慶應義塾大学地域研究センターの研究プロジェクト『地中海世界(南欧とイスラム圏)をめぐる宗教の比較研究』として企画され共同作業を進めてきた成果であり、14編の書き下しの論文より成っている。

序 小田 英郎
序文 坂口 昂吉
地中海世界と文明移転の諸問題 三木 亘
寡頭主義者の民主制批判について―PS. Xen. AP. の場合― 真下 英信
聖バシレイオス伝説の変容 西村 太良
グレゴリウス1世の異教・ユダヤ教・異端に対する政策をめぐって 坂口 昂吉
ピレンヌ・テーゼ再考―ムスリム勢力の地中海進出とその影響― 家島 彦一
ムスリム商人ディマシュキーの商業書について 稲葉 隆政
異端の起源は「種子」か「土壌」か 11世 ……
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