日本橋生れの著者が綴る、東京下町歴史探訪。 ▼今は遠く懐かしい、東京下町日本橋の賑わい。 本書はこの地に生まれ育った著者が、時代とともに姿を変えた街の姿を、愛情深い思い出とともに綴るエッセイ。 日本橋散策のための最良の一冊。
本書は、日本図書館協会選定図書です。  特集ページでは「日本橋」に関連する書籍などの情報をお届けしています。


はしがき
一、 お堀端の町への衝撃――東京駅から八重洲一丁目に 二、 泉鏡花の世界――呉服橋・一石橋 三、 表大通りのドラマ今昔(その一)――日本橋一・二丁目 四、 粋な街角・文化の香りーー表大通りのドラマ今昔(その二) 五、 魚河岸模様――室町一丁目付近(その一) 六、 食文化の街並みーー室町一丁目付近(その二) 七、 創業の茨道――室町二・三丁目 八、 薬種問屋の街――本町通り 九、 大伝馬町一丁目木綿店の街――本町通りの賑わい 十、 堀留町一丁目――思いは遠く掘留の ……
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白石 孝(しらいし たかし) 1921年東京日本橋堀留の織物問屋に生まれる。1943年慶應義塾大学経済学部卒業。1958年同大学商学部教授、1965年慶應義塾常任理事、1975年同大学商学部長などを歴任。1984年杏林大学社会科学部長。1960年経済学博士。現在慶應義塾大学名誉教授、杏林大学名誉教授。 専攻は国際経済学・通商産業政策史、近年は生まれ育った日本橋界隈の商業史研究をライフワークとする。主な著書に『戦後日本通商政策史』(税務経理協会、1983)、『Japan’s Trade Policies』(Athlone, 1989年、ロンドン)など。日本橋関係に『日本橋・堀留 東京織物問屋史考』(文眞堂、1994年)、『江戸・明治・大正史日本橋界隈の問屋と街』(文眞堂、1997年)、『日本橋街並み商業史』(慶應義塾大学出版会、1999年)、『日本橋街並み繁昌史』(慶應義塾大学出版会、2003年)などがある。
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