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「教育と医学」特別付録
□■□ メルマガ「教育と医学」 ■□■
第189号(2016年7月28日配信)
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▲ 障害のある人への理解や命の尊さについて、私たちはもっと向き合わなくて
はならないのではないでしょうか。
▲ 「教育と医学」2016年8月号の第1特集は「18歳は大人と言えるか」、
第2特集は「子どものいのちの科学と生命倫理」です。
◇CONTENTS◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
■最新号「教育と医学」(2016年8月号)の内容
★1.ちょっと覗いてみよう<立ち読みコーナー>
★2.どこから読もうかな?<今月のポイント>
■ 慶應義塾大学出版会からのご案内
■メルマガ編集後記
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■最新号「教育と医学」(2016年8月号)の内容■
特集1:18歳は大人と言えるか
選挙権が20歳から18歳へと引き下げられました。それに伴い、民法上の成人
年齢を18歳以上とし、飲酒、喫煙可能年齢も18歳に引き下げることも検討され
ています(自民党の成年年齢に関する特命委員会)。はたして、それでよいの
でしょうか?
アルコール依存症や疫学が専門の医師によると、若いうちから飲酒・喫煙を
始めるとそれだけ服用期間が長くなるのでリスクが高まる、という単純な問題
ではないようです。少年法が専門の武内先生には、少年法の意味、そして「『国
法上の統一』は必要か」として大切な点を解説していただきました。この問題に
ついて考えるためのポイントに焦点を絞りました。ぜひ、お読みください。
特集2:子どものいのちの科学と生命倫理
子どもに関わる「生命倫理」を取り上げました。臓器移植や出生前遺伝子検査
など医学が進んできています。出生前診断や臓器提供などは、私自身が判断を迫
られる問題となってきました。そのために今、ぜひ知っておきたいことを解説し
ています。身近になってきた民間会社の遺伝子検査である「DTC遺伝学的検査」に
ついても解説します(川目先生の原稿)。
*最新号のトップページ
//www.keio-up.co.jp/np/kyouiku.do
<「教育と医学」8月号をプレゼントします>
「教育と医学」2016年8月号を3名の方に、アンケートに回答くださった方の中
から抽選でプレゼントします。
* アンケートご記入は以下からどうぞ。(8月20日締切です)
//www.keio-up.co.jp/kup/kyouiku/enq/
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★1.ちょっと覗いてみよう <立ち読みコーナー>
【今月の立ち読み】
●巻頭随筆 「18歳という言葉の意味」
青木玲子(九州大学理事・副学長)
//www.keio-up.co.jp/kup/kyouiku/zuihitsu/z201608.html
●編集後記
馬場園 明(九州大学大学院医学研究院医療経営管理学講座教授)
//www.keio-up.co.jp/kup/kyouiku/kouki/k201608.html
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★2.どこから読もうかな? <今月のポイント>
●特集1・18歳は大人と言えるか
◆ 「18歳選挙権は妥当か」
井田正道(明治大学政治経済学部教授)
<主な見出し>政治的社会化の視点/投票率の年齢による差が大きい日本/今回の
引き下げ理由の特徴/十八歳選挙権導入に関わる問題点と課題
◆ 「18歳は大人なのか:社会学的見地から」
新井克弥(関東学院大学社会学部教授)
<主な見出し>十八歳選挙権実施の波紋/若者が大人になれない/困難になった
大人になること/若者に大人化を促すプログラムとは/日本社会の未来は若者の
大人化に委ねられている
◆ 「18歳選挙権時代の主権者教育実践の課題」
桑原敏典(岡山大学大学院教育学研究科教授)
<主な見出し>学校における主権者教育実践上の三つの課題/課題1:政治的中立性
の確保/課題2:高校生の政治的活動/課題3:カリキュラム上の課題/学校外での取り組み
◆ 「18歳からの飲酒を認めるか」
松下幸生(国立病院機構久里浜医療センター副院長。精神科医)
樋口 進(同センター ネット依存治療研究部門医師。精神科医)
<主な見出し>若年者と急性アルコール中毒/アルコールと自殺の関連について/
若年者における飲酒運転死亡事故率/飲酒開始年齢と死亡率および事故のリスクの関係/
飲酒可能年齢を変更した海外の例/健康を中心に考える立場から
◆ 「18歳からの喫煙を認めるか」
尾ア米厚(鳥取大学医学部社会学講座環境予防医学分野教授)
<主な見出し>飲酒・喫煙の年齢制限見直しの動き/喫煙による肺がんのリスク/喫煙
開始年齢と喫煙強度および禁煙との関係/喫煙と死因死亡リスクの関係/喫煙開始年齢の
引き下げについて
◆ 「少年法の観点から18歳をどうとらえるか」
武内謙治(九州大学大学院法学研究院教授)
<主な見出し>少年法による扱いはどこが特別なのか/少年法適用年齢の上限の引下げ
により何か起こるか/少年非行の対応に必要なこと/「国法上の統一」は必要か
●特集2・子どものいのちの科学と生命倫理
◆ 「子どもの臓器移植を考える」
香川知晶(山梨大学大学院総合研究部医学域教授)
<主な見出し>臓器移植法と小児移植/新法施行後の脳死臓器移植/提供臓器を増やす
という課題/ほんとうの課題
◆ 「子どもの遺伝子診断の現状と課題」
川目 裕(東北大学東北メディカル・メガバンク機構遺伝子診療支援・遺伝カウンセリング
分野教授)
<主な見出し>遺伝子診断/遺伝情報の特徴、遺伝学的検査に必要な要件/子どもの遺伝子
診断の現状と課題/子どもに対する遺伝子診断についてのガイドライン、発症している病気の
診断、発症前遺伝子診断、保因者診断、網羅的遺伝子検査、DTC遺伝学的検査
◆ 「子どもの遺伝子検査に関わる倫理的・法的問題」
丸山英二(神戸大学大学院法学研究科教授)
<主な見出し>生命倫理原則/インフォームド・コンセントの要件/子どもに対する医療と
インフォームド・コンセント/遺伝病の遺伝子検査の特性と種類/子どもに対する遺伝子検査
★好評の連載!
◆徳永 豊〈子どもへの対応 Q&A〉
第13回「就職する場合に『高卒』の資格は必要か」
◆阿部 洋〈カレント・トピックス〉
「教員の長時間労働改善」
◆独立行政法人国立特別支援教育総合研究所
<久里浜だより>第488回
「平成二十八年四月 インクルーシブ教育システム推進センター開設」
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<次号予告>
「教育と医学」2016年9月号(8月27日発売)
特集1:夏休み明けの不登校を防ぐ
特集2:子どもの心の成長と食事
//www.keio-up.co.jp/np/kyouiku/next.do
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■慶應義塾大学出版会からのご案内■
『からだによいオイル―― 健康と美容をかなえる油の教科書』
(井上 浩義 著)
//www.keio-up.co.jp/np/isbn/9784766423051/
油ドクターによるオイルのバイブル!
あなたは、オメガ3がからだにいい理由、EPAやDHAが頭にいい理由を説明できますか?
この本で、オイルの特性・選び方・摂り方や、脂質についての基礎知識を身に
つけて、豊かな食生活と健康で安らかな毎日を過ごしましょう。
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■次回のメルマガ「教育と医学」配信は、8月18日を予定しています。
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■編集後記
特集2の飲酒についての論考のなかで、アメリカは過去に飲酒可能年齡を18歳に下げ
た州があったが交通事故や自己死亡者数の増加といった社会的影響が大きかったため21歳
に引き上げたと、初めて知りました。カナダの一部の州やオーストラリアでも、現行の
18歳から20〜21歳に引き上げを求める動きが活発だそうです(松下・樋口先生、本誌34頁)。
選挙年齡の引下げは、あまり社会で論議されないまま変更された印象があります。飲酒や
喫煙の問題、そして少年法については、専門家の知見をもっと反映し熟慮が必要であると、
本特集を通して痛感しています。(編集担当N)
▼最近、会社の近くでも「ポケモンGO」をプレイしている方をよく見るようになりました。
暑い中、グルグルと街中を回っている方を見ると熱中症にならないか心配になります。
遊びやデバイスが変わっても、身体への注意は変わらないですね。皆さんもお気をつけて。
(システム担当Y)
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【発行元】
慶應義塾大学出版会(株) 『教育と医学』編集部
E-mail:kyouikutoigakuと@keio-up.co.jp
(上記の「と」を削除して送信してください)
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