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目次
日韓ポピュラー音楽史
四六判/並製/312頁
初版年月日:2024/01/30
ISBN:
978-4-7664-2935-0
 
(4-7664-2935-4)
Cコード:C3073
税込価格:2,750円
日韓ポピュラー音楽史
歌謡曲からK-POPの時代まで

目次

  はじめに

    第T部 歌謡曲の時代

第1章 演歌/トロットの誕生と音楽なき「日韓国交正常化」──李美子「トンベクアガシ」と倭色禁止
   1 日韓国交正常化と「トンベクアガシ」 
   2 演歌の誕生──「アメリカ的なもの」と「戦後」をめぐる格闘
   3 トロットと倭色歌謡──「従属」と「解放」のあいだ
   4 「倭色」とは何か
   5 音楽検閲としての倭色歌謡論

第2章 音楽大国日本への欲望──日韓のロックと「ヤマハ世界歌謡祭」
   1 音楽大国化していく日本 
   2 日本語ロックと韓国語ロックの誕生とズレ
   3 日韓の若者たちはなぜ出会えなかったのか
   4 「韓国歌謡」の確立と日本の音楽的影響
   5 日本の「世界歌謡祭」と「韓国歌謡」の国際化

第3章 「韓国演歌」の誕生と民主化前夜──李成愛、吉屋潤、チョー・ヨンピルの日本進出
   1 李成愛の「カスマプゲ」と「韓国歌謡ブーム」
   2 「よしや・じゅん」と「キル・オギュン」のあいだ
   3 チョー・ヨンピルの「韓国演歌」
   4 「朝鮮的なもの」の破壊
   5 「倭色」という「認識=カテゴリー」──平岡正明がみた韓国

    第U部 J‐POPの時代

第4章 J‐POP一極化と「アジアン・ポップス」──ソテジワアイドゥル以降の韓国ポップ
   1 J‐POPの誕生と韓国演歌の衰退
   2 「アジアン・ポップス」をめぐる欲望
   3 「韓国語ラップ」という異質さ
   4 「アイドル」の概念をめぐるズレ
   5 日本というフィルターと韓国音楽の真正性

第5章 禁止と開放の中間地点──T-SquareからX JAPANまで
   1 解放/開放の時代としての「90年代」
   2 T-Squareとカシオペアのサウンド
   3 「剽窃論争」にみる「禁止」からの解放
   4 「大衆」の影響力を可視化した「X JAPANブーム」
   5 「ポンチャックの誕生」にみる「解放/開放」

第6章 東アジアの文化権力を変えるK‐POP──「韓国型アイドル」の誕生
   1 「日本とアジア」のあいだの壁 
   2 東アジアの韓流とK-POPアイドル第一世代──H.O.T.の衝撃
   3 K‐POPアイドルの世界観──日本のアイドルと比較して
   4 欲望の共有──SMとエイベックスの協業
   5 BoAから始まる日本のK-POP史

     第V部 K‐POPの時代

第7章 「J‐POP解禁」と2000年代日韓の軋轢──CHAGE and ASKA、安室奈美恵、嵐、そして渋谷系
   1 「日本大衆文化開放」とCHAGE and ASKAの舞台
   2 J‐POP解禁──安室奈美恵と嵐の上陸
   3 渋谷系と弘大──「小さな日韓」のオルタナティブなムーブメント
   4 なぜ「日流」は起こらなかったのか@――中島美嘉と草g剛の現地化
   5 なぜ「日流」は起こらなかったのかA──禁止の維持とトレンドの変化

第8章 J‐POPとK‐POPの分かれ道──KARA、少女時代、TWICEが変えた秩序
   1 K‐POPが与えたアイデンティティの動揺
   2 2010〜2011年のK‐POPブーム
   3 「コリアン・インベイジョン」の重層 
   4 ガールグループからみえたもう一つの分かれ道 
   5 TWICEがもたらした「移動」の転換

第9章 ポップの夢──BTS現象とシティポップ・ブーム
   1 BTSがたどり着いた「アメリカ」
   2 グローバルファンダムが示した「日韓」の超え方
   3 シティポップ・ブームが体現する「アメリカ」と「東京」
   4 「プラットフォーム」としてのK‐POP
   5 ポップと日韓の軌跡

  おわりに
  あとがき
  注
  参考文献
  索引

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