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失われた民主主義

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A5判/上製/326頁
初版年月日:2007/09/25
ISBN:978-4-7664-1419-6
(4-7664-1419-5)
Cコード:C0036
定価 3,080円(本体 2,800円)
失われた民主主義
メンバーシップからマネージメントへ
書評 目次 著者略歴

アメリカ市民社会の再興に向けた、歴史社会学者からの提言。
▼ソーシャル・キャピタル論、コミュニタリアニズム、リベラリズムではアメリカの民主主義を解明できない! アメリカにおける「民主主義」の現在を、歴史社会学・政治学界の泰斗シーダ・スコッチポルが鮮やかに説き起こす新古典、Diminished Democracy: From Membership to Management in American Civic Life, 2003 の翻訳。日本でも今秋、話題になること必至!
▼パットナム(『孤独なボウリング』)、サンデル(『自由主義と正義の限界』)らと問題意識を共有しつつも彼らの議論を「スナップショット」的と批判する著者が、「長期にわたる市民の歴史」を物語の主人公にすえてアメリカの民主主義の変容を追う。
▼市民的結社・利益団体の変容を過去1世紀以上にわたって検証。諸事象と諸制度の相互関係を浮き彫りにしながら、19世紀から9.11後にいたるアメリカにおける「市民」と民主主義の関係を論じ、現在を「失われた民主主義」の時代と位置づける一方で、新たな市民社会の再興へのロードマップを明らかにする。

書評

朝日新聞  10月7日(日)付朝刊「ニュースの本棚」欄(11面)に紹介記事が掲載されました(渡辺靖氏)。
MARR 2008年11月号「編集室から」で紹介されました。
クロスロード(発行:国際協力機構 青年海外協力隊事務局) 2008年8月号「国際ボランティアを考えるための本40」(38頁)で紹介されました。
論座 2008年5月号「読書空間」(318頁)で紹介されました。
週刊東洋経済 2007年12月29日・2008年1月5日迎春合併特大号「経済・経営書ベスト100」(190頁)で紹介されました。
エコノミスト 2008年1月1・8日合併号「書評」(68頁)で紹介されました。
日本経済新聞 2007年12月2日「読書」欄(23面)で紹介されました。
出版ニュース 2007年11月中旬号「ブックガイド」(22頁)で紹介されました。
朝日新聞 2007年10月14日「読書」欄(11面)で紹介されました。

目次

 まえがき
 序文と謝辞

第1章 ウォレン・ダージンの墓石――アメリカにおける草の根民主主義
市民世界の変貌/ 合衆国における草の根民主主義の高まりと変貌/ 本書の見取り図

第2章 いかにして合衆国は市民共同体となったのか
「小さいことは美しい」――今日の多くが受け入れている物の見方/ ボランティア主義と民主的共同体の建設/ 古い見方への新証拠/ アメリカにおけるボランティア主義の起源/ 市民共同体としてのアメリカの近代化/ 自発的連合体の急増/  ……

著者略歴 著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。

【著者】
シーダ・スコッチポル(Theda Skocpol)
ハーバード大学教授。1947年米国デトロイト市生まれ。専攻、歴史社会学、政治学。大学学部、大学院でアメリカ政治、社会学、比較歴史社会学等を講じるかたわら、同大学アメリカ政治研究センター所長、アメリカ歴史社会科学会会長、アメリカ政治学会会長などを歴任。デビュー作のState and Social Revolutions: A Comparative Analysis of France, Russia, and China (1979)は、1979年のライト・ミルズ賞、1980年のアメリカ社会学会賞を受賞。邦訳としては、『歴史社会学の構想と戦略』(木鐸社、1995年)、『現代社会革命論――比較歴史社会学の理論と方法』(岩波書店、1997年)がある。「多様な研究領域でのナショナル・リーダー」(『ハーバード・ガゼット』)と評されるように、歴史社会学、福祉国家論、社会政策論、アメリカ政治、市民参加論、「結社」研究等で、刮目すべき数多くの著書・論文を発表しつづけている。

【訳者】
河田潤一(かわた じゅんいち)
大阪大学大学院法学研究科教授。1948年、神戸市生まれ。関西学院大学法学部政治学科卒業。神戸大学大学院法学研究科、甲南大学法学部教授を経て、1998年より現職。著書に、『比較政治と政治文化』(ミネルヴァ書房、 1989年)、『現代政治学入門』(ミネルヴァ書房、1992年、編著)、『政党政治――比較政治学的研究』(ミネルヴァ書房、1996年、共編著)、Comparing Political Corruption and Clientelism (Ashgate, 2006, ed.)、訳書に、チャールズ・P・ヘンリー『アメリカ黒人の文化と政治』(明石書店、1993年)、ジェイムズ・ジェニングズ『ブラック・エンパワーメントの政治』(ミネルヴァ書房、1998年)、ロバート・D・パットナム『哲学する民主主義――伝統と改革の市民的構造』(NTT出版、2001年)、ゲア・ルンデスタッド『ヨーロッパの統合とアメリカの戦略――統合による「帝国」への道』(NTT出版、2005年)などがある。

定価3,080円 (本体:2,800円)
在庫あり

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