近代自然法は受容されたのか?
西洋の文脈での「近代自然法」を必ずしも受容しなかったところに東アジアの国家・法思想の特徴があるのではないか、という試論のもと、韓国を中心とした東アジア地域の近代国家・法形成過程を分析・検証。翻って韓国に影響を与えた近代日本の国家・法思想の位置づけを問い直す研究書。
東アジアにおける伝統的な世界観と新しい西洋的世界観のバランスの問題を念頭に置きながら、当時の新しい世界観提示が外からの崩壊と結びついて、東アジア地域における近代国家と法思想の形成に何をもたらしたかを考究する。

序 近代国際社会と東アジア
第一章 世界観転換に伴う東アジア的特徴 一、問題の視角 二、西洋の世界観――自然概念 1、自然の諸概念 2、古代ギリシアにおける「自然」の問題 3、キリスト教と「自然」 4、古代ギリシアとキリスト教の「自然」の連関 三、東アジアにおける近代化において持ち込まれた自然の問題 1、東アジアの自然観と国際法 2、中国における進化論の受容 ……
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國分 典子 (こくぶん のりこ) 筑波大学人文社会系教授。法学博士(Universität Erlangen-Nürnberg)。 慶應義塾大学大学院法学研究科公法学専攻後期博士課程単位取得退学。 専門領域:比較憲法(韓国憲法)、法思想史。 著書に『アジアの憲法入門』(共編、日本評論社、2010年)、『市民生活の自由と安全―各国のテロ対策法制』(共著、成文堂、2006年)、『東アジアにおけるアメリカ憲法』(共著、慶應義塾大学出版会、2006年)ほか。
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