三田評論

明治31年から続く慶應義塾の機関誌

No.1311(2026年6月号)

特集

生成AIと「人間らしさ」

三田評論

─ 表紙絵:志村節子 ─

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特集生成AIと「人間らしさ」

“歴史的建築”とは何か

仕事や生活のあらゆる場面で生成AIを使用する場面が増えています。大変便利なツールですが、ともすれば「すべてを頼りがち」になっている方もいるかもしれません。あたかも「人間のように」振る舞えるようになったかに見える生成AIはどこまで「人間らしく」なることができ、どこが生身の人間とは違うのか。将来的な可能性も含めて考えていくとともに、人間の尊厳とのかかわりを問い直します。

座談会
生成AI時代の「独立自尊」とは

久木田水生
名古屋大学大学院情報学研究科准教授
本橋洋介
日本電気株式会社AI・アナリティクス統括部上席データサイエンティスト
豊嶋千奈
株式会社Aill(エール)代表取締役
田中謙二
慶應義塾大学医学部先端医科学研究所脳科学研究部門教授
山本龍彦(司会)
慶應義塾大学大学院法務研究科教授、X Dignityセンター共同代表

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今井むつみ
慶應義塾大学名誉教授、今井むつみ教育研究所所長
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永守伸年
立命館大学文学部准教授・塾員
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川畑秀明
慶應義塾大学文学部心理学専攻教授
文学研究と生成AI
小倉孝誠
慶應義塾大学名誉教授
自動化されるジャーナリズムと民主主義の行方
山口寿一
読売新聞グループ本社代表取締役社長、慶應義塾大学X Dignityセンターアドバイザリーボード議長
 

話題の人
創業300年の京都の酒造りで目指す「伝統と革新」

松井治右衞門(成樹)さん

松井治右衞門(成樹)さん

松井酒造15代目当主・塾員

インタビュアー:井田良(慶應義塾大学名誉教授)

今年で創業300年を迎える京都の老舗の造り酒屋「松井酒造」の15代目当主松井治衞門さん。京都の街中で取り組む、「サイエンス」に重きを置いた画期的な酒造りと国内にとどまらず、海外で高い評価を得るお酒を造る秘訣とは? 「伝統を革新」をキーワードに、お酒造りに熱く取り組む、松井さんの活躍を紹介します。

三人閑談
THE 没入感

クレーンゲームと日本社会

テクノロジーの伸長とともにエンタメ業界を中心に注目を集める「没入型体験」。ビジュアル機器やオーディオ機器の進化によって、ユーザーが“体験の中に入り込む”ことが価値となっています。視聴覚を拡張する技術は私たちの感性にどのような効果を及ぼすのか。最先端機器に詳しい皆さんにその魅力と可能性について語ってもらいました。

佐藤いまり
国立情報学研究所教授、東京大学大学院情報理工学系研究科教授・塾員
園田洋世
オーディオ評論家・塾員
杉浦みな子
AV・家電記者/ライター・塾員
時の話題
気候変動対策の現在
国際社会はいかに脱炭素を実現できるのか 児玉綾子
気候変動を今いかに学ぶか 加藤貴大
大気汚染問題のこれまで、そしてこれから 道川武紘
連載
福澤諭吉をめぐる人々 その112  中上川彦次郎(上) 齋藤秀彦
From Keio Museums・46 「泣涕止メ得サリシ一人アルヲ先生知ルヤ知ラズヤ」──門野幾之進渡欧日記 都倉武之
新慶應義塾豆百科108 西校舎エントランスの敷石──福澤山の鉄平石
その他
巻頭随筆 丘の上 ────
石黒ひで先生のおもいで 荒畑靖宏
修善寺幼稚舎の杜での植林活動と井草實さん 千葉雄司
新しい経験は人生を豊かにする──独立自尊の実践として 山本隆夫
執筆ノート ────
『80歳、これからが人生本番』 菅沼安嬉子
『伝説の出版社 博文館』 堀 啓子
『医療崩壊の経済学──現代日本医療制度の再検討』 高久玲音
『ことばが紡ぎ出されるとき─声とテクストのあいだ』 岩波敦子(編)
Researcher’s Eye ────
境界を越え、知をつなぎ、社会に還す 吉藤 歩
金属と人間の表面と内面 武末翔吾
塾員クロスロード ────
薫風の先に 曽我部貴司
野球におけるデータの活用法 星川太輔
社中交歓 ────
沖 一郎、小山 正、太田 仁、阿部能久
新研究科委員長の横顔 メディアデザイン研究科委員長  南澤孝太君
標葉隆馬
追想 ────
薬師寺泰蔵先生を偲んで 大澤 淳
ヒサクニヒコのマンガ何でも劇場、寸描(赤木完爾)、山上広場 、塾長室日誌(2026年4月)、塾内ニュース、三田会だより、慶應〝塾〟語事典、寄付・維持会申込者芳名
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