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「教育と医学」特別付録
     □■□ メルマガ「教育と医学」 ■□■
             第17号(2006年4月27日発行)
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▼通勤電車の中で、新社会人、新大学生だな、と思う人が目につきます。初々
しさ、不安そうな感じ、ただよう緊張感。ふと、電車の窓ガラスに映った我が
身を見ると、まったく逆の自分を思い知らされ……。そんな人は青空の下で深
呼吸を!
▼月刊「教育と医学」の2006年5月号の特集は「発達をどう支援するか」です。
発達障害者支援法や特別支援教育など、発達障害について社会が変化してきて
いる今、発達支援とは何であるのか特集しました。
◇CONTENT◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ ■最新号「教育と医学」(2006年5月号)の内容 ★1.どこから読もうかな?<今月のポイント> ★2.ちょっと覗いてみよう<立ち読みコーナー> ★3.次がまちどおしいぞ<次号予告> ★4.もっと知りたい!<今月の本棚> ■慶應義塾大学出版会からのご案内 ■メルマガ編集後記 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
------------------------------------------------------ ■最新号「教育と医学」(2006年5月号)の内容■ 特集:発達をどう支援するか 特別支援教育の時代に突入し、また発達障害者支援法の施行から1年と、大き な変化を迎えました。そのようななか、今、「発達支援」とは何なのかが問わ れています。そもそも「発達」とは何であり、私たちは何をめざし、実際に何 が求められているのか。 日本をリードする臨床家の方々に論じていただきました。 教育と医学 5月号 ----------------------------------------------------- ★1.どこから読もうかな? <今月のポイント> *巻頭随筆は、次の「立ち読みコーナー」をご覧ください。 ●総説 ◆「発達支援の本来はどこにあるのか」  浜田寿美男(奈良女子大学文学部教授) 発達心理学が専門の浜田先生。ここでは、「子どもを守る」「発達を支援する 」ということに大人が錯覚を抱いていることを指摘され、「発達の大原則と発 達支援」について、「人びとの意識にこびりついてきた発達観を拭い去るとこ ろからしか、本来の発達支援は始まらない」と本稿を結んでいます。 ◆「発達障害者支援法と支援事業」  大塚 晃(厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部障害福祉課障害福祉専門 官) 厚生労働省障害福祉専門官の大塚先生に、発達障害者支援法のめざすところ、 そしてどのような対策が練られているのか、また発達障害者支援事業について は、障害者自立支援法との関係、支援体制整備事業といった概要をまとめてい ただきました。 ◆「愛着行動が乏しい子どもへの働きかけ」  深津千賀子(大妻女子大学人間関係学部教授) 「愛着行動(attachment)が乏しい子ども」とは、何を指しているのか。広汎 性発達障害の場合は、母子などの相互交流の齟齬が「ボタンの掛け違い」のよ うになってますます「愛着行動が乏しい子ども」とされてしまう場合があるこ と。そして「愛着行動が乏しい子ども」にはどのような対処が適切かを解説い ただきました。 ●各論 ◆「自閉症の人たちへの発達支援」  藤岡 宏(つばさ発達クリニック院長) <主な見出し>自閉症の人たちの世界/自閉症の特性、人としての特性/視覚 的手がかり/よくある誤解/特性理解はすべての支援の出発点/ ◆「ADHDの子どもへの発達支援」  金生由紀子(東京大学医学部附属病院「こころの発達」診療部特任助教授) <主な見出し>ADHDの子どもの理解/年齢および発達水準/ADHDの重 症度/ADHDに対する認識と対処能力/ADHDの子どもへの支援/発達の 経過の中での支援の目標/子どもを中心に据えて発達を促す対応を/薬物療法 の役割/ ◆「青年期アスペルガー症候群への心理的援助」  小林隆児(東海大学大学院健康科学研究科教授) <主な見出し>「発達障碍」における「発達」とは何か/発達論的視点に立っ た支援/青年期ASの一女性例/ASの内面にみられる苦悩/ASの苦悩の起 源をめぐって/乳幼児期早期に認められる関係欲求をめぐるアンビバレンス/ 青年期ASへの心理的援助の基本/心理的援助によってどのように変わってい くか/ ◆「障害者をもつ家族から学ぶこと   −40歳代後半の自閉症者Bさんの自立をめぐって−」  河合健彦(市立札幌病院静療院児童部医長) <主な見出し>ある家族との出会い/共に過ごした4年間/Bさんの自立をめ ぐって/成熟した人間関係に至る3つの段階/ ◆「障害のある子どもをもつ母親への就労支援」  久保山茂樹(国立特殊教育総合研究所教育支援研究部主任研究員) <主な見出し>インタビュー調査の概要/仕事を続けてきて大変だったこと/ 仕事を続けてきて良かったこと/仕事のイメージ/就労している母親が求める 支援や制度/調査のまとめ/ ◆「障害をもつ子どもを地域で健やかに育てるために」  野口幸弘(西南学院大学人間科学部教授) <主な見出し>支援期間の間のパートナーシップの視点/障害のある子どもへ の最善で最新の支援内容の保障の視点/具体的な生涯支援構築の視点/地域で 家族が穏やかに生活できることを優先する視点/支援対象の受け入れに関する 懐の深さという視点/ ●発達障害に関する参考資料 (「教育と医学」バックナンバー) 2006年3月号「子どもの心の専門家を育む」     2005年12月号「発達障害児の支援に向けて」     2005年8月号「落ち着きのない子どもへの教育」     2004年12月号「障害児支援をめぐる課題」     ----------------------------------------------------- ★2.ちょっと覗いてみよう <立ち読みコーナー> 【今月の立ち読み1】 ● 巻頭随筆「21世紀の子育てと発達支援」  杉山登志郎(あいち小児保健医療総合センター保健センター長兼心療科部長)    児童精神医学界の日本のリーダーのお一人である杉山先生。子育てや家庭が変 化している状況のなか、発達支援も、従来のような家族や学校を頼りにするば かりではなく、新たなシステムを創設することが求められている、と述べてお られます。 【今月の立ち読み2】 ●編集委員の目 「特別支援教育の推進体制−理念と現実の狭間で−」 遠矢浩一(九州大学大学院人間環境学研究院助教授) 障害児臨床に20年近く携わっておられる遠矢先生。特別支援教育という制度で、 教育がどう変化してきているのか。そして、大変革が始まりだした今、現場で は教師がどのようなとまどいをもっているのか、それを解決するには何が現実 的なのか、つづっていただきました。 * 関連バックナンバー  柘植雅義「これからの特別支援教育政策」 (「教育と医学」2004年12月号、特集・障害児支援をめぐる課題)     遠矢浩一「落ち着きのない子どもへの集団的支援  −もくもくグループのアプローチ−」 (「教育と医学」2005年8月号、特集・落ち着きのない子どもへの教育)    橋本亜希子・遠矢浩一「保育における発達障害児の支援」 (「教育と医学」2005年12月号、特集・発達障害児の支援にむけて)   30 【今月の立ち読み3】 ●「編集後記」  丸山孝一(福岡女学院大学人間関係学部教授)    「支援する人とされる人とがまったく違う岸に立っているのではなく…」と述 べつつ、「タイ人は来世の幸せを祈るが、現代日本人は…」と、文化人類学者 の丸山先生ならではの後記です。 *関連バックナンバー  丸山孝一「異文化を見る目」「教育と医学」2005年6月号、特集・生と死の教育)     ------------------------------------------------------ ★3.次がまちどおしいぞ <次号予告> 2006年6月号から、特集が2本となります。新展開に挑戦の「教育と医学」に ご期待ください! 特集1・病気をもつ子どもへの教育 医学が進歩するなかで、病気と闘う子どもへの教育は、今どういう状況か。小 児病棟が統廃合され、混合病棟に子どもが移ることで子どものニーズがつかみ にくくなる状況などが指摘されています。教育を受ける権利について、病弱教 育に焦点を当て、課題を探ります。 特集2・教師の教育力を高める 2005年12月に福岡で開催したシンポジウム「『教師力』を高めるには」で講演 をいただいた4名の講師の方々に、ご執筆いただきました。 教育経営、教育方法学、教育実践家、教育心理学のそれぞれの立場から提言を いただきます。 2006年6月号の内容(予定)     6月号は、5月27日発売です。 ------------------------------------------------------ ★4.もっと知りたい!<今月の本棚> 本誌にご執筆いただいた先生の著書、関連内容の書籍などをご紹介します。 今回は、1冊紹介します。 ◆ 佐藤正二・佐藤容子 編 『学校におけるSST実践ガイド−子どもの対人スキル指導−』 金剛出版、2006年3月初版発行 A5判、216頁、2625円(本体2500円+税) 本書は、子どものソーシャル・スキル・トレーニング(SST)の実戦例をま とめたもの。編者の佐藤正二氏、佐藤容子氏はともに宮崎大学教育文化学部教 授。  子どものSSTが登場して30年、今日ではさまざまな領域でSSTの技法が 用いられているが、本書は、教師やスクールカウンセラー等、教育現場で働く 人に役立つように、子どものSSTのエキスパートによる実践例をまとめたも のである。  本書の著者は、編者を含め、全14名。 「第1章 子どものSSTの考え方」(佐藤正二)はSSTの技法について基 本的なことが解説されており参考になる。また、マルチモーダル介入プログラ ムといった、最新の活用例も紹介。 「第4章 攻撃的な子どもへのSST」(磯部美良・前田健一)、「第6章  学習障害(LD)をもつ子どもへのSST」(佐藤容子)、「第7章 ADH Dをもつ子どもへのSST」(野呂文行)、「第8章 知的障害のある子ども へのSST」(涌井 恵)と、テーマ別に実戦例がまとめられている。  社会的スキルの評価方法、SSTを実施する歳の具体的手順や留意点などの 解説もあり、入門書として活用できる。 * 以上の本と、高木彬光著『改稿新版 邪馬台国の秘密』(本誌5月号「折 々の1冊」のコーナーで紹介。版元品切れのため、古本です)を各1名に、 「教育と医学」2006年5月号を3名の方に、アンケートに回答くださった方の 中から抽選でプレゼントします。 * アンケートご記入はこちらからどうぞ。 ------------------------------------------------------ ■慶應義塾大学出版会からのご案内 『「教育」を問う教育学-教育への視角とアプローチ』田中 克佳 編著  定価 4,725円 教育を自明視する風潮に警鐘を鳴らし、19名の教育学研究者が、それぞれの研 究関心から教育学の自己理解へのアプローチを試みた論考を収録。 その他新刊のお知らせ ------------------------------------------------------ ------------------------------------------------------ ■メルマガ「教育と医学」のアンケート・読者プレゼント アンケートをお送りくださった方の中から、抽選で書籍『学校におけるSST 実践ガイド』(上記「今月の本棚」で紹介)、高木彬光著『改稿新版 邪馬台 国の秘密』(本誌5月号「折々の1冊」のコーナーで紹介)を各1名に、「教 育と医学」2006年5月号を3名の方に、アンケートに回答くださった方の中か ら抽選でプレゼントいたします。 ぜひ、ご意見・ご感想をお寄せください。アンケート記入はこちらからどうぞ。 ------------------------------------------------------ ■ 次回のメルマガ「教育と医学」配信は、5月27日を予定しています。 ------------------------------------------------------ ■編集後記 野鳥の子育ての時期が近づいてきました。メジロ、シジュウカラ、スズメ、ヒ ヨドリと身近な野鳥たちが子育てに入ると、我が家の餌台も緊張感が高まりま す。ヒナの餌を確保するために、いつもは大きな鳥に遠慮する小鳥も、この時 期は負けじと突進してくるからです。「しょうがないなぁ」といった様子でシ ジュウカラに餌台の場所を譲るヒヨドリ。周囲の成鳥すべてに大口を開けて餌 をねだる子スズメに、「親じゃないんだけど…」といった様子で餌を口に入れ てやる大人スズメ。「ギャー(危険よー)」といった奇声を上げるヒヨドリ (すると、猫やカラスが近くにいるのです)。鳥も助け合って子育てしてます。 (編集担当N) ▼先々月から教育と医学ページをさらにパワーアップするとお伝えしながら、 いまだに変わっていません・・・。それにもかかわらず、『教育と医学』をウ ェブサイト上で多くの方にご注文いただいております。ありがとうございます。 ウェブサイトに関して、気になったこと等ありましたら、お気軽にwebmaster@ keio-up.co.jpへメール下さいませ。 (システム担当K) ▼4月になって営業部の机の配置を変えました。零細出版社にふさわしく、歩く スペースもない狭さです。倉庫スペースを改修したオフィスなのでこれからの 暑さに耐えられないことも必定です。これだけ狭いと「職場の健康管理」みた いなことも考えねばと思わされます。本誌で特集してくれたらありがたいです が、己の会社で困ってることを自社出版物で解決したいというのは虫のいいは なしですね。(営業担当O) ====================================================== 登録解除・アドレス変更は、下記で手続きをお願いいたします。 ●登録解除・新規登録はこちらから ●変更 news@keio-up.co.jpまで、メールアドレスと【メルマガ「教育と医学」 登録変更】と記入の上、お送りください。 ----------------------------------------------------- 【発行元】 慶應義塾大学出版会(株)  『教育と医学』編集部 E-mail:kyouikutoigaku@keio-up.co.jp URL://www.keio-up.co.jp/ ====================================================== All Rights Reserved, Copyright (c) 2006 KEIO UNIVERSITY PRESS INC.

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