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目次
ひれふせ、女たち
A5判/並製/448頁
初版年月日:2019/11/30
ISBN:
978-4-7664-2635-9
 
(4-7664-2635-5)
Cコード:C0010
税込価格:3,520円
ひれふせ、女たち
ミソジニーの論理

目次

はじめに 道を誤る

序論 前言を取り消す

 息を塞ぐ
 沈黙
 声の変容
 本書の狙い
 不出頭
 本書の概略
 ミソジニーの「論理」とは

第一章 女たちを脅す

 アイラ・ヴィスタ銃乱射事件
 「ミソジニーとは何か」とはどのような問いなのか
 ミソジニーのありうる姿

第二章 ミソジニーの定義を改良する

 ラッシュ・リンボウによるサンドラ・フルク批判
 改良的・交差的提案
 ミソジニーは存在論的に家父長制に依存する
 ミソジニー的敵意の諸相
 ミソジニーの認識論
 傾向性としての(潜在的)ミソジニー
 システム的なものとしてのミソジニー、そしてそれ自身が(はるかに)大きなシステムの一部
 分であるミソジニー
 この分析はミソジニーの根底にある道徳的特徴を明らかにする
 ミソジニーの存在はミソジニストの存在とかならずしも結びつかない
 男のものでない島

第三章 性差別主義(セクシズム)と区別する

 性差別主義(セクシズム)とミソジニー
 ミソジニーと性的モノ化
 お仕置き(スマックダウン)の術
 母を愛し、他者を抹消する
 与えない/与えられない女たち
 バックラッシュとしてのミソジニー

第四章 彼の取り分を奪う

 ミソジニーと権利意識
 彼女が与えなくてはならないもの
 彼の取り分
 生命を奪う──恥と家庭内殺人者
 本章以降の展望
 
第五章 ヘイトを人間化する

 人間主義的思考の適用例
 人間主義を明確にする
 人間主義の問題点
 社会的に状況づけられた代替案
 人を支配する
 女、あまりにも人間的な

第六章 男たちを免責する

 殺人から逃げおおす方法
 ボーイ・キルズ・ガール
 階層を維持する証言的不正義
 ヒムパシー
 ロッカールーム・トーク
 ミソジノワールの現場──ダニエル・ホルツクロー事件 

第七章 被害者を疑う

 いわゆる「被害者文化」について
 被害者とは何か──道徳的ナラティヴの役割
 被害者を(控えめに)演じる
 『独立の民』──事例研究

第八章 ミソジニスト(に)敗北する

 男が女と争うとき──ジェンダー・バイアスの比較研究
 社会的拒絶は嫌悪によって媒介される
 ヒラリーにたいする嫌悪表現の数々
 いかに嫌悪は貼り付くか
 距離を保つ
 ケア煽動
 ジェンダー化された二重知覚
 なりすまし

結論 与える彼女
 
 訳者あとがき
 文献一覧
 索引
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