アジア政経学会 監修 各巻 A5判上製/392〜488頁 定価4,200円(本体4,000円)
日本におけるアジア研究の到達点と可能性を示すシリーズ。 アジア政経学会が、総力をあげてその研究成果を世に問う新たなシリーズを刊行。 アジア研究が隆盛を見せている今、地域研究者、国際政治研究者、歴史研究者などの多角的な視点で捉えた、厚みのある総合的な実証分析を展開する。 アジア政経学会創立50周年記念出版。
刊行の辞より すでに創設以来50年を超えたアジア政経学会は、約1500人の会員を抱える現代アジア研究の最古のそして最大の学会である。本学会が日本のアジア研究に持つ意味の大きさを考えるとき、そしてアジアをめぐる情勢の大きな変化の趨勢を見るとき、我々は学会としての社会的使命を十分に自覚し、それを果たさねばならない。本学会がアジア政経学会監修『現代アジア研究』全3巻の編集・刊行を決意したのは、まさにこうした強い使命感の表れである。 本学会の理事9人で構成された編集委員を中心に、テーマ設定から執筆者の選定まで綿密な議論が重ねられ、ここに今回の企画が陽の目を見た。本企画の3巻本は、「越境」「市民社会」「政策」という3つの視座から構成されている。40周年時の企画では想定されえなかったようなテーマ設定であり、アジア世界の現実と学問の潮流における変化の大きさを物語っている。執筆者は次代の学会を担う気鋭の若手研究者を中心に構成した。 アジア政経学会編『現代アジア研究』全3巻は、本学会がその総力を挙げて企画した日本の現代アジア研究の粋を集めた知的結晶であり、学問的到達点である。
アジア政経学会 監修 高原 明生 ・田村 慶子 ・佐藤 幸人 編著
グローバリズム、リージョナリズム、ナショナリズムのせめぎあう現代アジアを象徴する現象「越境」を多角的に描き出し、コミュニティ形成の可能性を検証する。
アジア政経学会 監修 竹中 千春 ・高橋 伸夫 ・山本 信人 編著
西欧列強の支配とともに持ち込まれた「市民社会」概念に、いまや独自の意義を見出し、変革への足がかりにしつつあるアジアを捉え直す新たな分析枠組みや理論を模索する。
アジア政経学会 監修 武田 康裕 ・丸川 知雄 ・厳 善平 編著
「越境」現象が進展し、「市民社会」が発展する中で、「政策」形成の主体であり続ける国家が果たすべき適切な役割とは何かを明らかにする。