学校の安全が脅かされる事件が多発するなかで、子どもたちへの教育や環境整備、防犯対策をどのようにすすめていくべきか。さらに、安全教育、こころのケア、災害後教育、防災教育はどう考えられ実践されているのか、多角的に論じます。
総説では、学校が子どもにとって安全な場所であるために何が必要か、という問題についての提言。各論では、学校を「閉じる」ことではなく、地域との関係性を深めて子どもを守っていく取り組みが始まっている例の紹介。また、事件や災害の後にはどういった対応が必要なのか。安全教育のあり方とは。そして、震災のための防災教育の実践についてご執筆いただきました。

安全な教育とは………清水將之

安全教育の現状と課題………松岡 弘
学校における安全対策の推進………大金伸光

学校の安全と防犯対策の実態………大島大輔
子どもの安全を守る「学校と地域との連携」――連携を考える七つの視点………嶋�ｱ政男
子どもたちへの安全教育のあり方――警察の取り組みから………藤原健一
学校における災害後教育………元村直靖
災害を受けた子どもの支援・家族の支援………立木茂雄
震災後のこころのケアの現場報告………西浦研志
ＰＴＳＤの学校での対応………井出 浩
事件後の学校への緊急支援と心のケア
――小一女児誘拐・殺人事での初期対応………池島徳 大
防災教育の新しいアプローチ………矢守克也　
考える力がつく「防災プロジェクト学習」――意志ある学びで「生きる力」を！……… 鈴木敏恵

折々の一冊▼『二世論』………安藤延男
カレント・トピックス▼小学校における二学期制………阿部 洋
特別支援教育のページ▼久里浜だより＝『地域を支える教育相談』
………独立行政法人国立特殊教育総合研究所
編集後記………松山敏剛