民法学の泰斗、内池慶四郎先生随筆禄。
慶應義塾大学内池研究会機関誌「流石」をはじめ、「三色旗」「三田評論」などに寄稿したエッセイ、また恩師や友人への追悼文などを中心に編纂。法と言葉と解釈の問題を法哲学的思惟のもと鋭く洞察する「法と言葉」など、一連の論考をも収録した、内池慶四郎先生不朽の随想録。
序 文(水藤一彦)
第一章 学者つれづれ
青春賛歌 乙君への手紙 Y君への手紙 権兵衛論序説 白き帆を上げる みなと会について 恋も試験も─ 流石に寄せて ゼミナール聴講制度の意味──ゼミナールのあるべき姿を求めて ゼミとヒコーキ 勧進帳 私信 流石に寄せて 還暦祝賀につき御礼 わーぷろ症候群 なぜ時効か──ヘルダーの弁明 学者における髭の効用について 福澤賞受賞のご挨拶 一寸法師 ゼミナール創設三十 ……
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内池 慶四郎(うちいけ けいしろう) 1932年生まれ。慶應義塾大学名誉教授。 著書に、『出訴期限規則略史―明治時効法の一系譜』(法学研究会叢書20)(慶應義塾大学法学研究会、1968年)、『不法行為責任の消滅時効―民法第七二四条論』(消滅時効法研究第1巻)(成文堂、1993年)、『消滅時効法の原理と歴史的課題』(消滅時効法研究第2巻)(成文堂、1993年)、『神戸寅次郎 民法講義』(法学研究会叢書60)(津田利治先生と共編著、慶應義塾大学法学研究会、1996年)ほか。2012年逝去。
【編者】 慶應義塾大学内池研究会・みなと会
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