実 践 例
本書を授業で活用いただいている学校の取り組みを紹介していきます。
報告者:埼玉県立蕨高等学校 齋藤菊枝
ことばノート
年 組 番 名前
さあ、これから自分だけの「ことばノート」を作ってみましょう。
本(『ことばの力を育(はぐく)む』)の中には、「ことば」に関するいろいろな話が出てきます。本を読んで気づいたことやわかったこと、考えたこと、疑問に思ったことを「ことばノート」に書いてみましょう。
「ことば」の世界には、まだなぞがいっぱいあります。毎日の生活の中にも、「ことば」に関するおもしろいことやふしぎなことがかくれています。
どんどん見つけて、なんでだろう?って考えてみましょう。
《ノートを作るときの3つの約束》
①あれ?おや?なんでだろう?と思ったときは、ノートにメモすること。
②大切なのは、答えを覚えることではなく、自分の頭で考えること。
③ほかの本や辞典で調べたことがあったら書きこ 込んでおくこと。
1.同音異義語(どうおんいぎご) このはし、渡るべからず〔P.78~P.79〕 はじめに、あなたが興味をもったことや印象に残ったことを書いてみましょう。
クイズに挑戦! ひらがなをヒントに、同音異義語を考えてみましょう。
・え → 柄、[ ] ・き → 気、[ ]
・し → 死、[ ] ・め → 目、[ ]
・くも → 蜘蛛(くも)虫、[ ]・あめ → 飴(あめ)、[ ]
・はな → 鼻、[ ] ・しろ → 白、[ ]
・かわ → 川、[ ] ・かみ → 髪、[ ]、[ ]
3.文の仕組み
◆ためしてみよう 日本語の「コロッケカレー」と「カレーコロッケ」はどう違うでしょう。それぞれ絵を描いてみましょう。
4.複合語の語順 「はちみつ」と「みつばち」〔P.92~P.93〕 あなたが興味をもったことや印象に残ったことを書いてみましょう。
5.あいまい文 青い縞模様(しまもよう)のシャツ〔P.132~P.133〕
クイズに挑戦! 次の文はあいまい文です。読点を打って、二つの意味を区別してみましょう。
1 太郎と花子のお母さん 太郎と花子のお母さん 2 あの犬の小屋 あの犬の小屋 3 教室にある本を運んだ。 教室にある本を運んだ。 4 私の姉は東京へ行っていません。 私の姉は東京へ行っていません。 5 あの人には気をつけろと言った。 あの人には気をつけろと言った。
茶色い目の大きな犬を飼っている宇宙人
☆今日のまとめ~「ことばのふしぎ」発見メモ
授業の感想や本を読んだり説明を聞いたりして疑問に思ったこと、 あなたが気になった「ことばのふしぎ」をメモしておきましょう。
《まとめ》
世界に一つの、あなただけの「ことばノート」ができましたか。では、最後にまとめをしましょう。
【課題1】
ノートの最後のページまで書いたら、もう一度、自分のノートを最初から読み返してみましょう。特に興味深く思った・おもしろかったところには二重丸(◎)、疑問が残っているところには三角(△)、さらに調べてみたいと思ったところには星印(☆)をつけながら読んでいくとよいでしょう。この印は、自分なりに決めればよいので、色分けするのも一つの工夫です。 ノートと一緒に、本(『ことばの力を育む』)も、もう一度読み直してみるとよいでしょう。1回目に読んだときよりも、2回目の方がよく分かるところがあったり、あらたに疑問がわいてきたりもします。
【課題2】
本を読んだり説明を聞いたりして、「ことば」についていろいろなことを学んできました。あなたが、一番印象に残っていることを一つ取り上げて、作文(詩などの作品でもよい)を書いてみましょう。
(ア)答えを教えたり覚えたりするのではなく、一人一人が考えることが大切なので、 多くの子どもが気づいたり発見したりできるようにすること。 (イ)子どもが答えたときは、どんな意味なのかをできるだけ説明させるようにすること。 また、子どもが伝えようとしていることを、受け止めてあげられるように聴くこと。
(ア)答えを教えたり覚えたりするのではなく、一人一人が考えることが大切なので、 多くの子どもが気づいたり発見したりできるようにすること。
(イ)子どもが答えたときは、どんな意味なのかをできるだけ説明させるようにすること。 また、子どもが伝えようとしていることを、受け止めてあげられるように聴くこと。
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