三田評論

明治31年から続く慶應義塾の機関誌

No.1224(2018年7月号)

特集

公共図書館を考える

三田評論

─ 表紙絵:鎮目守治 ─

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三田評論6月号

三田評論
2018年7月号表紙

先月号の「写真に見る戦後の義塾」は5号館が取り上げられていたが、真夏の三田山上の魅力は、つねに吹き込む涼やかな海風にあった。とくに図書館大閲覧室には開け放たれた三田通り側の窓から、実にさわやかな海風が室内に吹き込み、心地よい冷気に満たされることもあった。休暇中とはいえ、その冷気に誘われて訪れる学友も決して少なくはなかった。通学課程の学生たちが休暇に入ると、入れ替わりで通信教育課程の学生が三田山上に満ちる。スクーリングに参加する地方の学生会の色とりどりの旗や幟等がはためき、いつもの山上とは異なった景色が見られる。こうした風景に、ようやく暑中休暇が実感されるというのも三田山上の独特な風景であった。この時期に上京する通教生の宿泊のため、中等部の教室内に簡易なベッドが持ち込まれたこともあったと記憶する。学びの場と生活の場がつねに一つであることが実感された。

飯田裕康

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特集公共図書館を考える

公共図書館を考える

指定管理者制度の導入の是非を問う議論や、文芸出版社からの「文庫本貸し出し禁止」提案など、図書館を巡る話題が新聞等でもよく見られます。変化のただ中にある図書館はどこへ行くのか? 「知の拠点」として公共性の高いサービスを提供する役割を持った公共図書館は、市民からの要望との間で揺れ動いているようにも見えます。「読書離れ」が言われる今、あらためて図書館の変容を問う特集です。

座談会
変わりゆく図書館──知の拠点は今

松井清人
(株)文藝春秋代表取締役社長
猪谷千香
弁護士ドットコムニュース記者
吉井 潤
(株)図書館総合研究所主任研究員・塾員
酒井圭子
目黒区企画経営部広報課長・塾員
糸賀雅児
慶應義塾大学名誉教授(司会)

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図書館を大切に扱うには
片山善博
早稲田大学大学院政治学研究科教授、元慶應義塾大学法学部教授、元鳥取県知事・特選塾員
日本の公共図書館の現在と未来──明日の社会の発展へ向けて
薬袋秀樹
筑波大学名誉教授・塾員
地方公共図書館に勤めて思うこと
安田恵子
金沢市立玉川図書館司書・塾員

話題の人
映画、演劇、TVドラマの境界を超えて

松居大悟さん

松居大悟さん

映画監督、劇団ゴジゲン代表・塾員

インタビュアー:阿部広太郎(電通コンテンツ・デザイン・センター・塾員)

映画監督として、劇団代表として、TVドラマ監督としても活躍の場を広げている松居さん。話題となったTVドラマ「バイ・プレイヤーズ」のこと、次々と公開される映画「アイスと雨音」「君が君で君だ」のこと、など創作にまつわる話を存分に語っていただきました。そして松居さんの原点は慶應時代の演劇サークル「創像工房in front of」にあることも。

三人閑談
バリ島に魅せられて

バリ島に魅せられて

「神々と芸能の島」と呼ばれ、1990年代には日本でもブームが起こったバリ島。今やリゾート観光地として定番ですが、その姿はどのくらい御存知でしょうか。20世紀に入り、欧米人の来島とともにその独特のバリ・ヒンドゥーの独特の文化が紹介され、舞踊や音楽などが注目を浴びるのですが、そこには「知られざる歴史」もあるようです。伝統に根ざしながらも変化を続けていくバリの魅力を探ってみました。

小野隆彦
オスカー・テクノロジー(株)代表取締役・塾員
新井容子
フリーライター・塾員
倉沢愛子
慶應義塾大学名誉教授
連載
福澤諭吉をめぐる人々その26 釈宗演 都倉武之
写真に見る戦後の義塾29 三田5号館(第2校舎) 荒井秀直
新慶應義塾豆百科28 館山合宿所
その他
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大久保利通と維新 大久保利泰
維新への道──高祖父勝海舟の生きた道 髙山みな子
ココと散歩で出会うのは…… 田中早苗
            
講演録 ────
日本銀行・元審議委員からみた金融緩和の光と影 白井さゆり
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「ケースメソッド」と向き合って 竹内伸一
執筆ノート ────
『評伝ロバート・モーゼス──世界都市ニューヨークの創造主』 渡邉泰彦
『明治の技術官僚──近代日本をつくった長州五傑』 柏原宏紀
『「コミュ障」の社会学──個人と社会を結びなおす』 貴戸理恵
『プーチンのユートピア──21世紀ロシアとプロパガンダ』 池田年穂(訳)
Researcher’s Eye ────
史料は足で稼ぐ 前田廉孝
脳に観る「胡蝶の夢」 青山 敦
宇宙利用のすゝめ 神武直彦
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朝顔 宮川幸雄、吉村研一、榊原康文、松尾 薰
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慶應看護100年を迎えて 小松浩子
            
システムデザイン・マネジメント研究科 開設10年を迎えて 前野隆司
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地域にきらめく劇場 能祖將夫
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我らが親分、竹内勤先生を偲ぶ 齋藤智也
ヒサクニヒコのマンガ何でも劇場、寸描(飯田裕康)、山上広場、塾長室日誌(平成30年5月)、塾内ニュース、三田会だより、福澤先生の漢詩、寄付・維持会申込者芳名
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次号予告2018年8・9月合併号 No.1225

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母校を思う塾員と篤志家の皆様により、義塾の教育研究活動を財政支援する目的で設立された1世紀余の歴史を有する組織です。
会員の皆様にはご加入期間『三田評論』を贈呈いたします。

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