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「教育と医学」特別付録
□■□ メルマガ「教育と医学」 ■□■
第219号(2018年3月2日配信)
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▲ もう3月です! 卒業シーズンは、新たなスタートの序盤ですね。
▲ 2018年3月号の特集1は「子育て支援のこれから」、
特集2は「子どもと考える災害への備え」です。
◇CONTENTS◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
■最新号「教育と医学」(2018年3月号)の内容
★1.どこから読もうかな?<今月のポイント>
★2.もっと知りたい!<今月の本棚>
■慶應義塾大学出版会からのご案内
■メルマガ編集後記
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■最新号「教育と医学」(2018年3月号)の内容■
特集1「子育て支援のこれから」
共働きの家庭が当たり前になってきているいま、子育て支援は従来の考え方から
変わりつつあります。「幼稚園落ちた日本死ね」が話題になったのが2016年2月です。
それから2年が経ちましたが、母親のストレス対策、待機児童問題など改善されて
いるのでしょうか。また、女性の出生率を上げるために休業制度や児童手当などの
政策がなされていますが、出生力に実効性があるのか、社会学がご専門の福田先生
は疑問を投げかけています(本誌p32-33)。
本当に必要な支援、そして安心して子どもを産み育てられる社会について一緒
に考えていこう、という特集です。
特集2「子どもと考える災害への備え」
東日本大震災から7年、子どもの防災教育はどのように進んできているでしょうか。
学校教育での防災指導に取り組んでおられる先生に執筆いただきました。
豊沢先生は、子どもが自ら危険予測をし、対処行動がとれるように、という視点
から開発した教材を紹介します。
北村先生は、知的に遅れがある子どもや、自閉症の子どもの防災・災害時行動を
指導する場合、どのようなことが障害となるのかを分析し、具体的な訓練の方法を
解説しています。さらに、情報のアクセシビリティの視点から開発したDAISY図書、
いざという時に自分の必要な支援などを簡単に表示できるアプリケーションツール
「まもるリュック」を紹介します。ぜひ試してみてください。
*最新号のトップページ
//www.keio-up.co.jp/np/kyouiku.do
=============== 読者プレゼント ==========
<書籍と「教育と医学」3月号をプレゼントします>
原田豊先生(編著)『『聞き書きマップ』で子どもを守る』を2名の方に、
「教育と医学」2018年 3月号を3名の方に、
アンケートに回答くださった方の中から抽選でプレゼントします。
* アンケートご記入は以下からどうぞ。(3月20日締切です)
https://reg31.smp.ne.jp/regist/is?SMPFORM=pgo-rctc-bc15b8617cb267b3021b2614d8f0813f
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★1.どこから読もうかな? <今月のポイント>
●特集1・子育て支援のこれから
■ 巻頭随筆 「支援マインドを今一度」
大日向雅美(恵泉女学園大学学長)
◆ 「親子関係と子育て支援
――分離的支持:少し離れてしっかりサポート」
渡辺秀樹(帝京大学文学部教授、慶應義塾大学名誉教授)
<主要項目>現代日本の子育ての状況/親子関係の諸類型/発達段階としての類型
の移行:〈分離的支持〉の重要性/子育て支援の利用の実態
◆ 「共働き家庭に必要な子ども・子育て支援とは」
久保桂子(千葉大学教育学部教授)
<主要項目>「子どもの権利」としての保育の保障/共働きが多数派になる時代/
ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)の実現/地域の子ども・子育て
支援の体制の充実
◆ 「子育て支援政策の国際比較
――日本・ドイツ・フランスを中心にして」
福田亘孝(東北大学大学院教育学研究科教授)
<主要項目>休業制度とチャイルド・ケア・サービス/児童手当と経済的支援/
子育て支援と出生力/子育て支援の未来
◆ 「フィンランドのネウボラに学ぶ」
橋睦子(吉備国際大学保健医療福祉学部教授)
<主要項目>出産ネウボラ・子どもネウボラの基本的な業務/2000年代のネウボラ
改革:対話と総合健診/家族ネウボラとファミリーセンター/日本の子育て支援の
これから
◆ 「保育の場における子育て支援の独自性とその課題」
亀ア美沙子(十文字学園女子大学人間生活学部専任講師)
<主要項目>「子どもの最善の利益」と子育て支援/保育の場における子育て
支援の独自性/保育の専門性を基盤とした子育て支援の実際
◆ 「子育て支援における心理臨床の役割」
波田野茂幸(国際医療福祉大学大学院医療福祉学研究科准教授)
<主要項目>心理支援とは/コミュニティの中での役割/タイミングを判断する
こと/「間」を取りもつこと:「子育てあんしんプロジェクト」より/社会的責任
をもつこと
●特集2・子どもと考える災害への備え
◆ 「子どもへの防災教育を考える」
豊沢純子(大阪教育大学教育学部准教授)
<主要項目>従来の防災教育の問題/危険予測と対処行動を学ぶ防災教育/
教材を用いた実践の内容/家庭・地域と連携した防災教育へ
◆ 「発達の遅れのある子に災害をどう教えるか」
北村弥生(国立障害者リハビリテーションセンター研究所障害福祉研究部)
<主要項目>情報のアクセシビリティ:電子図書、印刷物の工夫、地図/
情報の理解:行動の練習/防災訓練への参加/自分のことを知る・周囲に知らせる
★好評の連載!
◆ 冨田和巳<名画に観る教育と医学>
第15回『歩いても 歩いても』
◆ 阿部 洋〈カレント・トピックス〉
「2016年度『子供の学習費調査』」
◆ 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所
<久里浜だより>第507回「発達障害教育の推進に向けた情報普及と理解啓発」
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★ 2.もっと知りたい!<今月の本棚>
◆原田 豊(犯罪科学研究所犯罪行動科学部 特任研究官)・編著
『『聞き書きマップ』で子どもを守る
――科学が支える子どもの被害防止入門』
現代人文社、2017年9月初版発行
A5判、168頁、本体2,000円(税別)
原田豊先生の新刊を紹介します。
原田先生は長年、科学警察研究所で犯罪・非行経歴の分析、GIS(地理情報システム)
を用いた犯罪の地理的分析など第一線の研究をされ、さらに子どものための防犯の支援
ツールの開発も行っています。「教育と医学」2017年7月号では
「『子どもの被害防止ツールキット』の開発――子どもを犯罪から守るために」
(//www.keio-up.co.jp/np/inner/30769/)
をご執筆いただき、子どもが自ら身を守る力の育成をめざし、自分が生活しているまちの
なかで被害の危険性の高い状況を測るためのツールキットや『聞き書きマップ』などの
授業での活用の仕方を紹介いただきました。
本書は、安全マップづくりが簡単にできる『聞き書きマップ』というソフトウェアに
ついて、学校の授業などで使えるように解説したものです。そして、各地での実施事例
も紹介し、具体的な使い方、防犯以外のいろいろな活用方法までがわかります。イラスト
や写真が豊富に載っていて、本書があれば『聞き書きマップ』が作れるように工夫がされ
ています。
『聞き書きマップ』は、歩いた経路・写真の撮影拠点を自動的に記録して学校や地域で
の「まちあるき」の記録を手軽に作れるソフトウェアで、防犯対策だけでなく、まちの
各所の災害時での危険性や、避難経路、逃げ込めるところはどこかなど、災害対策のため
のマップづくりにも役立つと思います。
学校の授業や、家族でも、実際にまちを歩いて写真をとり、地域の人のお話を聞いたり
した情報も加えてオリジナルの『聞き書きマップ』が作れます。
「科学が支える子どもの被害防止」(本書「おわりに」より)をめざす原田先生の思い
と工夫満載の本です。
*以上の書籍『『聞き書きマップ』で子どもを守る』を2名に、
「教育と医学」2018年3月号を3名の方に、
アンケートに回答くださった方の中から抽選でプレゼントします。
*アンケートご記入は以下からどうぞ。
//www.keio-up.co.jp/mgquest.html
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■慶應義塾大学出版会からのご案内■
『少子高齢時代の女性と家族
――パネルデータから分かる日本のジェンダーと親子関係の変容』
(津谷 典子 編著、阿藤 誠 編著、西岡 八郎 編著、福田 亘孝 編著)
変わりゆく女性の生き方から、夫婦と親子の未来を読み解く
『結婚と家族に関する国際比較調査(JGGS)』の大規模パネルデータを基に、
進学、就業から結婚、出産、育児、そして介護まで広範なライフステージに
焦点を当て、日本社会の変容と少子化の深因を描き出す。
◯目次・詳細はこちら
//www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766424980/
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■次回のメルマガ「教育と医学」配信は、3月末を予定しています。
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■編集後記
▼ 2018年3月11日で、東日本大震災から丸7年となります。平昌のオリンピックが終わり
(パラリンピックはこれからですが)、東京オリンピック・パラリンピックへの期待も膨
らんできました。しかし、東日本大震災や福島原発事故の被害はまだ終わっているとはい
えず(もちろん、他にも大きな災害があります)、絶えず考えていかなくてはならないと
思いつつ、特集2を編集していました。待機児童問題も改善されないままに進められてい
く保育無償化対策にも、疑問が募ります。子育て支援も災害対策も、「安心して暮らせる
社会に」というシンプルな視点をもっと重視してほしい、と思う日々です。(編集担 N)
▼3月に入り少し暖かくなり、周囲でも春を感じることが少しずつ増えてきました。
とは言え、花粉症の方からすると喜んでもいられない季節なのかな、ということをマスク
をする方が増えてきたことで思いました。私は年中、風邪予防でマスクをしているのでそろ
そろ素顔を忘れられてしまいそうです。(システム担当 安井)
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【発行元】
慶應義塾大学出版会(株) 『教育と医学』編集部
E-mail:kyouikutoigakuと@keio-up.co.jp
(上記の「と」を削除して送信してください)
URL://www.keio-up.co.jp/
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