すこやかに住まう すこやかに生きる
ゆすはら健康長寿の里づくりプロジェクト
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▼「雲の上の町」が目指す健康長寿社会
雄大な四国カルストに抱かれた、自然豊かな山間の町、高知県梼原町における研究プロジェクトの記録。 健康長寿に資する住まい方とは、そしてそれを支えるコミュニティのあり方とは。 高齢化率約40%の小さな町の取り組みから考える。

はじめに 伊香賀 俊治
第1章 「ゆすはら健康長寿の里づくりプロジェクト」とは? 1.プロジェクトの背景 2.プロジェクトの概要 3.梼原町の紹介
第2章 プロジェクト始動! 1.第1回プロジェクト会議 in 梼原 2.宿泊体験プログラム(冬季) 3.東京研修
第3章 町内外への普及進む 1.広報活動 2.宿泊体験プログラム(夏季) 3.その他の調査
コラム 住民の暮らしを大切にしてきた梼原町健康支援環境整備 プロジェクト ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
【編著者】 伊香賀俊治(いかが としはる) 慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科教授 1959年東京都生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業、同大学院修了。その後、東京大学で博士(工学)を取得。(株)日建設計 環境計画室長、東京大学助教授などを経て、2006年より現職。専門は建築・都市環境工学。主な研究課題は、健康長寿を実現する住まいとコミュニティの創造、低炭素性・健康維持増進性・知的生産性・震災時の生活業務継続性のコベネフィットに関する研究など。著書に、『CASBEE入門』、『建築と知的生産性』、『健康維持増進住宅のすすめ』、『熱中症』、『LCCM住宅の設計手法』、『最高の環境建築をつくる方法』など。
星 旦二(ほし たんじ) 首都大学東京名誉教授、放送大学客員教授 1950年福島県生まれ。福島県立会津工業高校建築科中退後、福島県立医科大学を卒業。その後、東京大学で医学博士号を取得。東京都衛生局、国立公衆衛生院(厚生省併任)、ロンドン大学大学院留学、首都大学東京都市環境学部大学院・都市システム科学域教授などを経て、現職。聖路加看護大学、東京医科歯科大学の非常勤講師も務めた。専門は公衆衛生学、健康政策学、予防医学。主な研究課題は生涯現役研究、健康規定要因に関する研究、生活習慣と健康に関する研究など。著書に『ピンピンコロリの法則〜「おでかけ好き」は長寿の秘訣』『なぜ、「かかりつけ歯科医」のいる人は長寿なのか?』(ワニブックス)、『健理学のススメ』(ライフ出版社)など。
小川晃子(おがわ あきこ) 岩手県立大学社会福祉学部教授 1954年島根県生まれ。東京女子大学文理学部心理学科卒業。鰍bRC総合研究所で研究員業務に就きながら1994年日本社会事業大学社会福祉学研究科修士課程修了。1998年に開学した岩手県立大学社会福祉学部の講師に転職。2006年博士(心理学)取得。2007年Lモードを活用した安否確認システムで日経地域情報化大賞の日本経済新聞社賞を受賞(共同)。2008年より現職。専門領域は地域福祉・福祉情報。主な研究課題は、ICTを活用した高齢者の発達支援。2011年から3年間、科学技術振興機構社会技術開発センター「コミュニティで創る高齢社会デザイン」領域で「ICTを活用した生活支援型コミュニティづくり」採択を受ける。著書に『高齢者へのICT支援学』(川島書店)など。
安藤真太朗(あんどう しんたろう) 北九州市立大学国際環境工学部建築デザイン学科講師 1986年高知県生まれ。北九州市立大学国際環境工学部環境空間デザイン学科卒業(2009年)、同大学院で博士前期課程修了(2011年)。慶應義塾大学大学院理工学研究科後期博士課程を修了し、博士(工学)を取得(2013年)。日本学術振興会特別研究員、慶應義塾大学先導研究センター特任助教などを経て、2013年より現職。専門は建築・都市環境工学。伊香賀俊治研究室在籍時より、「健康長寿を実現する住まいとコミュニティの創造」に取り組む。博士論文のテーマは「住まい・コミュニティにおける健康決定要因の因果構造分析」。
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