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イスラームの誕生

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A5判/上製/304頁
初版年月日:2014/06/30
ISBN:978-4-7664-2146-0
(4-7664-2146-9)
Cコード:C3022
定価 4,840円(本体 4,400円)

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イスラームの誕生
― 信仰者からムスリムへ
書評 目次 著者略歴

預言者ムハンマドによってはじめられた「信仰者運動」とは何だったのか―――。
イスラームはいつ、どのような形でキリスト教やユダヤ教とは異なる宗教として成立することになったのか―――。
▼「イスラームの起源」は近年、盛んに議論されている。
▼特に1970年代以降、イスラーム共同体の中で伝えられてきた、神の啓示と預言者ムハンマドの生涯に関する伝承に基づいて構成された従来の歴史像が、ムスリム史料を批判的に検討する歴史研究者らによって再考されてきた。本書の著者、フレッド・マグロウ・ドナーもその一人である。
▼ドナーは、クルアーンを第一の同時代史料として用いるとともに、近年進展してきた貨幣・碑文・パピルス文書の研究、そして考古学の成果、あるいはキリスト教徒など非ムスリムの手による文献史料についての数多くの分析を統合し、初期イスラームの新たな相貌を提示した。

▼初期イスラーム史研究の碩学が、イスラーム誕生のプロセスを、入門者にもわかりやすく、そして鮮やかに描き出す。

書評

歴史学研究 No.942(2016年3月) 「史料・文献紹介」にて荒井悠太氏より書評をいただきました。
イスラーム地域研究ジャーナル(早稲田大学イスラーム地域研究機構) Vol.7(2015年3月)に書評が掲載されました。評者は医王秀行氏(東京女学館大学国際教養学部教授)です。

目次

日本語版への序文
はじめに
謝辞
凡例
図版一覧

第一章 イスラーム前夜の中東
 古代末期の中東における帝国
 ビザンツ帝国
 サーサーン朝帝国
 大国の狭間のアラビア半島
 メッカとヤスリブ(メディナ)

第二章 ムハンマドと信仰者運動
 伝承に基づく預言者ムハンマドの伝記
 史料の問題
 初期の信仰者運動の特徴
  基本となる信仰 / 敬虔さと宗教儀礼 / 普遍的一神教 /
  共同体におけるムハンマドの地位 /黙示録 ……

著者略歴 著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。

【著者】
フレッド・マグロウ・ドナー(Fred McGraw Donner)
1945年生まれ。シカゴ大学東洋研究所および人文学部近東言語・文明学科教授。
専門はイスラーム初期史。
1968年プリンストン大学東洋学科卒業。1966−67年レバノンにてアラビア語を習得。
1970−71年エアランゲンErlangen(ドイツ)のフリードリヒ・アレクサンダーFriedrich-Alexander大学にて東洋文献学を専攻後、プリンストン大学に戻り1973年に近東学修士号、1975年近東学博士号を取得。1975−1982年イェール大学歴史学科にて中東の歴史を教える。1982年現職。2011年より北米中東学会会長(President-Elect of Middle East Studies Association of North America:MESA)。
主要著作は、著書に The Early Islamic Conquests (Princeton, 1981); Narratives of Islamic Origins: the beginnings of Islamic historical writing (Darwin, 1998); 翻訳に The History of al-Ṭabarῑ, vol. X: The conquest of Arabia ( SUNY Press, 1993).

【監訳者】
後藤 明(ごとう あきら)
1941年生まれ。東京大学名誉教授(東洋文化研究所)。
専門は西アジア史およびイスラーム史。
主要著作は、単著に『ビジュアル版 イスラーム歴史物語』(講談社、2001年)、 『ムハンマド時代のアラブ社会(世界史リブレット100)』(山川出版社、2012年)、共訳にイブン・イスハーク著、イブン・ヒシャーム編註『預言者ムハンマド伝(イスラーム原典叢書)』(全4巻)(岩波書店、2010年〜2012年)など。

【訳者】
亀谷 学(かめや まなぶ) [第3章、補遺B]                          
1977年生まれ。國學院大學文学部兼任講師。
専門は初期イスラーム時代(西暦7世紀〜9世紀)を中心とするカリフ論、史料論、イスラーム国家論。
2002年北海道大学大学院文学研究科修士課程修了。2003年〜2005年日本学術振興会特別研究員(DC)。2006年カイロ・アメリカン大学(エジプト・アラブ共和国、カイロ市)に留学。2009年北海道大学文学研究科後期博士課程修了。2010年〜2013年国立民族学博物館共同研究員。2011年〜2014年日本学術振興会特別研究員(PD・公益財団法人東洋文庫)。博士(文学)。
主要論文は、「七世紀中葉におけるアラブ・サーサーン銀貨の発行――アラブ戦士に対する俸給との関係から」(『史學雑誌』第115編第9号、2006年)、「ウマイヤ朝期におけるカリフの称号――銘文・碑文・パピルス文書からの再検討」(『日本中東学会年報』24巻1号、2008年)、「アブド・アッラッザークの『ムサンナフ』とカリフの歴史――「マガーズィーの書」におけるカリフ史叙述の分析」(『史朋』41号、2009年)。

橋爪 烈(はしづめ れつ) [はじめに、第1章、第2章、補遺A]
1975年生まれ。千葉科学大学薬学部薬学科講師。
専門はアラブ・イスラーム史(8−12世紀の政治史、政治思想史)。
2001年慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻東洋史分野修士課程修了。2002年〜2004年カイロ大学聴講生。2009年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程学位取得。博士(文学)。2008年〜2011年日本学術振興会特別研究員(PD・公益財団法人東洋文庫)。
主要論文は、「『王冠の書』にみるアドゥド・アッダウラの王統観」(『オリエント』 54巻1号、2011年9月)、「『時代の鏡』諸写本研究序説」(『オリエント』 第49巻 第1号、2006年9月)、「初期ブワイフ朝君主の主導権争いとアッバース朝カリフ――イマーラ、リヤーサ、ムルクの検討を中心に」(『史学雑誌』 第112編 第2号、2003年2月)。

松本 隆志(まつもと たかし) [第4章]
1978年生まれ。中央大学文学部兼任講師。
専門はイスラーム史(叙述史料の研究)。
2008年中央大学大学院文学研究科東洋史学専攻博士前期課程修了。2012年から同大人文科学研究所準研究員。2014年同大大学院博士後期課程修了。博士(史学)。
主な論文は、「『歴史』と『征服』におけるハッジャージュ像の検討――ホラーサーン総督ヤズィード解任へと至る叙述について」(『中央大学アジア史研究』 第36号、2011年)、「『歴史』と『征服』におけるイブン・アルアシュアスの反乱――ウマイヤ朝史史料研究の一試論」(『オリエント』 第52巻 第2号、2009年)。

横内 吾郎(よこうち ごろう) [第2章、第5章、訳者あとがき]
1979年生まれ。京都大学文学部非常勤講師、京都外国語大学非常勤講師、滋賀医科大学非常勤講師、福井県立大学非常勤講師。
専門は初期イスラーム史(ウマイヤ朝史)。
2004年京都大学大学院文学研究科修士課程修了。2008年京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。2011年学位取得。博士(文学)。
主要論文は、「ウマイヤ朝におけるエジプト総督人事とカリフへの集権」(史学研究会)(『史林』 88巻 4号、2005年)、「ウマイヤ朝マルワーン家時代におけるメディナ統治」(西南アジア研究会)(『西南アジア研究』 74号、2011年)。





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