ドイツに住んでいなければわからないドイツ人気質、統一後の内情などを冷静な目で観察し、ドイツ在住50年の著者が活きいきと描く。日本人にとってなじみ深いドイツの新たな一面を知る格好の一冊。
出版ニュース 2006年4月下号(29頁)で紹介されました。 東京・中日新聞 2006年4月6日夕刊の「書物の森を散歩する(今週の本棚)」で紹介されました。
第一部 ドイツに生きて ドイツ人らしさと日本人らしさ――妻と私 家を建てる 外国語生活 ドイツ人の中で生きる 共通語と方言 先進国と後進国 地方人の意地と現実の論理 「大学の自由」の世界――学校生活 近代日本文化と翻訳 ドイツ語の益 第二部 日本とドイツ――その現在と将来 日本の友に「死して生きよ!」 急転直下のドイツ統一 統一のドラマ 今のドイツ 私の体験したドイツ
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
江沢建之助(エザワ ケンノスケ) 1929年東京生まれ。慶應義塾大学文学部独文科卒業、大学院文学研究科(哲学専攻)修了、工学部専任講師(ドイツ語担当)を務めた。1958年フライブルク大学に留学、1969年ケルン大学でドイツ語の音声学的研究により哲学博士の学位取得。1971年からテュービンゲン大学でドイツ語ドイツ文学研究所教官。その間ベルリン自由大学、慶應義塾大学の訪問教授、同大学言語文化研究所客員所員となる。1994年テュービンゲン大学を定年退職。1993〜94年ベルリン・フンボルト大学の客員教授を務めた。その後、同大学で言語・文化関係のプロジェクトを実行、2000年同大学内に「東西言語文化研究協会」を設立、理事長となり現在に至る。 著書に『ドイツ語とドイツ人について』(第三書房)、『言語体系と話(わ)の通常識』(ドイツ語、ニーマイアー出版社)その他がある。
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