ドイツ・バロック器楽論
1650〜1750年頃のドイツ音楽理論における器楽のタイポロジー
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1650―1750年にドイツで書かれた音楽理論の著作や楽譜資料の徹底した資料調査から、17・18世紀ドイツ器楽をめぐる概念が、多元的概念体系であったことを明らかにした資料的価値の高い研究。

はじめに 凡例・略号 略号・記号一覧
序論 本研究の課題と方法 1.音楽史記述におけるタイポロジー 2.先行研究 1) 個別ジャンル史研究 2) 事典記述 3) 用語法研究 4) ジャンル論 3.対象・目的・方法 4.資料 1) 様式 [Stylus] 論,技法論,曲種論 2) 用語解題 22 3) 出版作品のタイトル、前文 23 5.本書の構成
第1章 「声楽」と「器楽」 1.前史 ― 17世紀前半の「器楽」の概念 1) 思弁的音楽理論 2) プレ ……
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佐藤 望(さとう のぞみ) 慶應義塾大学助教授。1992〜1996年東京藝術大学博士課程、1994〜1996年ドイツ・ボーフム大学博士課程を経て、1996年東京藝術大学助手、1999年より慶應義塾大学専任講師。2002年より現職。2005年、東京藝術大学より、博士(音楽学)を授与される。研究分野は、とくに17〜18世紀のドイツ音楽史。訳書にシューレンバーグ著『J・S・バッハの鍵盤音楽』(小学館、2001年)の他、ドイツ音楽史、音楽理論、鍵盤演奏法に関する学術論文がある。近年は、音楽教育、大学教養教育、芸術運営の諸問題に関わる研究にも携わっている。
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