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グレアム・グリーン ある映画的人生
四六判/上製/368頁
初版年月日:2018/03/30
ISBN:
978-4-7664-2510-9
 
(4-7664-2510-3)
Cコード:C0074
税込価格:3,080円
グレアム・グリーン ある映画的人生

目次

 プロローグ

  第一部 トーキーの夜明け

第一章 ミドルブラウのアダプテーション空間
――『スタンブール特急』と『オリエント急行殺人事件』
 1 一九三〇年代初頭のミドルブラウ文化
 2 嫌々ながらのミドルブラウ作家
 3 アダプテーションとアプロプリエーション
 4 グリーンの動くホテル
 5 鉄道、映画、モダニティ
 6 ロシアより愛をこめて
 7 列車の停止

第二章 風刺としての資本主義批判
――『ここは戦場だ』と『自由を我等に』
 1 モダニズムの余白に
 2 日常生活と出来事の弁証法
 3 モダニズムにおける映画的技法
 4 ヒッチコックの影、あるいは視覚的な無意識について
 5 二つの初期トーキー映画
 6 コメディの巨匠たち
 7 機械の時代の風刺劇

  第二部 ジャンルの法則

第三章 メロドラマ的想像力とは何か
――『拳銃売ります』と『三十九夜』
 1 「エンターテインメント」とは何か
 2 イギリス時代のヒッチコック
 3 サスペンス、あるいはメロドラマの表層的位相
 4 メロドラマ的想像力
 5 スクリューボール・コメディの影
 6 二つのスクリューボール・コメディ
 7 平等性のコメディ
 8 ジャンルの法則、あるいは初夜について
 9 メロドラマの深層

第四章 聖と俗の弁証法
――『ブライトン・ロック』と『望郷』
 1 カトリック小説とは何か
 2 宗教と道徳の弁証法
 3 世俗の逆襲
 4 生と死の哲学
 5 サスペンスとしての恩寵
 6 三つの映画
 7 フランスの詩的なリアリズム

  第三部 映画の彼方へ

第五章 プロパガンダへの抵抗
――『恐怖省』と『マン・ハント』
 1 グリーンの「神経戦」
 2 ラングとグリーン、あるいは二つの『恐怖省』
 3 反ナチス映画
 4 「敵」の表象
 5 だまし絵のヴィジョン

第六章 男たちの絆
――『第三の男』と『ヴァージニアン』
 1 偽装するモダニズム
 2 二つの『第三の男』
 3 ダブルの増殖
 4 ホモソーシャルとは何か
 5 フロイトのパラノイア理論
 6 西部劇への偏愛
 7 西部劇としての『第三の男』
 8 ジャンルの法則、あるいは救済の原理について
 9 暴力の原風景

エピローグ

あとがき
グレアム・グリーン年譜
初出一覧
参考文献
索引
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