新しい古典がやってくる!『芸術の言語』刊行記念フェア「グッドマン・リターンズ」特設サイト| 企画:慶應義塾大学出版会 協力:勁草書房

グッドマン・リターンズ

ネルソン・グッドマン 著『芸術の言語』刊行記念フェア
企画:慶應義塾大学出版会 協力:勁草書房

新しい古典がやってくる!『芸術の言語』刊行記念フェア「グッドマン・リターンズ」特設サイト| 企画:慶應義塾大学出版会 協力:勁草書房

【盛況のうちに終了、資料を公開しました】『芸術の言語』から現代の分析美学へ――5人の若手研究者が徹底討論!
2017年6月30日18時から東京大学駒場キャンパス 駒場コミュニケーション・プラザ北館2F 多目的教室4で開催しました。

当イベントで使用された資料(松永伸司氏×岩切啓人氏×源河亨氏×高田敦史氏×森功次氏)アップしました。ぜひ、ご覧ください。 【資料はこちら】


新しい古典がやってくる!『芸術の言語』刊行記念フェア「グッドマン・リターンズ」特設サイト| 企画:慶應義塾大学出版会 協力:勁草書房

紀伊國屋書店ウェブストアでも、グッドマン!
グッドマン・リターンズ 新しい古典がやってくる! 『芸術の言語』刊行記念 最強のブックフェア 公開!
■『芸術の言語』はもちろん【リターンズの基礎】【芸術と記号の理論】【ホンモノの芸術作品?】 【知覚・情動】【芸術形式/芸術のメディア】【芸術的認識と科学的認識】多彩なカテゴリでフェアをWEBに表現されています。ぜひ、ご覧ください!


新しい古典がやってくる!『芸術の言語』刊行記念フェア「グッドマン・リターンズ」特設サイト| 企画:慶應義塾大学出版会 協力:勁草書房

『芸術の言語』刊行記念フェア「グッドマン・リターンズ」は、訳者の松永伸司氏を始めとして、5人の専門家に選書/解説にご協力いただき、開催の運びとなりました。
5つのテーマで切り取る、色鮮やかなグッドマンの世界。その世界観をぜひ店頭で体感してください!
■開催中の書店情報はこちらです。ぜひご覧ください。 

■フェア情報が詰まったブックレットはこちら(PDF)

■勁草書房さんのフェアサイトはこちら

 

ネルソン・グッドマン 著『芸術の言語』刊行記念フェア
「グッドマン・リターンズ」開催にあたり

新しい古典がやってくる!『芸術の言語』刊行記念フェア「グッドマン・リターンズ」特設サイト| 企画:慶應義塾大学出版会 協力:勁草書房

一度古びたとしてもまた息を吹き返す文献を「古典」と呼ぶなら、ネルソン・グッドマンの『芸術の言語』はまちがいなく古典です。半世紀まえに出版されたこの本は、他のすべての古典的な哲学書と同じように、汲み尽くせないような豊かな洞察によって、美学とその関連領域において新たな視点と使い道を提供しつづけています。
『芸術の言語』が古典であるゆえんは、少なくとも3 つ挙げられます。第一に、それまであやしげなかたちで論じられていた美学的な諸問題を、明晰で地に足のついた枠組みで説明したこと。たとえば、再現における「類似」、表現における「感情」、美的なものにおける「いわく言い難さ」「直接性」といった従来のうさんくさい説明概念にかわって、記号の働きとそのシステムのあり方という曖昧さのない説明図式が持ち込まれます。
第二に、それまでは十分に定式化されていなかった論点を新たに切り開き、その後の議論の文脈を作り上げたこと。たとえば、贋作問題や再現の本性に関する諸論点は、その後の分析美学において「芸術作品の存在論」や「描写の哲学」と呼ばれることになる豊かな議論の端緒となるものです。
第三に、射程の広さ。『芸術の言語』には、再現、表現、隠喩、美的なものといった美学的な問題だけではなく、記号や知覚や認識一般についての重要な洞察も含まれています。また、芸術形式ごとの特徴づけとその比較は、個別芸術学である文学や音楽学や美術史学にとって有益な知見を与えるものです。この本がさまざまな分野で認知され参照されているのは、そうした論点の幅広さのおかげでしょう。


このブックフェアは、こうした『芸術の言語』の古典としての魅力を、現代の読者の口にあうように5 つの切り口で料理したものです。選書者としては、主に2015年に好評を博したブックフェア「分析美学は加速する」のメンバーが参加していますが、今回は分析美学にとどまらない視点から多様な分野の文献が紹介されています。
このブックフェアが、グッドマンをより深く読むための、またグッドマンから考えを広げるための一助になれば幸いです。 


松永伸司(フェアブックレット「はじめに」より


  

 

ネルソン・グッドマン(Nelson Goodman)とは何者か?

新しい古典がやってくる!『芸術の言語』刊行記念フェア「グッドマン・リターンズ」特設サイト| 企画:慶應義塾大学出版会 協力:勁草書房

1906~1998年。アメリカの哲学者。美学、論理学、認識論、科学哲学において多大な影響を及ぼした。画廊を経営するかたわら、ハーヴァード大学で博士号を取得。ハーヴァード大学哲学名誉教授。タフツ大学、ペンシルヴェニア大学、ブランダイス大学、ハーヴァード大学など、各地で教鞭をとる。ハーヴァード大学では、哲学、認知科学、芸術、教育を融合させることを目的とした研究機関「プロジェクト・ゼロ」を設立。おもな著書に、『事実・虚構・予言(Fact, Fiction, and Forecast)』(雨宮民雄訳、勁草書房、1997年)、『記号主義―哲学の新たな構想(Reconceptions in Philosophy and Other Arts and Sciences)』(エルギンとの共著、菅野盾樹訳、みすず書房、2001年)、『世界制作の方法(Ways of Worldmaking)』(菅野盾樹訳、ちくま学芸文庫、2008年)など。


  

 

選者/解説者のプロフィール

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松永伸司 (まつなが・しんじ)
東京藝術大学美術学部教育研究助手/立命館大学ゲーム研究センター客員研究員。博士(美術)。訳書にネルソン・グッドマン『芸術の言語』(共訳、慶應義塾大学出版会、2017年)、イェスパー・ユール『ハーフリアル』(ニューゲームズオーダー、2016年)、モリス・ワイツ「美学における理論の役割」(『フィルカル』1巻2号、2016年)。

 

新しい古典がやってくる!『芸術の言語』刊行記念フェア「グッドマン・リターンズ」特設サイト| 企画:慶應義塾大学出版会 協力:勁草書房

岩切啓人(いわきり・けいと)
東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻在籍(美学芸術学/修士課程)。専門は美学・芸術哲学。特に、芸術作品の真正性の存在論研究。「複製不可能な芸術形式とその基準:ネルソン・グッドマンの区別を洗練する」(学部卒業論文、2016年)

 

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源河 亨(げんか・とおる)
日本学術振興会特別研究員PD(東京大学)/慶應義塾大学非常勤講師。博士(哲学)。著作に『知覚と判断の境界線―「知覚の哲学」基本と応用』(慶應義塾大学出版会、2017年)。翻訳に、ジェシー・プリンツ『はらわたが煮えくりかえる―情動の身体知覚説』(勁草書房、2016年)、デイヴィッド・チャーマーズ『意識の諸相』(共訳、春秋社、2016年)など。

 

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高田敦史(たかだ・あつし)
会社員。専門はフィクションの哲学。論文に「図像的フィクショナルキャラクターの問題」(『Contemporary and Applied Philosophy』、2014-2015年)、「ストーリーはどのような存在者か」(『科学基礎論研究』、2017年)など。
researchmap: http://researchmap.jp/at_akada/

 

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森 功次(もり・のりひで)
東京大学教務補佐員/山形大学学術研究員、博士(文学)。論文に「前期サルトルの芸術哲学―想像力・道徳・独自性」(博士論文、東京大学、2015年)。訳書にロバート・ステッカー『分析美学入門』(勁草書房、2013年)、ケンダル・ウォルトン「フィクションを怖がる」(『分析美学基本論文集』勁草書房、2015年)、同「芸術のカテゴリー」(電子出版物、2015年)。

 

  

 

『芸術の言語』刊行記念フェア「グッドマン・リターンズ」開催中!

新しい古典がやってくる!『芸術の言語』刊行記念フェア「グッドマン・リターンズ」特設サイト| 企画:慶應義塾大学出版会 協力:勁草書房

『芸術の言語』刊行記念フェア「グッドマン・リターンズ」は、訳者の松永伸司氏を始めとして、5人の専門家に選書/解説にご協力いただき、開催の運びとなりました。


5つのテーマで切り取る、色鮮やかなグッドマンの世界。その世界観をぜひ店頭で体感してください!

 

●ジュンク堂書店池袋本店【現在終了】

フェアの様子:ジュンク堂池袋本店人文担当@junkuike_jinbun

フェアの様子:

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●青山ブックセンター本店【現在終了】


●慶應義塾生協三田書籍部【現在終了】


●紀伊國屋書店新宿本店【現在終了】


●ジュンク堂書店三宮店【現在終了】


●青山ブックセンター六本木店【現在終了】


●MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店【現在終了】

●東京堂書店神田神保町店

 

 

●丸善京都本店【現在終了】

 

 

●MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店

 

 

●東京大学生協駒場書籍部【現在終了】

 

●北海道大学生協書籍部クラーク

 

●京都大学生協ショップルネ

 

●関西学院大学生協

 

●ジュンク堂書店ロフト名古屋店

 

●紀伊國屋書店福岡本店

  

 

『芸術の言語』(ネルソン・グッドマン 著、戸澤 義夫 訳、松永 伸司 訳)

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芸術を〈記号システム〉として解読する

▼絵画、音楽、ダンス、文学、建築……芸術へのアプローチを根本的に転換した20世紀美学の最重要著作。

▼20世紀アメリカを代表する哲学者、ネルソン・グッドマンは、美学、論理学、認識論、科学哲学の分野において多大な影響を及ぼした。グッドマンの主著である本書は、1968年の刊行以来、現代美学の記念碑的著作として読みつがれている。
ここでグッドマンは、芸術の基本的諸問題を考察することから出発し、芸術における記号の一般理論の構築へと向かう。芸術がある対象を「再現」するとはどういうことなのか。再現と表現はどうちがうのか。絵画における遠近法とは、写実性とは何か。ホンモノと完全な贋作を見ることにちがいはあるのか。楽譜とは何か。ダンスは記譜できるのか。芸術と科学の真理は異なるのか。本書は、芸術における記号と記号システムの研究であり、われわれの知覚と行動、さらにわれわれの世界創造とその理解において、それらがどのように機能しているかを明らかにしている。この考察は、心理学、言語学、認識論、科学哲学などの領域を横断しつつ、われわれを、絵画、音楽、ダンス、文学といったあらゆる芸術形式の深い理解へと導いてくれる。 ●本書の詳細・ご購入はこちら

  

『芸術の言語』書籍詳細

判型 四六判/上製/352頁
初版年月日 2017/02/28
本体 4,600円
ISBN 978-4-7664-2224-5
目次・詳細・購入 こちらよりご覧いただけます。

  

 

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