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現代の金融市場
四六判/並製/264頁
初版年月日:2009/01/20
ISBN:
978-4-7664-1542-1
 
(4-7664-1542-6)
Cコード:C3033
税込価格:2,420円
現代の金融市場

目次

序章 バブルの生成・崩壊と日本の財政・金融政策   藤田康範
 1 はじめに
 2 バブル景気
 3 バブル崩壊後の財政政策
 4 バブル崩壊後の金融政策
 5 本書の目的

第1部 国際経済のフロンティア 
第1章 東アジア共同体と東アジアFTAの展望   畠山襄
 1 はじめに
 2 中国・韓国の状況
 3 日本のFTA
 4 東アジアFTAをめぐる最近の展開
 5 おわりに――東アジア共同体と東アジアFTAの今後の展望

第2章 世界をさまようオイル・マネー――ペトロダラーからペトロユーロへ   寺西靖彦
 1 はじめに
 2 原油価格の決定要因――地政学的リスク、需要、供給、過剰流動性
 3 オイル・マネー(Petrodollar)の急増と世界経済への影響
 4 おわりに――当面の結論

第3章 開発途上国の開発と金融――円借款の事例を通じて   遠山慶
 1 開発援助をめぐる国内外の情勢と課題
 2 開発途上国での金融を通じた支援事例(マイクロファイナンス)

第2部 直接金融の新展開 
第4章 エクイティ・ファイナンスの変遷   丸淳子
 1 はじめに
 2 日本の家計の資産運用
 3 投資信託の現状と問題
 4 バブル期の資本構成
 5 バブル崩壊による資本構成の変化
 6 おわりに――新興企業の資金調達問題の解消の必要性

第5章 国際的な環境変化と東証の取組み   西室泰三
 1 はじめに
 2 世界の取引所をめぐる最近の動き
 3 世界の各証券市場でのIPOの状況
 4 上場を目指す東京証券取引所
 5 持株会社組織への移行
 6 世界最高水準の次世代システムの開発
 7 多様な上場商品等の提供による利便性の向上
 8 おわりに――国際的な連携・提供の推進

第3部 日本銀行の過去・現在・未来 
第6章 景気循環と中央銀行機能の変遷   香西泰
 1 はじめに――戦後復興から朝鮮特需へ
 2 国際収支と金融調節
 3 日本銀行法改正問題
 4 高度成長と下村理論
 5 下村氏の金融理論――金融正常化と低金利革命の提唱
 6 吉野氏の安定成長論
 7 おわりに

第7章 日本銀行と民間金融機関――日銀考査を中心に考える   熊倉修一
 1 はじめに――日銀考査とは何か
 2 日銀考査の意義
 3 中央銀行考査に対する疑問・批判
 4 リスク管理重視考査とバブル経済
 5 日銀法改正・早期是正措置導入と日銀考査
 6 バーゼル規制と日銀考査
 7 欧米中央銀行による考査
 8 おわりに――これからの日銀考査と金融機関経営

第4部 企業と金融の再生に向けての胎動 
第8章 企業再生とM&A   宮坂征治
 1 はじめに
 2 マーケット環境と資金フロー(1997年〜2007年)
 3 企業再生と不良債権処理問題
 4 M&Aと投資ファンドの活発な活動
 5 おわりに

第9章 金融再生の15年   北見良嗣
 1 はじめに
 2 バブル崩壊機(1991〜1996年)
 3 「破壊的創造期」(1997〜2001年)
 4 回復への道程(2002年〜今日)
 5 おわりに

第10章 我が国における公的金融の役割と民営化問題   柳正憲
 1 はじめに――政策金融機関とは
 2 政策金融改革の流れ
 3 日本政策投資銀行の機能と役割
 4 セーフティーネットとしての取り組み
 5 おわりに

第5部 日本の金融の歴史的位置 
第11章 日本経済の現段階と金融立国の可能性――マクロからの視点  黒坂佳央
 1 はじめに
 2 国際収支の発展段階説
 3 日本経済の現段階――「未成熟な債権国」
 4 結びにかえて――金融立国の可能性

第12章 吉野俊彦 その人と業績   鈴木淑夫
 1 はじめに
 2 吉野氏の生い立ち
 3 日本銀行を代表するエコノミストとしての吉野氏
 4 金融制度と金融史の権威――経済学博士吉野氏
 5 時代をリードした経済評論家としての吉野氏
 6 森鴎外研究家としての吉野氏
 7 おわりに――反骨と誠意と慈愛の人・吉野俊彦
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