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「教育と医学」特別付録
     □■□ メルマガ「教育と医学」 ■□■
             第4号(2005年3月28日発行)
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▼ もうすぐ4月です。新学期、新年度、新生活のスタートの準備で、みなさ
んご多忙ではないでしょうか。このメルマガはまだスタートしたばかり、3カ
月の試用期間がやっと終わってこれからが本当の始まりといったところでしょ
うか。読者の方々の声を反映したメルマガにしていきたいので、アンケート覧
にてご意見をぜひお寄せください。
▼月刊誌「教育と医学」の2005年4月号の特集は、「日本の医療のゆくえ」で
す。
日本の医療はどう変わっていくのか。医療保障制度の問題から、各医療分野
(プライマリケア、精神科医療、地域医療、チーム医療、性差医療、医師研修制
度)の第一人者に、現状と展望を解説いただきました。

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■最新号「教育と医学」(2005年4月号)の内容
★1.どこから読もうかな?<ポイントの1行>
★2.ちょっと覗いてみよう<立ち読みコーナー>
★3.次がまちどおしいぞ<次号予告>
★4.もっと知りたい!<今月の本棚>
■慶應義塾大学出版会からのご案内
■セミナー・研修会のお知らせ
■メルマガ編集後記
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■最新号「教育と医学」(2005年4月号)の内容■

特集:日本の医療のゆくえ

総説では、医療の歴史、医療保障制度、医療政策についてご執筆いただきまし
た。
各論では、プライマリケア、精神科医療、統合医療、性差医療、診療報酬制度、
チーム医療、医師臨床研修制度、病院医療について、それぞれの現状と展望に
ついて解説いただきました。
2005年4月号
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★1.どこから読もうかな? <ポイントの1行>
*編集部がここだ、と思った1行をご紹介します。
* 巻頭随筆は、次の「立ち読みコーナー」をご覧ください。

●総説
◆ 「日本の医療と医療行政の歴史的推移」
笠原英彦(慶應義塾大学法学部政治学科教授)
「大学医学部を頂点とし、自由開業医制を底辺とする実に堅固なピラミッド型
の医療体制が現代まで維持されることになる。かかる環境の中では、多くの病
院が個性を発揮しないまま今日に至っているのが現実ではなかろうか」<本誌
より>

* 関連ホームページ
笠原英彦『日本の医療行政-その歴史と課題-』(慶應義塾大学出版会、1999年)


◆ 「今後の医療保障制度のあり方」
西村周三(京都大学大学院経済学研究科教授)
「どのような医療を優先的に医療保障の対象とするかは、国民が決めるべきも
のである。しかし、いまのところ、国民に選択肢を提供する努力はあまり行わ
れているとは思えない」<本誌より>

◆ 「国民の願いと医療政策のゆくえ」
鈴木 厚(川崎市立川崎病院地域医療部長)

「医療の質、医療の安全性を高めるには医療費抑制政策を転換させ、医療にと
って最も必要なマンパワーを強化する以外に治療法はない。国民の一人ひとり
が日本の医療の現状を知り、そのあり方を議論し、満足できる医療を築くべき
である」<本誌より>

●各論
◆ 「プライマリケアのこれから」
山本和利(札幌医科大学地域医療総合医学講座教授)
「はじめに一言で言うならば、これまでの生物医学アプローチのみならず生物
医学に偏り過ぎたバランスを取り戻すということである。そうすることで患者
の期待に応える医療、すなわち患者を人間として診る医療を展開できることに
なる。これは“患者中心モデル”と呼ばれている」<本誌より>

◆「精神科医療のゆくえ」
伊藤弘人(厚生労働省大臣官房厚生科学課科学技術調整官)
「精神疾患は生活習慣病と同じく誰もがかかりうる病気であることについての
認知度を90%以上にするという目標を掲げている。“精神科医療のあるべき姿”
は、国民一人ひとりの、精神科医療に対する偏りのない見方をいかに啓発する
かにかかっているのである」<本誌より>

*関連バックナンバー
伊藤弘人「アメリカにおけるメンタルヘルスとその支援」
(「教育と医学」2003年1月号、特集「世界のメンタルヘルス」「教育と医学」2002年5月号「うつの時代を生きる」

◆ 「統合医療の現状と将来」
渥美和彦(東京大学名誉教授)
「そもそもCAMは、生物に本来そなわった自己治癒の向上を目ざすものであ
るが、統合医療は科学のみならず、哲学、芸術、宗教など多角的なアプローチ
が理想とされている」<本誌より>

◆ 「性差医療の現状と展望」
天野恵子(千葉市立東金病院副院長)
「性差医療の概念は、米国における政府主導の女性医療の見直しに端を発する」
「性差医療は、臨床研究結果を男女の性差に基づいて解析し、疾病の進展、治
療法、予防措置の効果における性の関与を明らかにすることを目指しているの
である」<ともに本誌より>

*関連ホームページ
「性差医療情報ネットワーク NAHW」
http://www.nahw.org

◆ 「診療報酬包括化の課題」
松田晋哉(産業医科大学医学部教授)
「平成15年度から、全国82の特定機能病院等を対象に、わが国独自の診断群分
類であるDPC(Diagnosis Procedure Combination)に基づく包括評価が開
始された」
「医療サービスの質について絶対評価をすることは難しい。相対評価がその中
心となる。相対評価のためには、比較の単位が必要であり、その単位がDPC
なのである」<ともに本誌より>

◆ 「チーム医療の可能性と教育」
鷹野和美(長野大学社会福祉学部教授)
「チーム医療では、患者の多様なニーズに応じて、常に関係者全員がリーダー
シップとメンバーシップの双方をもって参加することが必要である」
<本誌より>

◆ 「新医師臨床研修制度の概要と課題」
畑尾正彦(日本赤十字武蔵野短期大学看護学科教授)
「幅広い素養と基本的臨床能力を備えた研修医の育成を図る新臨床研修制度自
体が成長し、成熟するのはこれからである。そのためには、社会全体の協力が
必須である」<本誌より>

◆ 「フランスと日本における病院医療」
フィリップ・モッセ(フランス・エックス=マルセイユ大学教授)
訳・原山 哲(東洋大学教授)
「1990年代の終わりから、アメリカ方式による“マネジッド・ケア”、つ
まり民間保険会社による医療の管理の方法を取り入れることについて議論がさ
れてきた。これは、おそらく、日本の病院のシステムに関するこれまでの合意
の基礎をくつがえしてしまうだろう」<本誌より>

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★2.ちょっと覗いてみよう <立ち読みコーナー>

【今月の立ち読み1】

● 巻頭随筆「日本の医療政策のゆくえ」 
  水野 肇(医事評論家)


医療の問題は国民の切実な問題です。これから日本の医療保障はどう変わって
いくのでしょうか。財政難のために、国民の負担が増加していくことはやむを
得ないことなのでしょうか。
医療の問題をこれからどうしていくのか、水野先生は政治家が政策集団でない
ことを指摘しています。詳しくはホームページをご覧ください。


【今月の立ち読み2】

● 編集委員の目「学校の危機への臨床心理学的な支援」
 針塚 進(九州大学大学院人間環境学研究院教授)


学校が子どもにとって安全な場所ではなくなってきています。学校安全が危機
に直面している今、臨床心理学が専門の針塚先生が、臨床心理学的支援の観点
からご執筆くださいました。

◆執筆者紹介
●針塚進(はりづか すすむ)
九州大学大学院人間環境学研究院教授、教育と医学の会理事。九州大学大学院
教育学研究科博士課程単位取得退学。教育学博士。専門は、臨床心理学。
著書に『講座 臨床心理学4巻・異常心理学II』(共著、東京大学出版会、20
02年)、『障害動作法』(分担執筆、学苑社、2002年)など。 


◆編集部から針塚先生へのQ&A
Q 現在の研究テーマをお教えください。
A 大きく分けますと、以下の三つです。
1.情動の発達と障害に関する研究、
2.心理劇の理論と臨床応用に関する研究、
3.障害児・者および障害高齢者の情動と対人的コミュニケーションのための
心理学的援助システムの検討、です。

情動の発達と障害について、他者との情動の共有の視点から認知発達と関連さ
せ、表情の問題を取り上げ、表情分析などの方法により明らかにしようとして
います。
また、臨床的には情動活性化をめぐって、「心理劇」や「動作法」など
〈行為〉を中心とする方法を用いて検討しています。これらの方法に基づき、
障害児・者の社会適応に向けたシステムの開発を試みています。

Q 現在のご専門に進まれた経緯・きっかけは?
A 高校3年生の夏休み頃、ある先生との出会いがあり、人の心の在り方を考
えることに強く惹かれて心理学を専攻することに決めました。その後、大学院
で統合失調症者の情動と認知の在り方に関心を持ち、障害児・者の情動と認知
の研究とともにそれらの人たちへの心理学的な援助の実践と研究を行う臨床心
理学に携わることになりました。
しかし、家族とくに家内からは人の心が分からないと言われます。

Q 世の男性はみな、妻や子どもから同じことを言われるのですね。
  次に、「教育と医学の会」とのかかわり・入会の経緯を教えてください。
A 昭和49年大学院博士課程の時に修士論文で研究した「分裂病者の表情認知
に関する研究」を「教育と医学の会」の大会で発表させていただいたのが「教
育と医学の会」との最初のご縁でした。その後、昭和63年度に編集委員をされ
ていた大野博之先生が在外研究でイギリスに行くのでその代役として編集委員
の末席に加えていただいたのですが、大野先生が帰国されても元に戻して下さ
らないまま、これまで続けさせていただいております。

Q 今回の「編集委員の目」ご執筆にあたってのご感想、付け加えたいことな
どございますか?
A 最近、学校教育の現場である学校において重大なそして悲惨な事件や事故
が多発するようになりました。このことは、児童生徒はもちろんのこと教師や
保護者に大きな動揺を引き起こし、学校関係者のみでなく多く分野からの対応
が不可欠になってきています。この現状を何とか「教育と医学の会」のこれま
での積み重ねと今後の展開から考えてみたいという気持ちから、このテーマを
取り上げました。

Q 最後に、お勧めの本、映画などをお教えください。
A 映画では、「カッコウの巣の上で」、「レインマン」です。

  *針塚先生、ご協力ありがとうございました(編集部)。


【今月の立ち読み3】

● 「編集後記」
  馬場園 明(九州大学健康科学センター助教授)


前号執筆の黒木俊秀先生とともに「教育と医学の会」の若きメンバー(といっ
てもやっぱり40歳すぎてます。失礼!:編集部)の馬場園先生の専門は医療・
福祉政策で、健康支援などの研究を行っておられる医学博士です。
今回、日本の医療制度を考えるうえで、少子高齢化の問題と財政問題が核であ
ること、そして国民の対応が重要であることをおっしゃっておられます。
馬場園先生のことをもっと知りたい方は、下記のバックナンバーの
「立ち読み」をご覧ください。
馬場園明「精神障害者へのインフォームド・コンセント」
(『教育と医学』2004年12月号「編集委員の目」)


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★3.次がまちどおしいぞ <次号予告>

2005年5月号の特集は「心の性差をめぐって」(仮題)です。
性差を知ることで、みえてくるものは何か。教育、医療、療育の分野から、ご
執筆をいただきます。 
2005年5月号の内容(予定)

5月号は、4月27日発売です。
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★4.もっと知りたい! <今月の本棚>
本誌にご執筆いただいた先生の著書、関連内容の書籍などをご紹介します。

◆ 佐藤幹夫 著
 『自閉症裁判-レッサーパンダ帽男の「罪と罰」-』
洋泉社 2005年3月17日初版発行 2310円(税込)

養護学校教諭を20数年つとめられ、その後フリーライターになられた佐藤幹夫
先生の新刊が3月に出版されました。
2001年4月に浅草で起きた事件(レッサーパンダのぬいぐるみの帽子をかぶっ
た男性が、女子短大生を殺害)について、裁判の記録を中心に、被害者家族、
加害者の生育歴など、著者が4年間かけて多くの人々に会いその記録をていね
いにまとめたものです。司法・福祉・教育・司法精神医学が問わずにきた重要
課題を明らかにする書です。
さっそく、著者の佐藤先生にコメントをいただきました。

編集部:本書を読むまで、この事件の加害者が自閉症であることは知りません
でした。本書の中で、「この裁判の大きな特徴は『知的障害と自閉症の障害を
もつ人の弁護』を前面に打ち出したものである」とあります。3年半にわたる
公判を傍聴されたそうですが、公判のやりとりの記述から、加害者は自分が障
害者であることを否定し、それに対する弁護人のジレンマが伝わってきました。
そして、この判決に対して、大きな疑問がわいてきました。
さて、この本の特長はどんな点とお考えですか。
佐藤:最も大きな特長は、「裁判」「被害者」「加害者」と、それぞれの視点
からこの事件の全貌に迫ろうとした点です。3年半、47回に渡って行われた
裁判にはほぼ毎回足を運びましたし、被害者のご遺族にも4回お会いしました
(うち1回は被害者の母親の、東北の生家に訪ねることをも許していただきま
した)。また加害者関係の取材においても、その生い立ちを知るために札幌へ
行き、養護学校時代の元担任、父親や弟に会うことができたばかりか、裁判中
に亡くなった、被告の妹さんの最後を支援した生活支援グループの人びとなど、
これ以上は考えられない取材をすることができました。多くの人に支えられ、
文字通りの「徹底取材」となったわけですが、執筆にあたっても加害者、被害
者の双方に、同時に全力投球できたこと。これが一番の特長であり、従来の
「事件のルポ」とはまったく異なる点だと考えています。
もう一つは「自閉症」というハンディをもつ被告の裁判が、どんな観点から、
どう進められたのか。裁判所は何を「裁いた」のか。それがこの本における中
核部分です。この裁判は、新聞で報じられたような「責任能力」の認定をめぐ
って争われたものではありません。二人の精神科医による、法廷での「自閉症
」をめぐる攻防、目撃証言をめぐる証人(取り調べ検察官)と弁護人の激しい
応酬。障害への認識を欠いた検察官による、被告人への矢つぎばやの「尋問」。
警察官の取調べの方法。その他「自閉症」に焦点を据えた裁判における問題点
が、詳細に描かれていることです。これもまた初めてのことだと思います。

編集部:どんな人に読んでもらいたいですか。
佐藤:すべての人です。しかし特に、福祉、教育、医療、司法など、発達障害
をもつ人に関わる方々には、ここで描かれた「事実」を直視していただきたい
と強く感じます(残念ながら、誤解と偏見を招くからと、いまもってタブー視
されています)。
まず触法となった時点で福祉支援が断たれますから、出所後、彼らは行き場を
なくします。そうした福祉のあり方はどうなのか。また警察官の「取調べ」に
対して、彼らはまず無防備、無抵抗のままです。そのときどんな「供述調書」
がとられるのか。
あるいは自閉症やアスペルガーなどの「障害」は、司法精神医学においていま
だ十分認知されていません。ほとんどの鑑定が「反社会性人格障害」とか「軽
度知的障害」と診断し、責任能力の有無の鑑定のみに終始します。この事件の
弁護人は「障害」への見識をもち、自閉症裁判のモデルケースとなるよう取り
組んだのですが、過半の弁護士は残念ながら「障害」に対する認識が希薄です。
あるいはまた、様々な事情で音信不通となる養護学校卒業生が2割前後(ある
いはそれ以上)いるのではないかと推測されますが、学校の卒後支援も、やは
りこの現実の前に無力です。
こうした、関係者の誰もが眼を向けずに来たクラック(裂け目)で起きてしま
った、痛ましくも不幸な事件です。この一人の殺人犯の背後には、貧困、家族
離散などからホームレスまがいの暮らしを余儀なくされ、一切の支援を断たれ、
置き引き、無銭飲食、無賃乗車などなどをくり返し、刑務所を行き来する、数
千人もの発達障害・知的障害をもつ人たちがいます。そのことを是非知ってい
ただきたいと思っています。

編集部:高等養護学校卒業後の彼(レッサーパンダ帽の男)の生活を本書を通
して知り、家族からも理解されず、コミュニケーション能力に障害がある彼が
どんなにか心細かったか身につまされました。そして、障害ゆえに野良猫のよ
うな生活を強いられている人たちが少なからずいることも知りました。
もっといろいろおうかがいしたのですが、長くなりすぎますので、最後に付け
加えたいことなどございましたら、お願いします。
佐藤:最後に強調しておきますが、自閉症・アスペルガーの人びとのこうした
重大事件など多くはなく、今回の事案はきわめて稀有で、特殊な例です(繰り
返しますが、しかし取材を重ねるほど、たくさんの「見逃されてきたこと」が
そこにはあった、と痛感されました)。
もう一つ、自閉症・アスペルガーゆえに、この事件が引き起こされたのではな
いということも、改めて述べるまでもないことです。この本は、「自閉症とい
う障害への理解」を訴えたものではありますが、「障害ゆえに刑の軽減を、情
状酌量を」と主張したものではありません。自らのなしたことの重大さにおい
てしっかりと裁かれてほしい。被告自身もその重大さを少しでも分かってほし
い。そのような裁判であってほしい、という願いで書かれています。そして、
医療、福祉、教育からの支援者である私たちに何ができるのか、ということも、
強く問いたかったことの一つです。ぜひ、ご一読くだされば、と思います。
編集部:ありがとうございました。

佐藤幹夫先生には、「教育と医学」2004年12月号(特集・障害児支援をめぐる
課題)で「障害児の人権をどうとらえ、守るか」をご執筆いただいております。
こちらもお勧めいたします。

*この本を、アンケートに回答くださった方の中から抽選で1名にプレゼント
いたします。アンケート記入は以下からどうぞ。
アンケート

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■慶應義塾大学出版会からのご案内
いま、新聞紙上などで話題になっている小学校での英語教育について、賛否両
者の意見がわかりやすくまとめられています。
『小学校での英語教育は必要か』 大津由紀雄編著 定価1,890円
//www.keio-up.co.jp/cgi-local/bookslink.cgi?isbn=ISBN4-7664-1093-9
最近では読売新聞(2月24日)で、「小学校英語」が取り上げられた際も、
本書の編者が登場しました。
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20050224us41.htm
編者のウェブサイトも充実しています。
http://www.otsu.icl.keio.ac.jp/

その他新刊のお知らせ


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■セミナー・研修会のお知らせ 

★発達遅滞乳幼児の早期教育に関する
講演会とパネルディスカッション
<日本ポーテージ協会創立20周年記念>
【日 時】2005年5月29日(日)10:00?16:00
【会 場】東京ガーデンパレス(東京都文京区湯島 1-7-5)
     (*JR・地下鉄丸の内線「御茶ノ水」駅聖橋口より徒歩5分)
【内 容】〈基調講演〉講師/山口 薫(日本ポーテージ協会会長)
         〈パネルディスカッション〉「早期教育の現状と課題について」
          パネリスト/加藤正仁、玉井邦夫、田中康雄
【参加対象】一般市民、精神保健福祉関係者、教育関係者ほか
【定 員】300名
【参加費】会員・学生5000円 非会員6000円 契約指導員4500円

【主 催】NPO法人日本ポーテージ協会
【申込み先・問合せ先】日本ポーテージ協会事務局
〒166-0012 東京都杉並区和田 3-54-5 第10田中ビル3F 2号室
TEL03-3313-4822  FAX 03-3313-2575
E-mail jpa@a-net.email.ne.jp
ホームページ http://www.ne.jp/asahi/portage/japan/


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■メルマガ「教育と医学」のアンケート・情報提供のご依頼
★メルマガ4号の感想をお寄せください。
抽選で書籍『自閉症裁判-レッサーパンダ帽男の「罪と罰」-』(上記の「今月
の本棚」で紹介した本)を1名の方にプレゼントいたします。
ぜひ、ご意見をお寄せください。アンケート記入は以下からどうぞ。
アンケート

★セミナー・研修会、新刊書籍の情報を募集しています。採用の折は、無料で
このメルマガに掲載いたします。メールにて、情報をお寄せください。
(掲載の折は、編集部より追ってご連絡いたします)
E-mail:kyoikutoigaku@keio-up.co.jp
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■ 次回のメルマガ「教育と医学」配信は、4月27日を予定しています。
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■編集後記
▼ちかごろは春の到来を花粉症でいやおうなく実感させられています。我が家
の庭にやってくるヒヨドリは、顔を真黄色にしてやってくるようになりました。
椿の花の花粉でしょうか。クチバシを花の奥につっこんだのでしょう、顔全面
が丸く黄色なのです。「お前はいいな」と声をかけつつ、ヒヨドリはなぜ花粉
症にならないのだろう、これを研究してくれれば花粉症が治せるかもしれない
のに……などと思うのです。しかし、その特効薬が発明されても、その頃は混
合診療が普及して保険外となり結局は使えないかもしれない、と今回の特集を
読んで危惧を抱きました。(編集担当N)
▼テレビ「神秘なる脳」という番組で映画「レインマン」のモデル、キム・ピ
ーク氏について放映され、それをたまたま見ていました。その番組では彼の驚
異的な記憶力をテーマにしていたのですが、私が印象に残ったのは、常に彼の
傍にいた彼のお父さんでした。佐藤幹夫先生がおっしゃっていましたが、「支
援者である私たち」はなにができるのか、そんなことを考えさせられました。
(システム担当K)
▼販売担当者とすると日々之反省の毎日とはいえ、中でも記憶に残る「思うよ
うに扱えなかった本」というのがあって、今月号の執筆者のお一人、笠原先生
の『日本の医療行政』という本もそのひとつなのですが、たとえばI新書やC新
書などで刊行されていたら相当数の読者をつかむのではないかと思わせる面白
い本であるにもかかわらず、新刊当時(1999年)困ったのが書店でこの本を置
いてもらうのにあった棚が意外と見当たらないということで、読者はいるはず
なのにあらためて書店の分類にあてはめようとするとうまくいかない、という
その後もしばし繰り返されることになる営業上の迷いを惹起する書籍でした、
ではすまされない後日談があって、2001年に同じ笠原先生の『歴代天皇総覧』
(中公新書)がウルトラベストセラーになるに及んでは、「やはりもう
ちょっと・・・」という反省が蘇ったことでありました。(というわけでここ
からは宣伝です。メルマガ本文とだぶって紹介します。
//www.keio-up.co.jp/cgi-local/bookslink.cgi?isbn=ISBN4-7664-0763-6
で買ってください。)
(販売担当O)

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