No.1258(2021年8・9月合併号)
特集
No.1258(2021年8・9月合併号)
特集
三田評論
2021年8・9月合併号表紙
中国「特集」は関連記事を先に読むと、座談会を理解しやすい。異質な国でも庶民は大差なし。民間交流の早期復活を望む。「講演録」が中国の少子高齢化を先取りする日本の処方箋を示す。4月号の「時の話題」ベーシックインカムも読み直す。今号の「時の話題」は一転してルッキズム。20 年前ナンシー・エトコフは『なぜ美人ばかりが得をするのか』を論じた。久保友香が語る「作る外見」の深さ。「三人閑談」では視線を空へ。自粛生活で日課になった早朝散歩は、雲でコース変更も。巻頭の雲写真はさすが。「写真に見る戦後の義塾」の都電も様々な想い出を引き出す。視覚情報の力は強く、改めて「見た目」脱却の困難さを思う。「執筆ノート」の『命に〈価格〉をつけられるのか』にトリアージを連想。「塾員クロスロード」の木下紫乃のスナックもコロナに負けるな。「デジミタ大会」もヒントに。塾長室日誌に始動の多忙さ。世界的大転換期の舵取りは、本誌でも論じたい。
(山崎信寿)
7月に共産党建党100年を迎え、経済、政治、軍事、科学技術の面で、その力を拡大し続ける中国。一方でアメリカとの競争の激化や少数民族の人権問題、さらに強硬な外交姿勢などにより、世界中から懸念を持って見られています。その中国を突き動かす力は何か。14億人の人口を抱える中国はこれからどこへ行くのか――。総力を挙げた特集です。
連日の酷暑がこたえます。しかし、空を見上げていると、いつの間にかもくもくと入道雲が立ち上がり、一転豪雨に……。このように夏空は雲を主役にしてダイナミックに変遷し、さながらキャンバスのよう。写真家に浮世絵研究家、気象学者の3人による雲談義。巻頭口絵とも連動し、ビジュアルに読み解きます。
母校を思う塾員と篤志家の皆様により、義塾の教育研究活動を財政支援する目的で設立された1世紀余の歴史を有する組織です。
会員の皆様にはご加入期間『三田評論』を贈呈いたします。