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目次
中江兆民 翻訳の思想
A5判/上製/274頁
初版年月日:2009/11/05
ISBN:
978-4-7664-1690-9
 
(4-7664-1690-2)
Cコード:C3010
税込価格:6,380円
中江兆民 翻訳の思想

目次



第一章 『民約訳解』の全体構想
 第一節 翻訳の思想──『訳解』の「叙」「民約訳解緒言」「訳者緒言」「著者緒言」
 第二節 作品としての『訳解』
 第三節 『訳解』を一貫する主題
 第四節 『訳解』の原初的着想──巻之一第一章「本巻の旨趣」

第二章 『民約訳解』の基本的視座
       ──「力」「自由権」「約」──
 第一節 家父長権説批判の論理──巻之一第二章「家族」
 第二節 「力」と「義」をめぐって──巻之一第三章「強者の権」
 第三節 「力」批判論の構造──巻之一第四章「奴隷」
 第四節 人民統合の原理──巻之一第五章「終いに約を以て国本と為さざる可からず」

第三章 『民約訳解』の根本概念
       ──ルソーと兆民の契約観を中心に──
 第一節 「社会契約」の訳出──巻之一第六章「民約」
 第二節 「主権者」の訳出──巻之一第七章「君」
 第三節 「社会状態」の訳出──巻之一第八章「人世」
 第四節 「土地支配権」の訳出──巻之一第九章「土地」

第四章 『民約訳解』の「一般意志」論
       ──「君権」と「公志」(「衆志」)の諸相(一)──
 第一節 「君権」論──巻之二第一章「君権は以て人に仮す可からず」
 第二節 「公」「私」、「志」「利」──巻之二第二章「君権は以て人に分かつ可からず」同第三章「衆志も亦た錯ること有るか」
 第三節 「民」権の擁護──巻之二第四章「君権の限極」(前半)

第五章 『民約訳解』にみえる戦争観
       ──「君権」と「公志」(「衆志」)の諸相(二)──
 第一節 「国」の「難に赴」く時(一)──巻之二第四章「君権の限極」(後半)
 第二節 「国」の「難に赴」く時(二)──巻之二第五章「人を生殺するの権」

第六章 『民約訳解』の法思想
       ──巻之二第六章「律例」──
 第一節 「律例」と「道徳」
 第二節 「律例」からみた「公」と「私」──「一般意志」再論
 第三節 「制作者」の登場と訳出の終わり

第七章 『非開化論』の「文明開化」構想
 第一節 『非開化論』の特徴
 第二節 「文明開化」批判の諸相

第八章  「民主国ノ道徳」と主体の確立
 第一節 「民主国」の側面
 第二節 「道徳」の側面



 参考文献
 あとがき
 索引
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