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100人で語る美術館の未来

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A5判/並製/236頁
初版年月日:2011/02/25
ISBN:978-4-7664-1801-9
(4-7664-1801-8)
Cコード:C0070
定価 2,700円(本体 2,500円)

100人で語る美術館の未来
目次 著者略歴

あなたにとって美術館とは?
▼2010年2月末に湘南国際村にて開催されたミュージアム・サミットの書籍化。「美術館の未来」をテーマにあらゆる分野の専門家を招き、徹底討論を行った。
▼哲学者鷲田清一氏と認知心理学者佐伯胖氏の基調講演、日米仏の美術館のエデュケーターによる鑑賞教育の事例報告、高階秀爾氏、建畠晢氏、蓑豊氏、福原義春氏と エデュケーターを交えたパネル・ディスカッションを収録。各分野の第一線で活躍する方々から未来の美術館へのメッセージを発信。美術館・教育関係者必読の一冊。



本書は、日本図書館協会選定図書です。

目次

はじめに    福原義春

第一部 作品と人をつなぐ回路の設計に向けて 
T 基調講演
   「あさって」の美術館    鷲田清一
   絵を見るとはどういうことか?    佐伯胖

U 事例報告 人と作品をつなぐ美術館の実践 
   事例報告1  鑑賞者のコミュニティー    マーガレット・バーチュネル
   事例報告2  絵の力は「生きる力」につながるか?    稲庭彩和子
   事例報告3  ルーヴル美術館の芸術・文化教育事業の中核プログラム   フレデリ ……

著者略歴 著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。

【編者】
福原 義春 FUKUHARA Yoshiharu
(財)かながわ国際交流財団理事長、株式会社資生堂名誉会長、東京都写真美術館長、(社)企業メセナ協議会会長、東京芸術文化評議会会長、全日本蘭協会名誉会長、日仏経済人クラブ日本側議長、日伊ビジネスグループ日本側議長、パリ日本文化会館運営審議会日本側議長、パリ日本文化会館支援協会会長(社)園芸文化協会名誉会長、経済人同人誌「ほほづゑ」代表世話人、文部科学省参与、ほか公職多数。
1931年東京生まれ。1953年慶應義塾大学経済学部卒業と同時に株式会社資生堂入社。1987年代表取締役社長、1997年代表取締役会長を歴任。2001年、名誉会長に就任。
主著に『文化資本の経営』(ダイヤモンド社、1999年)、『100の蘭』(文化出版局、1991年)、『ぼくの複線人生』(岩波書店、2007年)等、共著・対談を含め70余の著書を執筆。

【基調講演者(講演順)】
鷲田 清一  WASHIDA Kiyokazu
大阪大学総長。
京都大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程単位取得退学。関西大学文学部教授、大阪大学文学部教授、大阪大学大学院文学研究科長・文学部長、大阪大学理事・副学長を経て、2007年8月より現職。専門分野は哲学・倫理学。主著に『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫、1996年)、『「聴く」ことの力―臨床哲学試論』(阪急コミュニケーションズ、1999年)、『「待つ」ということ』(角川書店、2006年)、『京都の平熱―哲学者の都市案内』(講談社、2007年)、『思考のエシックス―反・方法主義論』(ナカニシヤ出版、2007年)ほか多数。サントリー学芸賞(『分散する理性』、『モードの迷宮』)、第3回桑原武夫学芸賞(『「聴く」ことの力』)、紫綬褒章を受章。

佐伯 胖  SAYEKI Yutaka
青山学院大学社会情報学部教授。東京大学名誉教授。
慶應義塾大学工学部管理工学科卒業、同大学院工学研究科管理工学専攻修士課程修了、米国ワシントン大学大学院心理学専攻博士課程修了(Ph.D.)。東京理科大学理工学部助教授、東京大学大学院教育学研究科教授、同学部長・研究科長を経て、2000年4月に青山学院大学文学部教授となり、2008年4月より現職。2007年4月より青山学院大学ヒューマン・イノベーション研究センター長。専門分野は認知科学、学習学。主著に『認知科学の方法』(東京大学出版会、2007年)、『「わかり方」の探求―思索と行動の原点』(小学館、2004年)、『「学び」を問いつづけて―授業改革の原点』(小学館、2003年)、『きめ方の論理』(東京大学出版会、1980年)ほか多数。

【報告者(報告順)】
マーガレット・バーチュネル  Margaret BURCHENAL
イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館キュレーター(教育普及)。
全米に知られている美術館エデュケーター、マーガレット(ペギー)・バーチュネルは、2000年にボストンのイザベラ・スチュワート・ガードナー美術館に着任。ボストン美術館、ポートランド美術館、フィラデルフィア美術館など、美術館の教育プログラムの開発と実施に25年間にわたり携わる。
美術館業界における美術館教育の普及に意欲的に取り組み続け、マサチューセッツ芸術教育協会(Massachusetts Arts Education Association)と全国芸術教育協会(National Art Education Association; NAEA)の理事を歴任し、2002年にはNEAEの2002年美術館エデュケーター賞を受賞。2001年にゲッティー研究機関の客員研究者として、学生や教師を対象としたミュージアム・マルティプル・ビジット・プログラムの研究を実施するために招かれ、「アートを通して考える」プロジェクトのアイデアを考案。
学校との連携に関する最近の論文に「学校プログラムを再考する(Reimagining School Programs)」(Visual Arts Research, 2008)等がある。プリンストン大学卒業(美術史)、ハーバード大学修士課程修了(美術史)。

稲庭 彩和子  INANIWA Sawako
神奈川県立近代美術館学芸員。
青山学院大学大学院修士課程修了(美術史)、ロンドン大学大学院修士課程修了(美術館学)。1996年より東京国立博物館に非常勤勤務後、1999年より神奈川県の助成を得て大英博物館教育部門にて職業研修。2003年より神奈川県立近代美術館に勤務。
主な担当展覧会として「あの色/あの音/あの光」展(2008年)、「美術館はぼくらの宝箱」展(2009年)、「松谷武判―流動―」展(2010年)など。ほかに「きょうの はやまに みみをすます」(2004年)、「謎解き宝箱」(2006年)など地域と連携したアート・プロジェクトや、美術館キット『Museum Box宝箱』の制作を担当。著作に『博物館の学びをつくりだす』(共著、ぎょうせい、2006年)、「ミュージアムエデュケーションの今」(雑誌『教育と医学』慶應義塾大学出版会、2010年12月)ほか。

フレデリック・ルサール  Frédérique LESEUR
ルーヴル美術館来館者政策・芸術教育部門教育普及部長。
ルーヴル美術館における来館者を対象とするさまざまな活動、館内サポートの企画や新規プロジェクトにおける来館者とのコミュニケーションに関する構想、また、同館の芸術文化教育の活動方針(教育資源、教育・養成、パートナーシップ、セミナー等の事業の企画)などのコーディネート役を担っている。
芸術教育分野の実績も数多く、ロダン美術館では「病院における文化」プログラムを立ち上げ、ルーヴル美術館では2001年の共同教育プログラム「クラス・ルーヴル」や、振付家のドミニク・エルヴァとのコラボレーションで芸術教育プログラム「ルーヴルを巡る国立シャイヨー劇場」を行った。また、ルーヴル美術館とポンピドゥー・センターの所蔵作品を青少年に紹介する「顔を合わせて」展の実行委員も務めた。
美術史専門研究課程を修了した教授として、ロダン美術館では、1996年に創設した文化部の指揮をとった。青少年向けの出版物も数多く著し、19世紀彫刻や芸術教育に関する論文を執筆し、ルーヴル美術学院では美術館における来館者向けコミュニケーションの方策に関するセミナーを行っている。

【パネリスト(基調講演者、報告者を除く)】
高階 秀爾  TAKASHINA Shuji
美術史家・美術評論家、大原美術館長(元国立西洋美術館長)、財団法人西洋美術振興財団理事長。第1回21世紀ミュージアム・サミット総監修。
1932年生まれ。東京大学教養学部卒業後、東京大学大学院在学中、フランス政府招聘給費留学生として渡仏、パリ大学附属美術研究所およびルーヴル学院で西洋近代美術史を専攻。国立西洋美術館勤務後、東京大学文学部助教授、同教授を経て、1992年より国立西洋美術館長。2000年同退官。2002年より大原美術館長。東京大学名誉教授、パリ第一大学名誉博士。主著に『名画を見る眼』正続(岩波新書、1969年)、『ルネッサンスの光と闇』(中公文庫、1987年)、『日本近代美術史論』(ちくま学芸文庫、2006年)、『近代絵画史―ゴヤからモンドリアンまで』上下(中公新書、1975年)、『ルネサンス夜話』(平凡社、1979年)、『20世紀美術』(ちくま学芸文庫、1993年)、『フランス絵画史』(講談社学術文庫、1990年)、『芸術のパトロンたち』(岩波書店、1997年)、『西洋の眼、日本の眼』(青土社、2001年)、『バロックの光と闇』(小学館、2001年)ほか多数。芸術選奨文部大臣賞、翻訳文化賞、フランス芸術文芸シュヴァリエ勲章、フランス芸術文芸オフィシエ勲章、フランス芸術文芸コマンドール勲章、紫綬褒章、フランス・レジオン・ドヌ―ル・シュヴァリエ勲章、日本芸術院賞・恩賜賞、イタリア・グランデ・ウフィチャーレ勲章、文化功労者など受賞多数。

蓑 豊  MINO Yutaka
サザビーズ北米本社副会長、金沢21世紀美術館特任館長、大阪市立美術館名誉館長。第2回21世紀ミュージアム・サミット総監修。
1965年慶應義塾大学文学部卒業、1976年ハーバード大学大学院美術史学部博士課程修了、翌年同博士号取得。カナダ・ロイヤルオンタリオ博物館東洋部学芸員、カナダ・モントリオール美術館東洋部長、米国・インディアナポリス美術館東洋部長、米国・シカゴ美術館中国・日本美術部長、東洋部長を歴任。1995年に帰国後は大阪市立美術館長、全国美術館会議会長、金沢21世紀美術館長、金沢市文化顧問、金沢市助役を歴任。
主著に『安宅コレクション韓国陶磁』(共著、シカゴ美術館。ハドソンヒルズ出版、1991年)、『白磁(中国の陶磁5巻)』(平凡社、1998年)、『超・美術館革命―金沢21世紀美術館の挑戦』(角川書店、2007年)ほか論文多数。
2010年4月より兵庫県立美術館長。

建畠 哲  TATEHATA Akira
独立行政法人国立美術館国立国際美術館長。第3回21世紀ミュージアム・サミット総監修。
国立国際美術館主任研究官、多摩美術大学教授を経て、2005年より国立国際美術館長。専門は近現代美術。第44回(1990年)、第45回(1993年)ヴェネチア・ビエンナーレ日本館コミッショナー、横浜トリエンナーレ2001のアーティスティック・ディレクター、2010年8月から10月に開催されたあいちトリエンナーレのアーティスティック・ディレクターなどを務める。2002〜2003年コロンビア大学客員研究員。詩人としても活躍し、1991年に『余白のランナー』で歴程新鋭賞、2005年に『零度の犬』で高見順賞を受賞。
2011年1月より京都市立芸術大学学長。

山梨 俊夫  YAMANASHI Toshio
神奈川県立近代美術館長。
1948年横浜生まれ。東京大学文学部美学芸術学科卒業後、1976年から神奈川県立近代美術館の学芸員として勤務。数多の展覧会の企画、調査研究活動に従事。2004年より同館の館長に就任。主著に『絵画の身振り』(昭森社、1990年)、『風の絵』(スカイドア、1994年)『現代絵画入門』(中央公論新社、1999年)、『描かれた歴史』(ブリュッケ、2005年)などがある。

一條 彰子  ICHIJO Akiko
東京国立近代美術館 企画課 教育普及室 主任研究員。
東京藝術大学大学院(美術)修了。1990年よりセゾン美術館勤務、「ブルーノ・タウト」展(1994年)、「バウハウス」展(1995年)、「デ・ステイル」展(1997年)、「ディアギレフのバレエ・リュス」展(1998年)などを担当。1998年からは、東京国立近代美術館に教育普及担当学芸員として赴任。解説ボランティアを養成・運営し、2003年より所蔵作品の毎日のギャラリートーク開始。2006年より独立行政法人国立美術館本部の主任研究員を兼任し、国立美術館による「美術館を活用した鑑賞教育の充実のための指導者研修」や、鑑賞教材「国立美術館アートカード・セット」制作に携わる。2011年より施行される小学校学習指導要領(図画工作)の作成協力者。

【ファシリテーター】
川口 大輔  KAWAGUCHI Daisuke
株式会社ヒューマンバリュー 主任研究員。
早稲田大学大学院理工学研究科を修了。P&G研究開発部門を経て、株式会社ヒューマンバリュー入社。主に組織開発のコンサルティングやマネジメント層向けの研修プログラムの開発に従事するとともに、「学習する組織」に関する調査・研究を行っている。大手企業や行政体を中心として、学習する組織作りの根幹をなす思考法であるシステムシンキングの組織的な導入支援や、ポジティブ・アプローチに基づいた組織開発の代表的な手法であるAIやOST、ワールド・カフェ等を活用した会社規模での変革プロジェクトの推進支援を行っている。主な著作に、『学習する風土をつくる―組織をシステム(生態系)として捉えた仕組み・制度づくり』(企業と人材)、訳書に『ワールド・カフェ―カフェ的会話が未来を創る』(ヒューマンバリュー出版、2007年)がある。

【文中発言掲載】
岩渕 潤子  IWABUCHI Junko
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授。
カリフォルニア美術工芸大学大学院修了。アメリカ、ニューヨークのホイットニー美術館に給費研究員(ヘレナ・ルービンスタイン・フェロー)として在籍した後、フィレンツェ、ロンドンなどで研究生活を送る。大学院在学中から執筆・出版活動を続けている。著書に『ニューヨーク午前0時美術館は眠らない』(朝日新聞社、1989年)、『美術館の誕生―美は誰のものか』(中公新書、1995年)、『美術館で愛を語る』(PHP研究所、2004年)ほか多数。静岡文化芸術大学助教授、慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構教授を経て、2009年4月から現職。

植木 浩 UEKI Hiroshi
ポーラ美術館長。学習院女子大学名誉教授。
東京大学法学部卒。NHK音楽プロデューサーを経て文部省に入り、学術国際局長、文化庁長官、東京国立近代美術館長を歴任。著書・論文に『Museum Basics―博物館の絵本』(共訳、日本博物館協会)、「文化と経済の新しい道」(佐々木晃彦編『企業と文化の対話―メセナとは何か』東海大学出版会、1991年、巻頭論文)、『文化経済学』(共著、有斐閣、1998年)、『文化と社会―現代フランスの文化政策と文化経済』(監訳、芸団協出版部、2001年)ほか多数。

定価2,700円 (本体:2,500円)
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