実 践 例
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本書を授業で活用いただいている学校の取り組みを紹介していきます。
テーマ:
子どものための「ことばの時間」の実践
~新しい「外国語活動」の試み
— その2
報告者:埼玉県立蕨高等学校 齋藤菊枝
3 高校生の反応
(ア)「ことばの山を作る」「文の山を重ねる」という言い方で、ことばの性質(日本語のしくみ)について考えました。どんな感想を持ちましたか。
私たちにとっても難しい内容だったので、説明するのが大変だった。
僕たちは「修飾する」という言い方で理解できるけれど、小学生に教えるなら「ことばの山」という表現はよいと思った。
一つの文で違う意味がとれるということは会話などで相手に誤解をさせてしまう可能性があるので、人とコミュニケーションをとるときは注意しないといけないと思った。
普段何気なく使っている言葉にもきまりがあるなんて思わなかった。
(イ)「大きなかぶ」の話の一部を、英語と日本語で朗読しているCDを聞かせました。小学生の反応はどうでしたか。
英語と日本語が交互に流れたので、よく分からない様子だった。少し面白かったようで、笑ったりしていた。
初めに英語がでてきて驚いてはいたけれど、途中からおとなしく聞いていた。
(お話のCDを聞いているとき)小学生は、英語は分からない感じだったが、英語特有の表現でたまに笑っていた。日本語と英語のリズムなどで理解しているようだった。
最初はちんぷんかんぷんといった感じで、みんな目を丸くしていたけれど、徐々に話の内容が分かってくると、興味がわいたように聞き入っていたと思う。
まじめに聞いていた。
英語が流れている時はぽかーんとしていたが、日本語を聞くとみんな納得した感じでした。
(ウ)講座を担当することになって事前に勉強したり、実際に小学生に授業を行ったりして、「ことば」に関することや自分自身のことで、新たに気付いた点などはありますか。
先生に「ことば」の授業をしてもらって、分からない所も結構あった。頭が固くなっていたのだと思った。
同学年に教えるのではなく、小さい子に教えるので、伝えるときの言葉の選び方が苦労した。
「ことば」のことを人に教えることは難しいことだと思った。日本語の構造や奥深さも改めて実感した。
「ことばの山を作る」ということを「私たちは習っていないけれど、だれでもできる」というところに私は感心した。誰かに習ったというわけではないのに、一つの文を二通りの意味をとることができた。やっぱり小学生の方が頭が柔らかいんだと実感した。
人に教えることは本当に大変だと思った。
図形は、最初に見たときはいろいろな形に見えた。
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