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目次
EU市民権と市民意識の動態
A5判/上製/312頁
初版年月日:2007/11/10
ISBN:
978-4-7664-1422-6
 
(4-7664-1422-5)
Cコード:C3331
税込価格:3,960円
EU市民権と市民意識の動態

目次

 巻頭言       安西祐一郎  
 刊行にあたって   小林 良彰

序章 
 I 本書の目的
 II 研究の方法および調査の概要
 III 本書の構成

第1部 EU市民権の法的・政治的・社会的影響――EUと国家
第1章 EU市民権の歴史的経緯と内容       
 はじめに
 I EU市民権の歴史的経緯
 II 欧州連合「市民権」
 III EU市民権の特徴
 おわりに

第2章 構成国におけるEU市民権の影響
 はじめに
 I EU市民への居住国における参政権に関する2つの欧州理事会指令
 II 欧州議会選挙に関する指令93/109 の適用と欧州議会選挙の結果
 III 欧州議会選挙とEU市民権に関する問題点
 IV 居住国における地方参政権に関する指令94/80と構成国の適用
 V 外国人地方参政権の実態とEU市民権の予想
 結びにかえて――外国人地方参政権に関するEU市民権の問題提起

第3章 EU市民権の影響――ドイツの例 
 はじめに
 I ドイツ国籍法改正
 II 社会的要因
 III 政権交代による影響
 IV EU市民権の影響
 結び

第4章 EU市民権の影響――フランスの例
 はじめに
 I 指令94/80の適用が遅れた原因
 II EU市民への参政権の内容
 III EU市民権の社会的・政治的影響――EU市民からすべての外国人へ
 IV EU市民権の帰結――国民国家のゆらぎとEUレベルでの収斂
 結び

第2部 EU市民たちの地方参政権行使と市民意識の実態――フランスのポルトガル人を事例に
第5章 フランス市町村議会選挙へのEU市民の参加 
 はじめに
 I 2001年フランス市町村議会選挙の結果
 II 選挙権行使と意識の関係――「ヨーロッパ人」アイデンティティーの形成か
 III 移民と母国および居住国の国民との意識の違い――ユーロバロメーターをもとに
 結び

第6章 フランスにおけるポルトガル系移民――移住の歴史、特徴、政治文化
はじめに
 I 戦後フランスの移民政策から統合政策へ
 II ポルトガルからの移民――移住の歴史にみる2つの波
 III ポルトガル大量移民の「プッシュ―プル」要因
 IV 移民の社会的状況
 V フランスのポルトガル系移民たちの人口
 VI フランス社会への統合
 VII ポルトガル系移民のアイデンティティー
 VIII ポルトガル系移民の政治文化
 結び

第7章 ポルトガル人たちのEU市民権行使と市民意識に関する調査結果
――ポルトガル人市議のデモグラフィー
 はじめに
 I 「ポルトガル国籍のみ」と「フランス国籍あり」の議員の数と国籍の分類
 II 議員の性別
 III 議員の年齢
 IV 出生地
 V 議員の役職
 VI フランスへの移住
 VII フランスでの居住歴
 VIII フランスでの居住地
 IX 最終学歴
 X 職業
 XI 所属政党
 XII アソシアシオンへの参加

第8章 ポルトガル人市議の投票行動よ市民意識
 はじめに
 I ポルトガル人議員たちの地方参政権の行使の実態
 II EU構成国出身者に対する地方参政権の付与について
 III 投票したときの意識と国籍
 IV 市民意識と国籍
 V 投票したときの意識と市民意識に関する考察
 VI アイデンティティーと国籍
 VII EU市民権について

終章 
 I EU市民権の行使の実態
 II ポルトガル人議員のアイデンティティーとヨーロッパ人意識
 III EU市民権のパラドクス
 IV EU市民からすべての外国人への地方参政権の付与について
 V 今後のEU市民権のゆくえ

追補 「調査について」
参考文献一覧
あとがき
索引


追補目次
A 在仏ポルトガル人議員に対する調査の概要 
B インタヴュー調査対象者リスト
C EU市民権に関するアンケート(原文および日本語訳)
D ポルトガル国籍のみの市議会議員のプロフィール
E アンケート回答結果 
F 調査資料 「大使館2004」
G EU市民権の規定
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