アプローチ』(岩波書店、2005年)の翻訳が刊行されており、近年では、アマルティア・センとともに、「ケイパビリティ・アプローチ」 を開発した研究者としても知られる注目の著者。
▼公平ではあるが無情でもある理性の秩序として捉えられてきた「法」。これに対し、ヌスバウムは、「法」 をある社会の成員が共有すべく求められている 「感情」 の表現としてとらえ、法の基盤としてふさわしい 「感情」 とはどういうものかを検討する。
▼差別意識を助長する 「嫌悪感」 と 「恥辱感」 など少数派の排除につながる 「感情」 を明らかにし、フェミニズムや共同体主義とは異なる視点から、リベラリズムへの新たな視座を提供する大著。

『感情と法』 「訳者あとがき」掲載中

書評

みすず no.634(2015年1・2月号)の 「2014年読書アンケート」で大谷卓史(情報倫理学・科学技術史)氏にご紹介いただきました。
atプラス 16号(2013年5月号)公開性の根源 第6回内でご紹介いただきました。
出版ニュース 2010年6月上旬号(25頁)で紹介されました。

目次

 謝辞

序章
 第1節 恥辱と嫌悪感――実践と理論における混乱
 第2節 感情なき法?
 第3節 二つの問題ある感情

第1章 感情と法
 第1節 感情に訴える
 第2節 感情と信念、感情と価値
 第3節 感情、値踏み、そして道徳教育
 第4節 感情と「常識人」――故殺と正当防衛
 第5節 感情と社会規範の変革
 第6節 理に適った共感――刑事判決における同情
 第7節 感情と政治的リベラリズム
 第8章 感情の評価の仕方

第2章 嫌悪感と私たちの動物的身体 ……

著者略歴 著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。

【著者】
マーサ・ヌスバウム(Martha C. Nussbaum)
シカゴ大学法学部教授
1947年生まれ。ハーヴァード大学にて文学修士、哲学博士(Ph.D.)取得。1986〜93年世界開発経済研究所リサーチアドヴァイザー、ブラウン大学を経て、現職。
主要著作としては、センとの共著『クオリティー・オブ・ライフ』(里文出版、1992年)のほか、共著『国を愛するということ』(人文書院、1996年)、『女性と人間開発』(岩波書店、2000年)がある。また未邦訳だが、The Therapy of Desire (1994), Poetic Justice (1996), Cultivating Humanity (1997), Frontiers of Justice (2006), Liberty of Conscience (2008) も重要な著作である。

【監訳者】
河野哲也(こうの てつや)
立教大学文学部教育学科教授
1963年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程哲学専攻修了。博士(哲学)。国立特殊教育総合研究所(旧称、現在は国立特別支援教育総合研究所)特別研究員、防衛大学校、玉川大学を経て、2008年より現職。
主要著作には、『メルロ=ポンティの意味論』(創文社、2000年)、『エコロジカルな心の哲学』(勁草書房、2003年)、『環境に拡がる心』(勁草書房、2005年)、『〈心〉はからだの外にある』(NHK出版、2006年)、『善悪は実在するか』(講談社メチエ、2007年)、『暴走する脳科学』(光文社、2008年)などがある。

【訳者】
木原弘行(きはら ひろゆき)
慶應義塾大学文学部非常勤講師、専修大学商学部非常勤講師
1968年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。
主な論文・訳書に、「動機付けと合理性」(『三田哲学』104集)、S. プリースト『心と身体の哲学』(共訳、勁草書房)がある。

石田京子(いしだ きょうこ)
恵泉女学園大学、慶應義塾大学非常勤講師
1979年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科哲学・倫理学専攻満期退学。
主要論文に「カント法哲学における許容法則の位置づけ」(『日本カント研究8』、2007年)、「カント実践哲学における『法』と『道徳』」(慶應義塾大学倫理学研究会『エティカ』、2008年)がある。

齋藤瞳(さいとう ひとみ)
日本大学文理学部人文科学研究所研究員
1976年生まれ。日本大学大学院文学研究科哲学専攻博士後期課程満期退学。
主要論文に、「メルロ=ポンティにおける知覚経験と論理、形式化」(『メルロ=ポンティ研究』 第13号、2009年)、「メルロ=ポンティの言語獲得理論」(『現象学年報25』、2009年)がある。

宮原優(みやはら ゆう)
東京都立大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士課程 
1977年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科哲学専攻修士課程修了。
主要論文に「メルロ=ポンティにおける未完結性の問題」(東京都立大学哲学会『哲学誌』第45号、2003年)がある。

花形恵梨子(はながた えりこ)
慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程
1978年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了。
主要論文に「正義の二原理はどのような分配を目指すのか:市民・社会的協働・基礎構造」(慶應義塾大学倫理学研究会『エティカ』第2号、2009年)がある。

圓増文(えんぞう あや)
日本学術振興会特別研究員(PD)
1976年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。
主要論文には、「QOL評価と『基本財』」(日本倫理学会『倫理学年報』第54集、2005年)、「医療従事者と患者の信頼関係構築に向けた取り組みとしての『目的の共有』」(日本医学哲学・倫理学会『医学哲学 医学倫理』第26号、2008年)などがある。

定価5,184円 (本体:4,800円)
在庫あり

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