第9回 異文化を見る目 丸山孝一 
                第53巻6号 2005年6月 
                丸山先生のご専門は文化人類学です。シルクロードのいろいろな地域に調査で行かれておられる先生が、4月に中国や韓国で起きた反日運動についてコメントをくださいました。 
「敵か味方か」という二分法の考え方では、和解の道は探せない、と丸山先生はおっしゃっておられます。文化摩擦の世紀といわれる今、人類の発展の基準に「平和」というものは欠落してしまったのでしょうか。  
				  内容を見る(PDF)     
				執筆者紹介 
                 
                丸山孝一(まるやま こういち) 
                		人類学のフィールドワークで中国のウイグル族社会やタイ農村などによく出かけます。どこへ行っても現地食、現地酒に満足し、後で体重が気になります。 
最近、勉強熱心な中国人学生に感心し、のんびりした日本人学生が気になる昨今です。 
				  福岡女学院大学教授。九州大学名誉教授、新疆師範大学名誉教授。教育と医学の会理事。専門は、文化人類学。長年、シルクロードの調査に従事。著書に『現代タイ農民の生活誌』(編著、九州大学出版会、1996年)、『文化相対論再考』(APCアジア太平洋研究第22、1998年)、『カトリック土着』(NHKブックス、1980年)など。
                 
    |