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グローバルインフレーションの深層
四六判/上製/336頁
初版年月日:2023/12/15
ISBN:
978-4-7664-2934-3
 
(4-7664-2934-6)
Cコード:C3033
税込価格:1,760円
グローバルインフレーションの深層

目次

第1章 1ドル150円台の超円安が繰り返すのか
超円安時代の到来/1ドル150円台の衝撃/ジャンプした均衡実質為替レート/構造変化の原因を探る/好循環なのか/長期実質円安の実相/実質円高のトレンドが終わったのは1990年代半ば/「世界一物価の高い日本」から「安い日本」へ/長期実質円安の原因

第2章 グローバルインフレの真因
繰り返すショックと中央銀行の誤算/何が過去30 年の物価安定をもたらしたのか/三度のショックと誤診/一時的なショックだったのか/システマティック・エラーの中で沈む中央銀行の信認/インフレ期待はアンカーされていたのか/「信認」に頼りすぎた中銀/r*の過小評価と高いインフレの許容/ライス論文の日本へのインプリケーション

第3章 グローバルインフレは財政インフレなのか
しつこく高いインフレは、いつでもどこでも財政的現象/2022年のジャクソンホール/財政インフレ論を唱えるビアンキ=メロージ論文/財政インフレがもたらす金融システムへのストレス/1980年代初頭のグレートインフレーション終息のもう一つの理由/グレートインフレ終息の真の立役者はレーガンか/日本のゼロインフレはグレートインフレの早期克服が遠因

第4章 構造インフレ論、中国日本化論、強欲インフレ論
米中新冷戦と構造インフレ論/リベラルな国際秩序の崩壊と構造インフレ論/日本への思わぬ恩恵/デジタル社会の加速と種の限界/中国が直面する日本化(ジャパニフィケーション)問題/グッドハートらの高インフレ再来論/グローバルインフレと逆行する中国の実相/補
論・強欲インフレの意外な真実/強欲が原因ではなかった/カンザスシティ連銀論文の詳細/今後の日米欧へのインプリケーション

第5章 日本がアルゼンチンタンゴを踊る日
少子化対策と財源問題/規範に縛られる日本人/異次元の少子化対策の落とし穴/岸田政権下で変質する財政スタンス/国際通貨「円」を保有する日本の公的債務の持続可能性/先進国と新興国の大きなちがい/国際通貨「円」の賞味期限
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