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目次
百科全書
四六判/上製/232頁
初版年月日:2019/08/30
ISBN:
978-4-7664-2558-1
 
(4-7664-2558-8)
Cコード:C0300
税込価格:2,592円
百科全書
世界を書き換えた百科事典

目次

序 『百科全書』とは何か

T 『百科全書』を編む

 1 それまでの専門辞典と『百科全書』の決定的な違い

 2 『百科全書』の書き手と読み手
  いわゆる「百科全書派」の実は多様な実態
  執筆者と読者の主力を担った混合エリート層

 3 『百科全書』刊行計画の三大功労者──ディドロ、ダランベール、ジョクール
  統括プロデューサー、ディドロ
  『百科全書』のアカデミックな顔、ダランベール
  『百科全書』第三の男、「項目製造機」 ジョクール
    
 4 『百科全書』の執筆陣──啓蒙主義のオールスターとあらゆる専門家が結集
  「序論」に記載された執筆協力者のリスト
  「緒言」(第二巻─第八巻)で紹介されている主な執筆協力者のリスト
    
 5 『百科全書』はどのように編纂・刊行されたのか
  チェンバーズ百科事典の仏訳から『百科全書』へ
  度重なるスキャンダルと刊行中断を乗り越えて
  ついに完了した『百科全書』刊行計画
    
U 『百科全書』はどう読まれたのか
 
 1 宣伝に貢献した反百科全書派の誹謗中傷
 
 2 『百科全書』の普及を後押しした定期刊行物
 
 3 スイス、イタリアを中心にヨーロッパ中に広がる『百科全書』
 
 4 『百科全書』の後世への影響
  欧米および日本の場合
  『百科全書』と啓蒙主義の功罪
    
V 『百科全書』の新機軸──人間知識のネットワーク化とビジュアル化
 
 1 販売促進パンフレット「趣意書」とディドロの宣伝戦略
  チェンバーズ百科事典というモデル
  学芸の枝分かれをビジュアル化した「人間知識の体系図解」
  編纂者ディドロの役割
  学問と自由学芸を再定義する
  技芸を再評価する
  『百科全書』と小説『ラモーの甥』に通底するもの
  記憶、理性、想像力の三大能力
  記憶に由来する歴史
  理性に由来する哲学
  想像力に由来し模倣を原理とする詩
  人間中心主義的な学芸分類
     
 2 ダランベールの「序論」を読んでみる
  ディドロの「趣意書」との違い
  百科全書派の哲学的プロパガンダ
  感覚論を原理とする人間中心主義的な学芸観
  「有益な知識」と「楽しい知識」の起源
  自然学の諸分野の起源
  自然学以外の学芸の起源
  技芸に対する差別の起源
  「世界地図」としての「人間知識の体系図解」
  知のナビゲーション・システムの限界
  文芸と美術の分野を代表する一七世紀フランスの偉人たち
  哲学の進歩を語る──ベーコン、デカルト、ニュートン
  一八世紀フランスの天才と学芸の擁護
    
W 『百科全書』を読む、世界を読む
 
 1 項目「百科全書(ENCYCLOPÉDIE)」と世界解釈としての辞書編纂
  国益と人類の進歩
  『百科全書』と田園風景のメタファー
 2 機械技術の図解──項目「靴下編み機(BAS)」(執筆者ディドロ)
  「物」を名付けることの難しさ
  図解による技術の可視化と「物」の見方の変革
    
 3 国民の常識を書き換えるディドロ ──文法項目における語彙の再定義
  先行辞典類の再利用
  特権階級に対する諷刺──項目「謙虚な(HUMBLE)」
  ディドロの唯物論的な自然観──項目「不完全な(IMPARFAIT)」
  西欧社会の結婚制度に対する批判──項目「解消不可能な(INDISSOLUBLE)」
  国語の語彙記述がもたらす発想の転換
    
 4 百科全書派の人間観と啓蒙主義的な文明・社会批判
  『百科全書』の大見出しの項目の重要性
  世界と学芸の中心としての人間──項目「人間(分類項目名なし)」(執筆者ディドロ)
  文明人の歪んだ身体──項目「人間(博物学)」(執筆者ディドロ)
  国家の富の源としての人間と土地──項目「人間(政治学)」(執筆者ディドロ)
    
 5 アンシャン・レジーム批判と人権思想
 過重な租税負担と中間搾取に対する批判──項目「租税」(執筆者ジョクール)
 百科全書派による奴隷制批判──項目「奴隷制度」(執筆者ジョクール)
 奴隷制廃止に項目「奴隷制度」は貢献したのか
 「プロライター」ジョクール
    
X 『百科全書』の哲学的な歴史批判

 1 ディドロによる哲学史項目の迷信・誤謬批判
  知識の四カテゴリーと誤謬の歴史
  ディドロの哲学項目群「(古今の)哲学の歴史」
  古代エジプト人の欺瞞──項目「エジプト人」(執筆者ディドロ)
  エジプト人と競い合ったエチオピア人──項目「エチオピア人」(執筆者ディドロ)
  カルデア人の年代学の疑わしさ──項目「カルデア人」(執筆者ディドロ)
     
 2 「歴史」と「作り話」の違い──項目「歴史(HISTOIRE)」(執筆者ヴォルテール)

 3 占いという迷信──項目「占術(DIVINATION)」(執筆者ディドロ)
  あらゆる誤謬を論破するコンディヤック
  占星術の起源
  ディドロによる書き換えの啓蒙的な狙い
  キケロに託されたフィロゾフの理想像
    
Y 『百科全書』と同時代の科学論争

 1 『百科全書』の論争的な性格

 2 ニュートン主義を擁護する──項目「引力(ATTRACTION)」(執筆者ダランベール)
  「コピー&ペースト」による編集術
  なぜニュートンの引力説はデカルトの渦動説に勝るのか
  哲学的仮説の域を越えた万有引力の法則
  科学のパラダイム転換に自ら加担するダランベール


おわりに
 『百科全書』と世界の解読
 『百科全書』は世界を変えたのか?──書物と世論をつなぐ談話の力
 『百科全書』とウィキペディア、そして百科事典の未来
 『百科全書』研究の今
 電子化プロジェクトと研究の未来
 日本語で読める『百科全書』入門ブックガイド
 


参考文献
あとがき
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