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ミュージアム新時代

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四六判/上製/348頁
初版年月日:2009/03/24
ISBN:978-4-7664-1608-4
(4-7664-1608-2)
Cコード:C0070
定価 2,700円(本体 2,500円)

ミュージアム新時代
世界の美術館長によるニュー・ビジョン
書評 目次 著者略歴

▼世界の美術館に押し寄せる変化の波を、同時代に生きるフランス、アメリカ、スコットランド、中国、日本の美術館館長たちがいかに受け止め、自己革新に取り組んでいるのかを主題に徹底討論。
▼ジェルマン・ヴィアット(ケ・ブランリー美術館前館長)、范迪安(中国美術館長)、サイモン・グルーム(スコットランド・ナショナル・ギャラリー近現代美術館長)、ヴィシャカ・デサイ(アジア協会理事長)、アンリ・ロワレット(ルーヴル美術館長)、池田修(BankArt1929代表)、後小路雅弘(九州大学大学院人文科学研究科教授)、岡部あおみ(武蔵野美術大学造形学部教授)、北川フラム(アート・ディレクター、アートフロント・ギャラリー主宰)、清水敏男(学習院女子大学教授、インディペンデント・キュレータ)、高階秀爾(大原美術館長)、南條史生(森美術館館長)、林田正樹(国立新美術館長)、原俊夫(原美術館長)、福原義春(東京都写真美術館長)、前田富士男(慶應義塾大学アート・センター所長)、南嶌宏(女子美術大学教授、熊本市立現代美術館長)、蓑豊(サザビーズ北米本社副会長、金沢21世紀美術館特任館長、大阪市立美術館名誉館長)、雪山行二(横浜美術館館長)、青木保(文化庁長官)、青柳正規(国立西洋美術館長)、徳川恒孝(徳川記念財団理事長)ら内外美術館関係者による討議。
本書は、日本図書館協会選定図書です。

書評

東京人 2009年6月号「今月の東京本」(151頁)で紹介されました。
出版ニュース 2009年5月中下合併号「ブックガイド」(43頁)で紹介されました。
新美術新聞 2009年5月1・11日合併号「BOOK REVIEW」(6面)で紹介されました。

目次

ミュージアム・サミットの過去・現在・未来   福原義春

第T部 世界のミュージアム――今なぜイノベーションが必要なのか
  はじめに   建畠晢 
 基調講演1 制度組織の発展過程――パリの明日に向けての美術館
        ジェルマン・ヴィアット(ケ・ブランリー美術館前館長)
 基調講演2 中国の美術館におけるイノベーション――挑戦と課題
        范迪安(中国美術館長)
 基調講演3 新しいものの伝統
        サイモン・グルーム(スコットラ ……

著者略歴 著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。

【編者】
建畠晢 Akira TATEHATA
独立行政法人国立美術館国立国際美術館長。国立国際美術館主任研究官、多摩美術大学教授を経て、2005年より現職。専門は近現代美術。第44回(1990年)、第45回(1993年)のヴェネチア・ビエンナーレ日本館コミッショナー、横浜トリエンナーレ2001のアーティスティック・ディレクターなどを務める。2002〜2003年コロンビア大学客員研究員。詩人としても活躍し、1991年に『余白のランナー』で歴程新鋭賞、2005年に『零度の犬』で高見順賞を受賞。

【執筆者】
ヴィシャカ・デサイ Vishakha N. DESAI
アジア協会理事長(President, Asia Society)。アジア協会は、本部をニューヨークに置く、アジアとアメリカの人々の間の連携を深化することを目的として設立された、グローバルな教育機関である。デサイ氏は、アメリカおよびアジアの全地域拠点におけるアジア協会の政策、経営、芸術、文化、教育分野における多様な事業の指揮監督を行う。デサイ氏は、マスメディアにコメンテーターとしても頻繁に出演しており、国際的な文化、社会、教育、経営、政策動向がアメリカ=アジア関係やアジア間関係に与える影響に関するコメントが注目される論客である。
2004年に同協会の理事長に就任し、2006年のアジア協会50周年記念事業を手がけ、企画事業やファンド・レイジング事業を数多く成功させた。この成功を受けて、アジア協会は2006年に開館予定のインドのムンバイ・インド・センター設立や香港とヒューストンに数百万ドル規模のセンターを新築するなど、活動領域・規模を拡大している。
デサイ氏は、研究者としてインド古典美術に関する数多くのカタログの出版や学術論文を発表しており、文化的な文脈におけるアジア芸術に関する革新的な企画展の着想に定評がある。また、アジア系アメリカ人に関する問題を同協会のパブリック・プログラムで扱う試みを開始した。ブルッキングス研究所(Brookings Institution)、ニューヨーク市民委員会(Citizens Committee for New York City)、アジア女子大学(Asian University for Women)、ニューヨーク市文化委員会(New York City Advisory Commission for Cultural Affairs)の理事を務めるなど公職多数。”Asian Art History in the Twenty-first Century”(Staerling and Francine Art Institute, 2007)がある。

范迪安 FAN Di’an
中国美術館長(Director, National Art Museum of China ; NAMOC)。1955年福建省生まれ。中央美術学院卒業後、中央美術学院教授、院長補佐、副院長を歴任し、2005年より現職。20世紀の中国美術研究の第一人者であり、現代美術の評論、展示計画、博物館学研究に従事する。著書に『現代文化情景の中の水墨の本質』(以上、著書)、『中国現代美術:1979〜1999』、『世界美術学校教育』、『現代芸術と本土文化』(以上、編著)などがある。范氏が手がけた企画展に、「水墨の本質」、第25回ブラジル・サンパウロ・ビエンナーレの中国館、ドイツ・ベルリン「生活このときここで―中国現代芸術展」、クロアチア「金色の収穫―中国現代芸術展」がある。「都市創造」2002年上海ビエンナーレのコミッショナー、第50回(2003年)、51回(2005年)ヴェネチア・ビエンナーレ中国館コミッショナー、中国フランス文化年「20世紀中国絵画展」、パリ・ポンピドー・センター「中国現代芸術展」プランナーを務める。2005年“Art and Auction”誌の「グローバル・アート・シーンで最も影響力のある50人」の1人に選ばれる。

サイモン・グルーム Simon GROOM
スコットランド・ナショナル・ギャラリー近現代美術館長(Director, Modern and Contemporary Art, National Galleries of Scotland)。1989年エジンバラ大学で英文学の学位を取得し、その後日本に1年間、イタリアに3年間滞在し、様々な仕事を経験した。1994年ロンドンに戻り、1999年にコートールド美術研究所(ロンドン大学)において美術史の博士号を取得。その後3年間ケンブリッジのケトルズ・ヤード(Kettle’s Yard)でキュレーターとして勤務し、多数の企画展を行うなかで、イギリス初の「もの派」回顧展を行った。2003年からテート・リバプールのチーフ・キュレーターとして「本物:中国からの現代アート(The Real Thing: Contemporary Art from China)」(2007年)をはじめとする数々の近・現代の国際的な芸術の展覧会を企画し、テートのアジア作品収集の戦略を担った。2007年より現職。

アンリ・ロワレット Henri LOYRETTE
ルーヴル美術館長(Director, the Louvre Museum)。1952年フランス・ヌイイ・シュル・セーヌ(Neuilly-sur-Seine)市生まれ。1975年より文化財学芸員。19世紀フランス美術史家として高い評価を受けている。展覧会実務、著作多数。文学修士号(歴史)。1975〜1977年に在ローマ・フランス・アカデミー奨学生、1978〜1994年にオルセー美術館学芸員、1994〜2001年オルセー美術館長を歴任。2001年4月より現職。1997年よりフランス芸術アカデミー会員。フランス美術史学会、国立高等装飾美術学校およびシテ・ドゥ・ラ・ミュジーク理事。

ジェルマン・ヴィアット Germain VIATTE
ケ・ブランリー美術館前館長、現同館文化遺産コレクション局長(Former Director, Musée du quai Branly, Curator General of Cultural Heritage)、フランス文化遺産局学芸局長(Director of Cultural Heritage and Collections Department of the Museum)。1939年カナダ・ケベック生まれ。ソルボンヌ大学とルーヴル学院修了後、1963年文化省(当時、現在の情報文化省)美術館総局プロバンス地域美術館担当の検査官、文化局芸術創造主席検査官、国立現代美術センター(CNAC)事務局長を経て、1969年よりポンピドー・センター(1977年開館)の企画に携わり、ドキュメンテーション局を設立、1979年に所蔵品キュレーターに任命された。1989年美術館総局の検査局長、1992年ポンピドゥー・センター近現代美術館長を務めた。1997年よりケ・ブランリー美術館(2006年開館)の企画およびミュゼオグラフィー政策における責任者となった。ケ・ブランリー美術館には、それまで人類博物館の民族学局と国立アフリカ・オセアニア美術館の2局に分散していたアフリカ、アメリカ、アジア、オセアニアの芸術文明の国家コレクションが所蔵・展示されることになった。ヴィアット氏がこれまでにキュレーションした企画展の代表的なものには、「1937−1957年パリーパリ (Paris – Paris 1937 – 1957)」(1981年)、「アヴァン・ギャルドの日本(Le Japon des Avant-garde)」(1985年)、「狂乱の惑星(La Planète affolée)」(1986年)、「日本、過去−現在(Japon, Passé-Présent)」(1987年)、「ル・コルビジェと地中海(Le Corbusier et la Méditerranée)」(1987年)、「絵画−映画−絵画(Peinture-Cinéma-Peinture)」(1989年)がある。主な著書に、“L’esprit Mingei au Japon”(Actes Sud, 2008), “Tu fais peur tu Emerveilles: Musee du Quai Branly, acquisitions 1998/2005”(Musee du Quai Branly, 2006)がある。

青木保 Tamotsu AOKI
文化人類学者・文化庁長官。1938年、東京生まれ。東京大学大学院修了(文化人類学専攻)、大阪大学で博士号取得(人間科学)。東京大学助手、大阪大学助教授・教授、東京大学教授、政策研究大学院大学教授を経て、2007年4月文化庁長官。1955年以来東南アジアをはじめ、アジア各地で文化人類学的フィールド・ワークに従事。ハーバード大学客員研究員、仏国立パリ社会科学高等研究員客員教授、独コンスタンス大学客員教授などを務めた。日本民族学会(現文化人類学階)会長(1994〜96)。サントリー学芸賞、吉野作造賞、紫綬褒章を受章(賞)。主な著書に、『多文化世界』(岩波書店、2003年)、『異文化理解』(岩波新書、2001年)、『アジア・ジレンマ』(中央公論新社、1999年)、『逆光のオリエンタリズム』(岩波書店、1998年)、『「日本文化論」の受容』(中央公論社、1990年)、『境界の時間』(岩波書店、1985年)、『儀礼の象徴性』(岩波書店、1984年)、『文化の翻訳』(東京大学出版会、1978年)、『タイの僧院にて』(中央公論者社、1976年)、ほか多数。

青柳正規 Masanori AOYAGI
独立行政法人国立美術館国立西洋美術館長。1944年大連生まれ。ギリシア・ローマ考古学者。1967年東京大学文学部美術史学科卒業。1969〜1972年ローマ大学に留学、古代ローマ美術史・考古学を学ぶ。文学博士。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授、同大学研究科長、文学部長、同副学長を経て、現在国立西洋美術館長および独立行政法人国立美術館理事長。東京大学名誉教授。2006年紫綬褒章。2007年日本学士院会員。ポンペイ「エゥローパの舟の家」(1974〜1978年)、シチリアのレアルモンテのローマ時代別荘(1980〜1986年)、タルクィニア近郊のローマ時代の別荘(1992〜2003年)、ソンマ・ヴェスヴィアーナの所謂「アウグストゥスの別荘」(2002年〜)の発掘調査にあたる。著作に、『エゥローパの舟の家 東京大学文学部ポンペイ遺跡発掘調査報告』(東京大学文学部、1977年)(地中海学会賞)、『古代都市ローマ』(中央公論美術出版、1990年)(マルコ・ポーロ賞、浜田青陵賞)、『皇帝たちの都ローマ』(中公新書)(毎日出版文化賞)、『トリマルキオの饗宴』(中公新書、1997年)、『ポンペイの遺産』(小学館、1999年)、ジュゼッピーナ・チェルッリ・イレッリ氏との共著に『ポンペイの壁画』(岩波書店、1991年)、糸井重里氏との共著に『ポンペイに学べ』(朝日出版社、2001年)、ウンベルト・パッパラルド氏との共編著Pompei (Regiones VI-VII) -Insula Occidentalis, Napoli などがある。

池田修 Osamu IKEDA
BankART 1929(バンカート1929)代表、PHスタジオ代表。1957年大阪生まれ。1984年、都市に棲むことをテーマに美術と建築を横断するチームPHスタジオを発足。展覧会や美術プロジェクト、建築設計等、多岐にわたる活動を行っている。代表的なプロジェクトに、「船、山にのぼる」がある。また、ヒルサイドギャラリー(代官山) ディレクター、名古屋芸術大学美術学部非常勤講師を経て、2004年から歴史的建造物や港湾倉庫を活用した文化芸術創造プログラム「BankART 1929」の代表を務める。スタジオ、スクール、カフェパブ、ショップ、コンテンツ制作をベースに、主催、コーディネート事業等、年間650本以上の事業を展開する複合的なアートセンターとして、横浜市の創造都市推進事業の拠点モデルを形成した。2007年度芸術選奨文部科学大臣新人賞(芸術振興)受賞。

後小路雅弘 Masahiro USHIROSHOJI
九州大学大学院人文科学研究院教授。1954年北九州市生まれ。九州大学文学部卒業後、1978年から福岡市美術館(当時準備室)学芸員、福岡アジア美術館開設に関わり、1999年より同美術館学芸課長を経て、2002年より現職。「東南アジア─近代美術の誕生」(1997年)、「第1回福岡アジア美術トリエンナーレ」(1999年)、「ベトナム近代絵画展」「アジアのキュビスム」(2005年)などの展覧会を手がける。共著に、『アジアの美術 福岡アジア美術館のコレクションとその活動』(美術出版社、1999年)ほか著作多数。

岡部あおみ  Aomi OKABE
武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科教授。1950年東京都生まれ。国際基督教大学卒業、パリ・ソルボンヌ大学修士課程、ルーヴル学院研究論文課程修了。ポンピドゥー・センター特別研究員、パリ国立美術学校客員教授として日本文化と芸術を担当。メルシャン軽井沢美術館チーフ・キュレーターとして「ミロ、夢の迷宮」展、「バルテュスとジャコメッティ」展、「ジョルジュ・ルース」展などを企画。1999年より現職。2006〜2007年、ニューヨーク大学客員研究員。美術評論家連盟、美術史学会、日本文化政策学会会員。東京国立近代美術館評議員他、公立美術館の各種委員を兼任。資生堂ギャラリー・アドヴァイザー、国際交流基金事業評価委員。福岡アジア美術トリエンナーレ2005選考委員、αMプロジェクト2005キュレーター。アーティストのインタビューなどを含むWebサイト「カルチャーパワー」を運営。教鞭を執りながらキュレーターとして数々の展示企画を行っている。『ポンピドゥー・センター物語』(紀伊國屋書店、1997年)、『アートと女性と映像グローカル・ウーマン』(彩樹社、2003年)、『アートが知りたい 本音のミュゼオロジー』(編著、武蔵野美術大学出版局、2005年)、『芸術と性差』(編共著、武蔵野美術大学共同研究、2006年)など、著書多数。

北川フラム Fram KITAGAWA
アート・ディレクター(アートフロントギャラリー主宰)。1946年新潟県生まれ。東京芸術大学卒業。主なプロデュースとして、日本全国80 校で開催された「子どものための版画展」、現在のガウディ・ブームの下地をつくった「アントニオ・ガウディ展」、全国194ヶ所38万人が参加した、アパルトヘイトに反対する動きを草の根的に展開した「アパルトヘイト否!国際美術展」等。まちづくりの実践では、1994年度日本都市計画学会計画設計賞を受賞し、米軍基地跡地を文化の街にかえた「ファーレ立川アート計画」、新潟県十日町市を中心とした過疎の地域活性化プロジェクト「越後妻有アートネックレス整備構想」の総合ディレクター等多数。同プロジェクトによる「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2000」は、2001年の「ふるさとイベント大賞」 のグランプリを受賞した。2003年には引き続き第2回目を担当し、2006年はその3回目が開催され35万人を超える人が訪れた。長年の文化活動により、2003年フランス共和国政府より芸術文化勲章シュヴァリエを受勲。現職及び公職に、地中美術館総合ディレクター、新潟市美術館館長、女子美術大学美術学部教授、文化戦略に関する懇談会委員等。2006年度芸術選奨文部科学大臣賞(芸術振興部門)、2007年度国際交流奨励賞・文化芸術交流賞受賞。http://www.artfront.co.jp

清水敏男 Toshio SHIMIZU
インディペンデント・キュレーター、学習院女子大学教授。1953年東京生まれ。東京都立大学(フランス文学専攻)卒業後、ルーヴル美術館大学卒業。東京都庭園美術館キュレーター、水戸芸術館現代美術センター芸術監督、ジブリの森美術館アドバイザー、ニューヨーク・イセ文化基金ギャラリーディレクター等を歴任。1997年TOSHIO SHIMIZU ART OFFICEを設立、現在に至る。近年は展覧会やパブリックアートのプロディースを中心に活動している。美術評論家連盟事務総長、国際博物館評議会会員、日仏美術学会会員、美術史学会会員、財団法人徳間記念アニメーション財団評議員。近年の主な展覧会に「上海ビエンナーレ2000」(2000年、上海美術館)、「マシュー・バーニー、クレマスターフィルム・サイクル」(2002年、広島市現代美術館他)、「ロバート・メイプルソープ」(2002年、札幌芸術の森美術館他)などがある。「ミューザ川崎アートワーク」(2003年)、「東京ミッドタウンアートワーク」(2007年)、「多摩川アートライン」(2007年)など多くのパブリックアートプロジェクトのディレクターを務める。「名古屋ルーセントタワーアートプロジェクト」(2007年)で愛知まちなみ建築賞大賞を受賞。『現代美術とアメリカ』(共著、1998年、ベネッセコーポレーション)、『藤田嗣治』(共著、2002年、講談社)など著作多数。

高階秀爾 Shuji TAKASHINA
美術史家・美術評論家、京都造形芸術大学比較芸術学研究センター所長、西洋美術振興財団理事長・大原美術館長(元国立西洋美術館長)、第1回21世紀ミュージアム・サミット総監修。1932年生まれ。東京大学教養学部卒業後、東京大学大学院在学中、フランス政府招聘給費留学生として渡仏、パリ大学附属美術研究所およびルーヴル学院で西洋近代美術史を専攻。国立西洋美術館勤務後、東京大学文学部助教授、同教授を経て、1992年より国立西洋美術館長。2000年同退官。2002年より大原美術館館長。東京大学名誉教授、パリ第一大学名誉博士。主著に『名画を見る眼』正続(岩波新書、1969年)、『ルネッサンスの光と闇』(中公文庫、1987年)、『日本近代美術史論』(ちくま学芸文庫、2006年)、『近代絵画史――ゴヤからモンドリアンまで』上下(中公新書、1975年)、 『ルネサンス夜話』(平凡社、1979年)、『20世紀美術』(ちくま学芸文庫、1993年)、『フランス絵画史』(講談社学術文庫、1990年)、『芸術のパトロンたち』(岩波書店、1997年)、 『西洋の眼、日本の眼』(青土社、2001年)、『バロックの光と闇』(小学館、2001年)ほか多数。芸術選奨文部大臣賞、翻訳文化賞、フランス芸術文芸シュヴァリエ勲章、フランス芸術文芸オフィシエ勲章、フランス芸術文芸コマンドール勲章、紫綬褒章、フランス・レジオン・ドヌール・シュヴァリエ勲章、日本芸術院賞・恩賜賞、イタリア・グランデ・ウフィチャーレ勲章、文化功労者など受賞多数。

徳川恒孝 Tsunenari TOKUGAAWA
徳川記念財団理事長。1940年、松平一郎・豊子の次男として生まれる。1946年、学習院初等科入学。以降、中等科、高等科、大学とも学習院。1954年母方の祖父徳川家正の養子となる。徳川家正戸籍に入籍。1959〜1961年英国滞在。1963年家正死去により、徳川宗家18代当主となる。1964年学習院大学政治経済学部卒業、同年日本郵船株式会社入社。1994年同社取締役就任。1997年同社常務取締役就任。1998年同社NYK Line(North America)Inc.取締役会長。2000年同社代表取締役及び専務取締役就任。2001年同社代表取締役及び副社長就任。2002年同社顧問就任。2003年、徳川記念財団設立、理事長就任。現在、日本郵船株式会社顧問、徳川記念財団理事長、横浜港振興協会会長、WWF世界自然保護基金ジャパン会長他。著作に『江戸の遺伝子』(PHP研究所)などがある。

南條史生 Fumio NANJO 
森美術館館長。1949年東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、国際交流基金、ICAナゴヤ・ディレクター、ナンジョウアンドアソシエイツ(株)を経て、開館準備室より森美術館副館長、2006年11月より現職。これまでに第47回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館コミッショナー(1997年)、台北ビエンナーレコミッショナー(1998年)、ターナー・プライズ審査委員(1998年)、第3回アジア−パシフィック・トリエンナーレ(オーストラリア)コ・キュレーター、シドニー・ビエンナーレ国際選考委員(2000年)、ハノーバー国際博覧会日本館展示専門家(2000年)、横浜トリエンナーレ2001アーティスティック・ディレクター(2001年)、第51回ヴェネチア・ビエンナーレ金獅子賞審査委員(2005年)、第1回シンガポール・ビエンナーレ アーティスティック・ディレクター(2006年及び2008年)等のプロジェクトを手がける。著書『美術から都市へ〜インディペンデントキュレーター 15年の軌跡〜』(鹿島出版会、1997年)、森美術館編『大型美術館はどこへ向かうのか?〜サバイバルへの新たな戦略〜』(慶應義塾大学出版会、2008年)にてキュレーター及び美術館長としての見解を発表。慶應義塾大学講師として「アート・マネジメント」講座を担当。 AICA(国際美術評論家連盟)会員、CIMAM(国際美術館会議)理事ほか、各種財団・基金等の選考委員、審査委員、自治体等によるアーティスト・イン・レジデンス・プロジェクトへのアドバイザーとしても活動。

林田英樹 Hideki HAYASHIDA
独立行政法人国立美術館国立新美術館長。1942年鳥取県生まれ。京都大学法学部卒業後、1966年文部省入省。その後、在ジュネーヴ国際機関日本政府代表部一等書記官をはじめ、文化庁文化財保護部長、文部省学術国際局長、文化庁長官、独立行政法人国立科学博物館長、宮内庁東宮大夫を歴任し、2006年より現職。文化庁文化審議会委員(2007年より)等公職多数。

原 俊夫 Toshio HARA
原美術館館長。学習院大学経済学部卒業後、米国プリンストン大学に留学し、経済学を学ぶ。1977年、アルカンシェール美術財団を創立と並び、同財団理事長に就任。1979年、祖父原邦造の私邸を開放して原美術館を設立。同館館長に就任。1988年にはハラ ミュージアム アークを設立。館長に就任し、現在に至る。
ニューヨーク近代美術館国際評議委員会副会長、テート・ギャラリー(ロンドン)国際評議員会メンバー、現代美術館(ホノルル)評議員等を務める。

福原義春 Yoshiharu FUKUHARA
財団法人かながわ国際交流財団理事長、東京都写真美術館長、株式会社資生堂名誉会長。1931年東京生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。資生堂社長・会長を歴任し、2001年より名誉会長。2000年に東京都写真美術館館長に就任後、同館の経営改革に取り組み、入館者倍増等の成果を実現。企業メセナ協議会会長、(財)文字活字文化推進機構会長、東京芸術文化評議会会長、日仏経済人クラブ日本側議長、日伊ビジネスグループ日本側議長など公職多数。主な著書に『生きることは学ぶこと』(日本文芸社、1997年)、『文化資本の経営』(ダイヤモンド社、1999年)、『会社人間社会に生きる』(中央公論社、2001年)、『猫と小石とディアギレフ』(集英社、2004年)、『ぼくの複線人生』(岩波書店、2007年)、『変化の時代と人間の力―福原義春講演集』(ウェッジ、2007年)などがある。主な受章は、旭日重光章、フランス共和国レジオンドヌール勲章グラン・トフィシエ章など。

前田富士男 Fujio MAEDA
慶應義塾大学アートセンター所長、同大学文学部哲学科美学美術史専攻教授。1944年神奈川県生まれ。慶應義塾大学工学部、文学部哲学科美学美術史学専攻卒業後、同博士課程単位取得退学。神奈川県立鎌倉近代美術館学芸課勤務後、西ドイツ政府学術交流会(DAAD)給費留学生としてボン大学美術史研究所に留学。北里大学教養部、慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史専攻助教授、教授を経て、現在に至る。主な著訳書(共著共訳)に、『名画への旅23 モダン・アートの冒険』(講談社、1994年)、『朝日美術館パウル・クレー』(朝日新聞社、1995年)、ゲーテ『色彩論』(工作舎、1999年)、『伝統と象徴』(沖積舎、2003年)、『パウル・クルー―絵画のたくらみ』(新潮社、2007年)等多数。

南嶌宏 Hiroshi MINAMISHIMA
女子美術大学芸術学部芸術学科教授、熊本市現代美術館館長。1957年長野県生まれ。筑波大学芸術専門学群芸術学専攻卒業。いわき市立美術館、広島市現代美術館などの創設に参画。パリ・カルティエ現代美術財団を経て、2000年より5つ目の美術館となる熊本市現代美術館の開館準備を担当。「人間の家」をテーマに自ら美術館建築をデザインし、また我が国の公立美術館として初めてインターナショナル・アドバイザー制を採用し、国際的なネットワークの中で美術館活動を構築。国際美術展「ATTITUDE」(2002、2007)や「反近代の逆襲−生人形と松本喜三郎」などの展覧会を通して、旧共産主義圏の現代美術やハンセン病患者の芸術作品、見世物細工としての生人形など、これまで光の当たらなかったさまざまな芸術表現を世に問い続けている。第53回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館コミッショナー(2008年)。

蓑 豊  Yutaka MINO
サザビーズ北米本社副会長、金沢21世紀美術館特任館長、大阪市立美術館名誉館長、第2回「21世紀ミュージアム・サミット」総監修。1941年生まれ。1965年、慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻卒業。1976年、ハーバード大学大学院美術史学部博士課程修了、 翌年同大学文学博士号取得。1969年から1971年、カナダ・ロイヤルオンタリオ博物館(トロント市)東洋部学芸員。1976年から1977年、カナダ・モントリオール美術館東洋部長。1977年から1984年、米国・インディアナポリス美術館東洋部長。 1985年から1999年、シカゴ美術館に勤務し、中国・日本美術部長、東洋部長。1995年の帰国後は大阪市立美術館長、全国美術館会議会長、金沢21世紀美術館長、金沢市文化顧問、金沢市助役を歴任。2007年より現職。主な著作に『安宅コレクション韓国陶磁』(共著、シカゴ美術館。ハドソン・ヒルズ出版、1991年)、『白磁(中国の陶磁5巻)』(平凡社、1998年)、『超・美術館革命―金沢21世紀美術館の挑戦』(角川書店、2007年)他、論文多数。

山梨俊夫 Toshio YAMANASHI
神奈川県立近代美術館館長。1948年横浜市生まれ。東京大学文学部美学芸術学科卒業後。1976年から神奈川県立近代美術館の学芸員として勤務。数多の展覧会の企画、調査研究活動に従事。2004年より同館の館長に就任。主な著書に『絵画の身振り』(昭森社、1990年)、『風の絵』(スカイドア、1994年)、『現代絵画入門』(中央公論新社、1999年)、『描かれた歴史』(ブリュッケ、2005年)などがある。

雪山行二 Koji YUKIYAMA
財団法人横浜市芸術文化振興財団横浜美術館館長。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。国立西洋美術館学芸課長、愛知県美術館副館長を経て、2002年より現職。専攻は美術史(スペイン絵画)。著書に『ゴヤ版画集ロス・カプリチョス』(二玄社、2001年)、『ベラスケス』(朝日新聞社、1991年)ほか多数。

定価2,700円 (本体:2,500円)
在庫あり

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