天使の哲学
中世哲学入門講義
石田隆太 著
- 天使は中世版AI!?
- 身体なき完ぺきな知性である天使に、中世はなぜ熱狂し、何を求めたのか――。
- 「完ぺき」だからこそ悪魔に堕落する、その矛盾に人と天使だけがもつ「自由」を追究する。
- 中世哲学を「天使」で攻略する入門書。
- 中世では、天使は神と人間の中間に位置し、「人間とは何か」という問題を解明するカギとして盛んに議論された。ときには天体の動かし手として、世界統治を司る「大臣」として、さらには中世版AIのような身体なき純粋知性として、つねに天使は哲学の中心にあった。
- 本書は、古代ギリシアから受け継いだ世界観を背景に、プラトン主義・アリストテレス主義という二大伝統を経由して、トマス、スコトゥス、オッカムら代表的な哲学者によって「天使論」が〈存在論〉〈認識論〉〈倫理学〉として体系化される軌跡をたどる
- 近現代にたしかに息づく知と自由への渇望に、天使と悪魔がいざなう中世哲学入門――
