ワーク・ファミリー・バランス
これからの家族と共働き社会を考える
高橋美恵子編著
- 日本が目指すべき稼得・ケア共同型社会のあり方とは?
- ワーク・ライフ・バランスは日本でもすっかり耳慣れた言葉となっているが、まだまだ実現には至っていない。本書は、とくに子育て期にある人々を対象とし、家族と仕事のバランス――ワーク・ファミリー・バランス――をどう実現するのかを他国との比較から考える。
- ワーク・ファミリー・バランスを早くから掲げ、関連政策を積極的に推し進めてきたのが、スウェーデン・ドイツ・オランダの3カ国である。EUのなかでも福祉が充実し、多様な働き方・多様な家族のあり方を追求するこれら3カ国は、男女が共に家族と仕事を両立するための政策を実現してきたが、それらが実際にどのように機能しているのかは、あまり知られていない。
- 本書では、各国の政策の特徴と成立背景をまとめつつ、3カ国の子育て世代と、各国に家族で駐在した経験のある日本人に対して行ったインタビュー調査に基づき、制度や支援策が生活の中で実際にどのように機能し、どんな課題を抱えているかリアルに描き出す。
- 3カ国のベネフィットと課題を参考にして、これからの日本が目指すべき社会のあり方や制度について提言を行う画期的な一冊!