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カント 未成熟な人間のための思想
A5判/上製/296頁
初版年月日:2019/09/19
ISBN:978-4-7664-2627-4
(4-7664-2627-4)
Cコード:C3010
定価 4,860円(本体 4,500円)
カント 未成熟な人間のための思想
想像力の哲学
目次 著者略歴

▼啓蒙されるべき未成熟な理性は、いかにして自らを啓蒙するのか?
▼カント哲学がはらむ〈啓蒙のジレンマ〉を〈想像力〉を読み解くことで解決しようとする意欲作。

本書の目的は、これまで看過されてきた想像力(Einbildungskraft)の理論をその全体像において示し、カントのテクストにそくして「啓蒙の循環」という問題に対する方策を提示することにある。中間的な存在者としての人間の、やはり中間的な能力としての想像力に照明をあてることによって、カントの批判哲学を本来のダイナミズムにおいて提示しようとする試みである。

『判断力批判』のきわめて難解な、しかし豊かな記述には、完全な理性的存在者の王国でもなければ、不完全な感性的存在者の結合でもない、その中間としての文化的共同体の可能性が潜在している。それは理性と感性だけでなく、想像力と感情をそなえた人間が歴史的に創造する人工物であり、啓蒙の拠点である。


目次

序論

 第1部 想像力と理論理性
第1章 綜合とは何か――「世界」の秩序をつくる
第2章 想像力と自己意識――「わたし」の意識をつくる

 第2部 想像力と実践理性
第3章 自律の構想――実践哲学の目指すもの
第4章 想像力と歴史哲学――理性の発展を跡づける

 第3部 想像力と『判断力批判』
第5章 美感的判断の構造――「想像力の自由」とは何か
第6章 想像力と感情――啓蒙の原動力を探る

結論

著者略歴 著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。

永守 伸年(ながもり のぶとし)
1984年生まれ。京都市立芸術大学美術学部講師。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。18世紀ヨーロッパ哲学のほか、信頼研究、障害学、現代倫理学を研究。著書に『モラルサイコロジー――心と行動から探る倫理学』(共著、春秋社、2016)、『信頼を考える――リヴァイアサンから人工知能まで』(共著、勁草書房、2018)、『メタ倫理学の最前線』(共著、勁草書房、2019)など。

定価4,860円 (本体:4,500円)
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