立憲政治は機能していたのか? 第2回衆議院選挙(明治25年)における選挙干渉事件を徹底的に掘り下げ、 藩閥政府 対 民党の権力構造を剔抉する力作。

『国家学会雑誌』 第135巻、第7・8号(p.126〜p.128)「学界展望」に書評が掲載されました。評者は塚目孝紀氏(東京大学大学院法学政治学研究科総合法政専攻博士課程)です。
日本歴史 2020年 7月号(p.104〜p.106)「書評と紹介」に書評が掲載されました。評者は前田亮介氏(北海道大学大学院法学研究科准教授)です。
『選挙研究』 第35巻、第1号(137頁)に、書評が掲載されました。評者は上重直樹氏(学習院大学文学部准教授)です。

序章 一 はじめに 二 研究状況 三 視角と構成
第一章 富山県第四区 一 富山県第四区における選挙干渉事件 (1) 富山県の政治的状況 (2) 候補者の選考 (3) 選挙干渉事件 (4) 千々岩選挙長による投票無効決定事件 二 選挙委員による不当決定取消訴訟 (1) 第一審 (2) 上告審 三 選挙人による投票無効決定取消訴訟 (1) 公判 (2) 判決 四 島田孝之対武部其文当選訴訟 (1) 提 ……
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末木 孝典(すえき たかのり) 1977年生まれ。2004年慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程単位取得退学。博士(法学)。現在、慶應義塾高等学校教諭、慶應義塾大学非常勤講師、慶應義塾福澤研究センター所員。 主な業績として、「明治期小選挙区制における選挙区割りと選挙区人口―明治22年衆議院議員選挙法未成案をめぐって―」『選挙研究』第30巻・第1号、2014年7月(2014年度日本選挙学会優秀論文賞)、「初期議会期における市民の政治参加と政治意識―議会観、議員観を中心として―」『近代日本研究』第30号、2014年2月、「司法省顧問カークウッドと明治政府」『日本歴史』第759号、2011年8月などがある。
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