縄紋土器の系統学
型式編年研究の方法論的検討と実践
序
第1章 土器型式編年研究に関する方法論的考察 1 問題の所在 2 研究の到達点と本書の視座 (1) 研究の到達点 (2) 本書の視座 3 縄紋土器の系統分類 (1) 系統分類 (2) 文様帯系統論 4 型式研究の意義 5 本書の方法論 (1) 系統的分析 (2) 製作工程を含めた技法の分析
第2章 東北地方北部縄紋時代中期後半の土器型式編年研究史 1 型式網における東北地方北部中期後半 (1) 山内清男の東北地方北部中期後半型式研究 (2) 角田文衛による榎林式の設定と江坂輝弥による「最花式」の設定 2 最花貝塚遺跡の調査と「最花式」土器 (1) 最花貝塚遺跡の発掘調査と「最花式」 (2) 1964年調査の最花貝塚遺跡A地点出土土器の意義 3 東北地方北部中期後半の土器型式編年研究の諸問題 (1) 編年表における榎林式と「最花式」との変動 (2) 榎林式と「最花式」との基準資料の確認と大まかな関係の把握 (3) 「中の平V式」の設定と「最花式」 (4) 現在の「最花式」 4 結語
第3章 青森県最花貝塚遺跡出土土器標本の整備と報告 1 最花貝塚遺跡出土土器標本提示の意義 (1) 最花貝塚遺跡の地理・歴史的環境 (2) 1964年の発掘調査の概要 2 標本の保管状況と整理作業の方法 3 A地点出土土器 4 結語
第4章 縄紋土器の技法と型式 ―― 分類指標としての製作工程 ―― 1 最花貝塚遺跡A地点出土土器の製作工程を含めた技法・形態・装飾の分析 (1) 最花貝塚遺跡A地点出土土器 (2) 小結 2 中の平遺跡出土第V群土器の製作工程を含めた技法・形態・装飾の分析 3 最花貝塚遺跡A地点出土土器と中の平遺跡出土第V群土器との比較 4 仮称最花A式と仮称中の平V式 5 結語
第5章 縄紋土器の文様の構造と系統 1 最花貝塚遺跡A地点出土土器の文様の構造的分析 2 榎林式と他型式との文様構造の比較 3 最花A式と他型式との文様構造の比較 (1) 仮称最花A式と榎林式、大木9b式との関係 (2) 榎林式と仮称最花A式とのあいだ 4 縄紋時代中期後半の東北地方北部と中南部との型式間の関係 (1) 最花A式 (2) 最花A式と仮称中の平V式 5 結語
第6章 東北地方北部中期後半の土器型式編年とその広範な比較・総合への見通し 1 東北地方北部・中南部・関東地方の中期中葉〜後葉型式間の関係 2 広範な比較・総合への見通し 3 広域における土器型式編年研究の重要性
結
引用・参考文献 あとがき 索引
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