第13回 そったくのき 中村 亨
第53巻11号 2005年11月
教育学が専門の中村先生。少年時代、大学時代と、自らのご経験を振り返りながら、先生の思いを綴っておられます。終戦を境に、教科書を真っ黒く塗り消し、または取り上げられた経験から、先生は「この時期の激動は、多感の時期の私に、力を持つ者必ずしも真ならずの開眼をもたらした」と吐露しておられます。タイトルのそったくのきとは、どういう意味か。ぜひご覧ください。
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執筆者紹介
中村亨(なかむら とおる)
妻のガン死を機に九州大学から現職の西南女学院大へ(5度目の職場)。授業分析を中心に講じている。実際に仕事をしたことのない人による形式的なカリキュラムなど、実施過程と内的可能性を視野に置かない計画論はホラ話に近いので、学校教育の現場をその弊害から守ることに力を注いできた。
 西南女学院大学教授。九州大学名誉教授。教育と医学の会理事。名古屋大学大学院教育学研究科博士課程修了。専門は、教育学。著書に『発言表を使用する授業分析』(日本教育方法学会、1987年)、『子どものパラダイム転換の可能性を考える』(文部省研究成果報告書、1996年)など。
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