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胎児期に刻まれた進化の痕跡

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四六判/並製/152頁
初版年月日:2016/02/29
ISBN:978-4-7664-2296-2
(4-7664-2296-1)
Cコード:C3345
定価 2,200円(本体 2,000円)

胎児期に刻まれた進化の痕跡
書評 目次 著者略歴

▼あなたにも魚のような胎児期があった?
私たち人間を含めた動物が胎児(胚)のとき、遠い何億年も前のご先祖様と同じ姿をしていたかどうか――進化発生学(エボデボ)にまつわる150年以上も未解明の大問題に挑んだ著者を待ち受けていた結末とは!?
当時抱いていた疑問を一言で表現するなら、「発生を遡るほど、ご先祖様の姿に近くなるのか?」。なんで、こんな素朴な疑問に対する答えが、どの教科書を見ても、ちゃんと書いてないのか。私は歴代の学者たちが残した仮説や考えに魅了(翻弄?)されてしまい、とにかくこの問題が頭から離れなくなってしまった。自分の理解としては、一蹴するにはどうも証拠が足りない、かといって信じるには証拠が足りない。どうにか科学的に検証できないものか…… <「はじめに」より>

書評

朝日新聞 2016年3月6日読書面(15面)「情報フォルダー」にて紹介されました。

目次

第1章 胎児期に祖先の姿が現われる?
 1.1 みな胎児期はシンプルだった
 1.2 寄り道をする発生過程
 1.3 大胆な予言
 1.4 発生過程にみたご先祖様
 1.5 行き詰まった進化と発生の関係性解明

第2章 遺伝子DNAが明らかにした祖先の痕跡
 2.1 連絡の原理
 2.2 分子プログラムに刻まれたさらなる祖先情報
 2.3 門の境界を越えていた動物たち
 2.4 書き換えられた家系図
 2.5 揺れ始める初期胚保存
 2.6 発生砂時計モデル
 2.7 ……

著者略歴 著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。

【監修者】
斎藤成也(さいとう・なるや)
1957年生まれ。テキサス大学ヒューストン校生物学医学大学院修了(Ph.D.)。現在は国立遺伝学研究所教授。おもな著書に『DNAから見た日本人』(ちくま新書)、『ゲノム進化学入門』(共立出版)、『Introduction to Evolutionary Genomics』(Springer)、『日本列島人の歴史』(岩波ジュニア新書)などがある。

塚谷裕一(つかや・ひろかず)
1964年生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了、博士(理学)。現職は東京大学大学院理学系研究科教授。岡崎統合バイオサイエンスセンターおよび放送大学客員教授も努める。おもな著書に、『漱石の白くない白百合』(文藝春秋)、『変わる植物学、広がる植物学』(東京大学出版会)、『スキマの植物図鑑』(中公新書)など。趣味は、植物に関するさまざまなこと、エッセイ書き、おいしいもの探索など。

高橋淑子(たかはし・よしこ)
1960年生まれ。京都大学理学研究科博士課程修了(理学博士)。現在は京都大学大学院理学研究科生物科学専攻教授。おもな訳書に『ギルバート発生生物学』(監訳、メディカル・サイエンス・インターナショナル出版)がある。趣味は歌(合唱)。大阪フィルハーモニー合唱団所属。

【著者】
入江直樹(いりえ・なおき)
1978年生まれ。京都・大阪南部・尼崎・カナダで育つ。京都大学大学院医学研究科博士課程修了、博士(医学)。現在、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻准教授。専門は、進化発生学、生命情報科学、先天異常学。趣味は、日経サイエンス、お笑い番組、スカイダイビング、スノーボード、ナショナルジオグラフィック、たき火、プログラミング。

定価2,200円 (本体:2,000円)
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