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優秀で善良な学校

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四六判/並製/296頁
初版年月日:2012/09/15
ISBN:978-4-7664-1952-8
(4-7664-1952-9)
Cコード:C3037
定価 3,080円(本体 2,800円)
優秀で善良な学校
― 新しい人格教育の手引き
目次 著者略歴

学校を変える!こどもは変わる!

▼「信頼は大人社会から始まるのです」。本書は、1990年代以降にアメリカが国家的政策として推進してきた人格教育プロジェクトの成果をもとに、人格教育の父トーマス・リコーナ博士とデイビッドソン博士が、「優秀で善良な学校」を創造するための理論と実践を解説した本です。

▼実際に全米の人格教育優秀校を訪問して調査・分析をする「グラウンデッド・セオリー・アプローチ」に基づき、育むべき理想の人物像を「8つの人格特性」として提示。その実現に望まれる学級活動や教育実践を創りだす共同体として「倫理的学習共同体」「職業倫理的学習共同体」を提唱しました。

▼このように導きだされた原理原則は、人格教育パートナーシップ(CEP)で最も重要な推薦図書の一つとして指定され、全米の学校に推奨されています。

▼わが国も道徳教育上の課題が山積していますが、学校現場では従来からの画一的で実効性の乏しい指導法から抜け出せずに困惑している感があります。本書は、このような現状に鑑み日本における新しい人格教育を構築する極めて有効なガイドブックです。

▼抑圧的になりがちな指導法から自立した子どもを育む教育実践へ。苦悶を続ける教育関係者や保護者に一縷の希望を与える書。

目次

日本の読者の皆様へ
はじめに
序章 優秀で善良な学校――学校、職場、その他の人生で成功するために、優秀さと善良さの統合を目指します
第1章 人格への呼びかけ――学校が直面するパフォーマンス的問題と道徳的問題
第2章 パフォーマンス的人格と道徳的人格――優秀さと善良さの統合
第3章 倫理的学習共同体――優秀さと善良さを統合するために協働する教師、子ども、保護者、地域共同体
第4章 職業倫理的学習共同体――優秀さと善良さを統合するために協働する教師
監訳者あとがき

著者略歴 著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。

【著者】
トーマス・リコーナ(Thomas Lickona)
ニューヨーク州立大学コートランド校教授/第4第5Rs(尊重と責任)センター所長。
主な著作に『リコーナ博士の子育て入門――道徳的自立をめざして』(三浦正訳、慶應義塾大学出版会、1988年)、『リコーナ博士のこころの教育論――<尊重>と<責任>を育む学校環境の創造』(三浦正訳、慶應義塾大学出版会、1997年)、『人格の教育』(水野修次郎監訳、北樹出版、2001年)、『「人格教育」のすべて――家庭・学校・地域社会ですすめる心の教育』(水野修次郎・望月文明訳、麗澤大学出版会、2005年)ほか。

マシュー・デイビッドソン(Matthew Davidson)
IEE研究所(Institute for Excellence &Ethics)所長。
人格教育パートナーシップ(CEP)メンバー。Engaging School Staff ほか。

【監訳者】
柳沼 良太(やぎぬま りょうた)
岐阜大学大学院教育学研究科准教授。
早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。早稲田大学文学部助手、山形短期大学専任講師を経て現職。
主な著書に『プラグマティズムと教育―デューイからローティへ』(八千代出版、2002年)、『問題解決型の道徳授業――プラグマティック・アプローチ』(明治図書、2006年)。、『ローティの教育論―ネオ・プラグマティズムからの提言』(八千代出版、2008年)、『ポストモダンの自由管理教育――スキゾ・キッズからマルチ・キッズへ』(春風社、2010年)ほか。

【訳者】
吉田 誠(よしだ まこと)
山形大学地域教育文化学部准教授。
筑波大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。尚絅大学文化言語学部講師、同大学准教授を経て現職。
主な著作に「トーマス・リコーナの人格教育と我が国の道徳教育との比較」(『道徳と教育』No.326、2008年)、「リコーナの人格教育に基づく道徳的習慣形成の方法の実践と検証」(共著、『道徳と教育』No.329、2011年)ほか。

定価3,080円 (本体:2,800円)
品切・重版未定
【次の書店でも購入可能です。】
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