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■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 「教育と医学」特別付録 ▲▽▲ メルマガ 教育と医学 ▲▽▲ 創刊準備号(2004年11月26日発行) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ▼はじめまして、メルマガ「教育と医学」です! 月刊誌の「教育と医学」をご存知でしょうか? 創刊から52年たちますが、この雑誌の子ども(孫?)として、メールマ ガジン版の「教育と医学」が誕生しました。 「どんな雑誌かな」「今月号はどんな内容?」「どこから読もうかな」 「もっとここが知りたいのだけど」、こんな疑問にお答えする情報をお 届けします。月刊誌「教育と医学」との併読をお勧めします。 次号からは毎月27日に配信いたします。どうぞよろしく! ▼ 月刊誌「教育と医学」の2004年12月号の特集は、 「障害児支援をめぐる課題」です。 今、発達障害のある子どもの療育がどのように発展し、教育政策が 大きく変わろうとしているか、ご存知でしょうか。発達障害の専門 家、医師の方々が今、何をしたらよいのか、何が大切なのか、教え てくれます。 ◇CONTENT◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ ■最新号「教育と医学」(2004年12月号)の内容 ★1.どこから読もうかな?<ポイントの1行> ★2.ちょっと覗いてみよう<立ち読みコーナー> ★3.次がまちどおしいぞ<次号予告> ★4.もっと知りたい! <今月の本棚> ■慶應義塾大学出版会からのご案内 ■セミナー・研修会のお知らせ ■メルマガ編集後記 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ ------------------------------------------------------ ■最新号「教育と医学」(2004年12月号)の内容■ 特集:障害児支援をめぐる課題 医師の役割、人権、特別支援教育、ピア・サポート、ADHD、アスペルガー 症候群、自閉症・発達障害支援センターなど、第一線の方々が提言しています。 //www.keio-up.co.jp/kyoiku/ ------------------------------------------------------ ★1.どこから読もうかな? <ポイントの1行> *編集部がここだ、と思った1行をご紹介します。 ●総説 ◆ 「障害児と親の心にそった臨床」 中沢たえ子(なかざわクリニック院長。児童精神科医師) 障害児の臨床医として豊富な経験をお持ちの中沢先生。 「たとえ障害をもっていても、それが重くても、その存在をありのままに 認められ受け入れられて育った子どもたちには自我が育っていく」 〈本誌より〉 ◆ 「障害児の人権をどうとらえ、守るか」 佐藤幹夫(フリージャーナリスト) 佐藤先生が取材なさったある事例をもとに、障害をもつ子どもに とって現在どんな困難があるのかを提示します。 「豊かさが、育児から『ゆとり』を奪っているという逆説的な事態が 現れているのである」<本誌より> ●各論 ◆ 「これからの特別支援教育政策」 柘植雅義(文部科学省初等中等教育局特別支援教育課・ 特別支援教育調査官) 「LD・ADHD・高機能自閉症等の児童生徒への特別支援教育の推進は、 単に彼らだけの支援に留まらず、一人一人を大切にした教育を実現していく 際の重要な基盤となりえるものである」<本誌より> 参考HP 文部科学省特別支援教育課 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/main.htm ◆ 「特別支援教育コーディネーターのあり方」 河合 康(上越教育大学学校教育学部助教授) 「最終的に特別支援教育コーディネーターに求められるのは、いかにして、 特別支援教育に対する学校全体の組織力・専門性を高めていくかという点で ある」<本誌より> ◆ 「発達障害児の゛きょうだい児"支援」 遠矢浩一(九州大学大学院人間環境学研究院心理臨床学講座助教授) 「きょうだい児自身は、障害をもつ同胞を特別な存在として意識化している わけではない」<本誌より> ◆ 「発達障害児のピア・サポート」 辻井正次(中京大学社会学部助教授)・藤吉倫子(矢作川病院臨床心理士) 「発達障害を正しく理解していないと、同じ立場の者たちが集うことを、 『傷をなめあう』などと、価値を下げるような言い回しで表現されることが ある。これは非常に誤解に満ちた表現である」<本誌より> ◆ 「ADHDをもつ子を支える」 上林靖子(中央大学文学部教授。精神科医師) 「ADHDに関わる特別支援は、特殊教育の課題ではなく通常学級の教師の 課題であるのです」<本誌より> ◆ 「アスペルガー症候群の支援に必要なこと」 神尾陽子(九州大学大学院人間環境学研究院生涯発達学講座助教授。 児童精神科医師) 「彼ら(アスペルガー症候群の子どもたち、編集部注)がひとりを楽しむこと を尊重できるような社会は、きっと私たちにも暮らしやすい懐の深いところ にちがいない」<本誌より> 関連HP 日本自閉症協会東京支部 http://www.autism.jp/m-01.htm ◆ 「自閉症・発達障害支援センターの現状と課題」 高橋正泰(福岡県自閉症・発達障害支援センター臨床心理士) 「近年の動向として、゛障害種別を問わない支援の在り方"という流れがある 中で、『自閉症』という障害に特化したセンターが設立された意味をしっかり と自覚して支援を展開していくことの責任は全センターの共通認識となって いるところである」<本誌より> ------------------------------------------------------ ★2.ちょっと覗いてみよう <立ち読みコーナー> 【今月の立ち読み1】 ●巻頭随筆「生涯を見すえた障害児支援を望む」 村田豊久 //www.keio-up.co.jp/kyoiku/zuihitsu/ 児童精神医学がご専門の村田豊久先生(現在、西南学院大学教授)は、 九州大学病院、福岡大学病院、そして自らの児童精神クリニックと活動の場を 展開されながら、障害児の臨床に長年携わっておられます。 療育や治療教育が進学のたびに寸断される現状をなんとか改善できないか、 乳幼児健診の後も検診を定期的に継続するなど、障害児支援が生涯を見すえた 連続性のあるものになってほしい、と提言されておられます。 【今月の立ち読み2】 ●「精神障害者へのインフォームド・コンセント」 馬場園明 //www.keio-up.co.jp/kyoiku/iinnome/ 「インフォームド・コンセント」は良いことだからどんどん進めていくべきだ と思う人は少なくありません。ただ、「良い面」の裏側には「悪い面」がある ことがあります。(馬場園先生のコメントより) 馬場園明先生(現在、九州大学健康科学センター助教授)は、医療・福 祉政策がご専門で、医学博士でもあります。 「悪い面」という表現を用いておられますが、馬場園先生はここで何に警 鐘を鳴らしているのでしょうか。HPをぜひご覧ください。 ◆執筆者紹介 馬場園明(ばばぞの あきら) 九州大学健康科学センター助教授。教育と医学の会編集委員。医学博士。 岡山大学大学院医学研究科博士課程修了。専門は、医療・福祉政策。 人間が健康に社会生活を送れるための政策、ヘルスプロモーション、 健康支援についての研究を行う。 著書:『健康支援学入門』(共著、北大路書房、2001年) 『現代健康学』(共著、 九州大学出版会、1998年)など。 ◆編集部から馬場園先生へのQ&A Q 現在の研究テーマは? A ライフスタイルの行動変容に関するプログラム開発。 健康保険制度における自己負担増の受診行動に及ぼす影響。 Q 現在のご専門に進まれた経緯・きっかけは? A 人間が健康に生きるためには個人の努力だけではなく、政策や環境への アプローチなど集団の努力も必要であると考えたからです。 Q 「教育と医学の会」とのかかわり・入会の経緯は? A 10年前に九州大学健康科学センターに赴任しましたが、その時、川崎晃一 名誉教授(教育と医学の会理事、九州大学名誉教授)から「世界の健康権」 の編集を頼まれたのがきっかけです。 Q 今回の「編集委員の目」ご執筆にあたってのご感想、付け加えたいことなど ございますか? A 「インフォームド・コンセント」は良いことだからどんどん進めていく べきだと思う人は少なくありません。ただ、「良い面」の裏側には 「悪い面」があることがあります。 現在、公的医療制度の「悪い面」が指摘され、混合診療などの導入が 叫ばれていますが、それにも注意が必要であると考えています。 Q 最近読んだ本は? A 津田敏秀『医学者は公害事件で何をしてきたのか』、岩波書店。 Q 最後の質問です。お勧めの本、映画などをお教えください。 A 津田敏秀『市民のための疫学入門』(岩波書店)です。 【今月の立ち読み3】 ●「編集後記」針塚 進 //www.keio-up.co.jp/kyoiku/kouki/ 動作法の臨床研修で、インドのデリーに行かれた針塚進先生(現在、九州大学 教授、専門は臨床心理学)。そこで出会った、「ニューデリー・マザーテレサ・ ホーム」の障害をもつ子どもたちの様子やシスターの言葉から、この特集の テーマの意味を問いかけておられます。 ------------------------------------------------------ ★3.次がまちどおしいぞ! <次号予告> 2005年1月号の特集は「教育と医学の連携と未来」です。 「教育」と「医学」がコラボレーションすることで、どんな未来が 拓けるのでしょうか。新年号にあたり、これから先に「こうありたい」、 「……であってほしい」という展望や願望を各学問領域の第一線の研究者に 誌上にて論じていただくことで、希望や未来への夢をもつ一助になれば、 という特集です。 河合隼雄先生には、臨床心理学分野について、「新しい『人間の科学』」 として、臨床心理学について論考いただきます。 2005年1月号の内容(予定) //www.keio-up.co.jp/kyoiku/jigo/ 12月27日発売です。 ------------------------------------------------------ ★4.もっと知りたい! <今月の本棚> 本誌にご執筆いただいた先生の著書、関連内容の書籍などを紹介します。 ◆柘植雅義著 『学習者の多様なニーズと教育政策 -LD・ADHD・高機能自閉症への特別支援教育-』 本誌で「これからの特別支援教育政策」をご執筆くださった、 柘植雅義先生の最新刊です。 LD・ADHD・高機能自閉症といった軽度の発達障害の児童生徒への 教育ニーズにどう応えるのか。学習者のさまざまなニーズに応える教育政策が、 今まさにどのように進められているのか、これまでの経緯、現在はどの段階で どのような状況か、これからの展望についてまとめられています。 文部科学省が、これからの特別支援教育で何を目指し、どう改革を進めつつ あるのかが、本書によって把握することができます。 特別支援教育に携わる方々はもちろん、幼稚園、小・中学学校、高校の先生 にも読んでいただきたい書。 勁草書房 2004年10月25日発行 2730円(税込) ◆サンドラ・ハリス著、遠矢浩一訳 『自閉症児の「きょうだい」のために -お母さんへのアドバイス-』 本誌で「発達障害児の゛きょうだい児"支援」をご執筆いただいた、 遠矢浩一先生の翻訳書です。 本書の原書は、1995年にアメリカ自閉症協会の出版賞を受賞したものです。 自閉症のお子さんへの特別な配慮のためには、たいへんなエネルギーを 必要とします。そのために、きょうだいも、くたびれたり、遠慮したり、 したいことができない、寂しい、と思っています。 自閉症児のご家族の問題の中で、特に「きょうだい」を守るにはどんな ことをすればよいのか、事例をあげながら、アドバイスがつづられています。 自閉症のお子さんをもつご家族に対する、著者のこまやかな心づかいが感じ られる書です。 本書のサブタイトルにあるように、お母さんはもちろん、お父さんやご家族に もお勧めします。自閉症のお子さんがおられるご家族の方へ、プレゼントにも いいのではないでしょうか。 ナカニシヤ出版 2003年2月20日発行 1890円(税込) ------------------------------------------------------ ■慶應義塾大学出版会からのご案内 ◎サントリー学芸賞をダブル受賞いたしました! 第26回 サントリー学芸賞の決定((財)サントリー文化財団のページより) http://www.suntory.co.jp/news/2004/8962.html ★『アフター・アメリカ―ボストニアンの軌跡と<文化の政治学>』(渡辺靖著) 2004年サントリー学芸賞(社会・風俗部門)を受賞! //www.keio-up.co.jp/cgi-local/bookslink.cgi?isbn=ISBN4-7664-1078-5 ★『現代中国の政治と官僚制』(国分良成著)が2004年サントリー学芸賞 (政治・経済部門)を受賞! //www.keio-up.co.jp/cgi-local/bookslink.cgi?isbn=ISBN4-7664-1054-8 ★その他の新刊情報 //www.keio-up.co.jp/ ------------------------------------------------------ ■セミナー・研修会のお知らせ ★「教育と医学」シンポジウム テーマ:「危機に立つ子どもの心」 さまざまな問題行動や、精神疾患を抱える子どもたち。 その背後にどのような心理がはたらいているのか、そして大人はどのような 接触を続けたらよいのか。児童・青少年の心理について、専門家にお話しを いただきます。 【日時】12月5日(日)13:00―15:30 【会場】福岡国際ホール (福岡市中央区天神1-4-1西日本新聞会館16階) (TEL 092-712-8855) 【参加費】無料 【主催】教育と医学の会(九州大学教育学部内) 【後援】慶應義塾大学出版会 【内容】 1.挨拶 安藤延男(教育と医学の会会長、九州大学名誉教授) 2.シンポジウム ○話題提供者 1)黒木俊秀(九州大学医学部助教授、精神科医師) 2)松本寿通(福岡県小児医会会長、小児科医師) 3)日高みちえ(小倉少年鑑別所法務技官兼教官) 4)松崎佳子(福岡市子ども総合相談センター・子ども虐待防止推進課長) ○コメンテーター 久保千春(九州大学医学部教授、心療内科医師) 3.質疑応答 (参加者からの質問にお答えいたします) 【対象】教育関係者、福祉関係者、医療関係者、学生、保護者など、教育や 子どもの問題に関心がある方 【参加方法】当日、会場へ直接お越しください(受付開始は12:30) 【問合先】慶應義塾大学出版会(株) 「教育と医学」編集部・西岡 〒108―8346 東京都港区三田2-19-30 TEL 03-3451-5665 FAX 03-3454-7024 ★「発達障害療育研究会 第9回研究集会」 【日時】2005年1月22日(土) 10:00―17:00 テーマ:広汎性発達障害の人々に対する継続的な支援システム ―特に発達障害支援者との関連について― 【会場】文京学院大学 本郷キャンパス (東京・地下鉄南北線「東大前」駅下車0分) 【プログラム】 1.会長挨拶 石井哲夫(社会福祉法人嬉泉) 2.一般演題(3題公募) 3.別講演「広汎性発達障害をめぐる諸問題」 演者:山崎晃資 (東海大学教育研究所) 4.シンポジウム「発達障害者支援法をめぐって」 座長:北澤清司(高崎健康福祉大学)、山家均(岩手県立南光病院) シンポジスト: 福島豊(衆議院議員) 山崎晋一郎(厚生労働省障害保健福祉部企画課) 市川宏伸(東京都立梅ヶ丘病院院長) 【参加費】正会員2000円 臨時会員(当日参加のみ)3000円 <参加費・入会金(年会費)は、申し込みと同時に下記にお振込みください> 【振込先】 ●郵便振替 口座番号 00100-6-536239 口座名 発達障害療育研究会 参加申込先:発達障害療育研究会事務局(担当:友田、小池) 〒156-0055 東京都世田谷区船橋1-30-9 社会福祉法人嬉泉内 TEL 03-3426-2323 FAX 03-3706-7242 E-mail;hatsuryo@kisenfukushi.com ※シンポジウムの発表者の市川宏伸先生は、「教育と医学」2004年4月号で 「AD/HD児への学校での援助のあり方―医療現場から―」を ご執筆いただいております。 ------------------------------------------------------ ■メルマガ「教育と医学」のアンケート・情報提供のご依頼 ★メルマガ創刊準備号の感想をお寄せください。 抽選で書籍「幸福論」(本誌の連載「折々の1冊」で紹介した本)を1名の方 にプレゼントいたします。 ぜひ、ご意見をお寄せください。アンケート記入は以下からどうぞ。 https://www.keio-up.co.jp/cgi-local/mgquest.cgi?sw=1 ★セミナー・研修会、新刊書籍の情報を募集しています。採用の折は、無料で このメルマガに掲載いたします。メールにて、お寄せください。 (掲載の折は、編集部より追ってご連絡いたします) E-mail:kyouikutoigaku@keio-up.co.jp ------------------------------------------------------ ■編集後記 編集担当です。月刊誌「教育と医学」の魅力を少しでも多くの方に伝えるには どうしたらいいか。少ない知恵と時間の中から絞り出すようにして、ようやく 生まれました。次号は、いよいよメルマガ創刊号です。2005年1月号をお 伝えします。ご期待ください。(N) ▼ウェブを担当しています。メルマガとともに、ウェブもリニューアルいた しました。ぜひご覧ください。(K) ▼販売担当です。「書店で見つからない」という寂しい状況を改善すべく、書店 を訪れては、棚の確保につとめております。常備店は、目下、地元・福岡と東京 にわずか12書店ですが、こちらではバックナンバーを手にとってご覧いただけま す。「教育と医学」ホームページ内の「ご注文について」の中に書店一覧を掲載 しておりますので、ぜひご活用ください。(T) ====================================================== メール配信サービス解除は、下記で手続きをお願いいたします。 ●サービス解除 news@keio-up.co.jpまで、メールアドレスと【メルマガ「教育と医学」登録解除】 と記入の上、お送りください。 ----------------------------------------------------- 【発行元】 慶應義塾大学出版会(株) 『教育と医学』編集部 E-mail:kyouikutoigaku@keio-up.co.jp URL://www.keio-up.co.jp/ ====================================================== All Rights Reserved, Copyright (c) 2004 KEIO UNIVERSITY PRESS INC. |